公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

学生バイト

2013-05-13 | 現在の教室運営
五年前にうちの教室の生徒だった子が、バイトに来てくれることになりました(^.^)

国立高専へ行ったのですが、東北大の3年生に編入とのことで。
先日弟が高校合格のあいさつに来た時に、「お兄さんは?」と尋ね、
東北大へ編入したというので、バイトの話をしておいたのですが
「連休明けて、そろそろ落ち着いたので・・・・・・」と電話をくれました。

うちで学習していたころは、パソコンオタクで友達もなく・・・・・・とお母さんは言っていましたけれど、高専での五年間で鍛えられたようで
すっかりいいオトコになり、何よりも声の響きが良くなっていることに感動しました。
彼が以前、おうちで
「あの教室で僕は勉強するということを教わった」と言ってくれていたそうなのですが
どちらかというとネクラな感じの彼にうちのバイトが向いているかどうか心配だったのですけれど、なにしろ人手が足りなかったので、あまり期待はせずに声はかけておいたというところでした。

しかし。
ボタボタと運動不足の太り気味、うつむいてばかりでボソボソしゃべっていた彼が
スリムとまではいかないまでも、すっきりして引き締まった感じにもなり
何よりハキハキした明るい声になっているのです。
いろんな意味で自信が付いたのだろうと思います。

うれしい、のひとことにつきます。

自信がつくと身ごなしから変わる、ということでは
このまえ書いたと思うのですけれど、中学一年生の夏休み前、
学年最下位ということで入会してきた女の子も、歩き方から変わったものです。
入ってきたころはいつも背中を丸めうつむいてばかりいたあの子も
まだ算数は6年生相当(なにしろ図形とかが、ようやくこのごろ円の面積あたりで)
計算の方でやっと正負の計算というところなのですが
やっていける見通しがついたころから、ずいぶん明るくなりました。
学校で「おはよう」といいながら教室に入っていけるようになって、
それが気持ちがいいとお母さんに話したそうで
それを私に話しながら、心配し怒ってばかりいたお母さんは嬉し泣きをしていました。

何年ものお付き合いでも、その子にとって「うるさいオバハン」であるままで
サヨナラになってしまう場合も結構あります。
けれど、こうして卒業生がバイトに来てくれたりすると
≪私のやってきたことも無駄じゃなかったんだ・・・・・・≫としみじみ。
こういうのを教師冥利、というのでしょうね。




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