きまぐれ、かっちゃんねる。

福知山生まれ。北近畿全域に出没中。
自分の手で作り、育てることの素晴らしさを
ずっと忘れずにやっていきます。

村上春樹さん7年ぶり長編 「1Q84」

2009-05-30 00:40:15 | 「本」に聴く

29日、村上春樹さんの新作長編小説「1Q84」(全2巻)が発売されました。

出版元の新潮社は3度目の増刷を決め、発売日なのに4刷68万部という驚異的な数字。新潮社では「新潮社史上空前の記録」だそうです。

 「1Q84」は1984年の日本を舞台にカルト教団の謎を描いているそうですが、なぜか新潮社は発売前に内容を一切公表しませんでした。

一風変わった意味さえ不明なタイトルは何なのか・・・?

日本中が待ち望む新作長編小説だというのに、

発売日以外は一切の情報が漏れてこない?

新潮社のサイトを見ても表題と発売日以外はわからない。

通常、発売まで2週間を切ったタイミングで発表する登場人物の名前すら不明?

 

作品の情報が直前でもまったくわからないのは、

村上春樹らしい実験の1つだったようです。

その甲斐あってか、WEB上では「1Q84」というタイトルを手がかりにした議論が盛り上がりを見せていました。

 

村上春樹さんは、これまでノーベル文学賞の候補にも上がっているそうですが、このパフォーマンスで海外での評判もさらに高くなったんじゃないかな。

 

ボクの青春の一コマである村上春樹さんですが、

久しぶりにTVで見たら、年とっちゃいましたねー。

でも、筆の方は「ノルウェイの森」から

全然としとってませんね。


天童荒太 直木賞! ☆゜+.オメデトウ(○ゝω・○)ノ゜+.☆

2009-01-17 00:48:43 | 「本」に聴く


           今朝も雪景色

芥川賞、直木賞 発表!
芥川賞は津村記久子さんの「ポトスライムの舟」に、直木賞には、天童荒太さんの「悼む人」と、山本兼一さんの「利休にたずねよ」の2作が選ばれました。

特に、天童さんの受賞に、個人的に拍手を贈りたいと思います。
(^0^)∠※PAN!。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*


天童さんといえば、『永遠の仔』。
物語の主人公は、家庭的な問題から児童養護施設で育った3人。警察官、看護士、弁護士となって再会し、それぞれが過去のトラウマに悩まされながらも助け合いながら生きていったお話(だったと思う・・・)
この本は10年ほど前に出版され、ボクの読んだ数少ない本の一冊。TVドラマ化にもなり話題を呼びました。
いつか直木賞を取ると信じていましたが、それから10年も経ってしまいました
今回の受賞作「悼む人」は、どんな話なんでしょうね。
たぶん読めないとおもいますが

★うれしい話 Part2
今日、免許の更新手続きに行ってきました。
前回につづき無事故・無違反でした。
これで10年間、なんも無し 
(最近のレーダー探知機は性能が良くなったね~♪)

ところで、東京のどこかの区では、「自転車免許証」を発行しているそうです。
自転車が軽車両であり、道路交通法により運転方法等が定められています。
(そのくらいは分かっていますよね)
「歩行者のじゃますると罰金」
「自転車は横に並ぶと罰金」
「夜無灯火で走ると罰金」
「自転車は交差点でとびだすと罰金」
踏み切りの手前ではいったん自転車から降りて、手で押して渡る
・・・なんてことを知ってる人は少ないでしょうね。


日頃自転車を使用している学生さん、ママちゃりのお母さん。
毎日10万以上の罰金を払わなくてはならないかも知れませんね。

★うれしい(ような気がする)話 Part3
今日は山口百恵の誕生日。昨日は、ボクの誕生日。





和敬清寂

2009-01-10 00:46:42 | 「本」に聴く

和敬清寂・・・相手を敬えば和になれるのだけど

先日、柴崎コウの特集をしてたテレビ番組のなかで、本の紹介をしてるシーンがありました。
渡會正純・石飛博光著『ほっとする禅語70』という本です。
ボクは、この本が出版されたときに拾い読みをし、
ちょっとだけ感動したので人にもすすめたのを思い出しました。

人にやさしい禅の教えに、気鋭の書家の書を添えた安らぎの一冊。
その本の中の一つが「和敬静寂」という禅の言葉です。

簡単に言えば「お互い仲良く(和)、敬いあって(敬)、見た目だけでなく心も清らかに(清)、何事にも動じない心(寂)を持ちなさい」という教え。

◇キュウリとしらすの和え物は、それぞれの味が引き立って美味しいけれど、これをミキサーにかけてどろどろのジュースにしてしまったら、どちらの味も死んでしまう。キュウリとしらすは、それぞれの個性はそのままで一緒に小鉢にいてくれるのが平和です。
◇仲良しでいるということは、自分を相手に合わせていればいいというものではなく、自分という個性をそのままに、相手の個性もそのまま認めて一緒に過ごすということ。これが「和」です。人間が同じでなければ仲良くできないのではありません。同じでないからこそ、1+1=2以上になる可能性もあるのです。
◇だから、「あの人は自分とは違う」と思えば思うほど、近づいてごらんなさい。人との出会いがあなたを豊かにするはずです。和でいるコツは相手を敬うこと。その結果、居心地の良い清々しい関係が出来ます。

二玄社 『ほっとする禅語70』 渡曾正純・石飛博光 より


一期一会のこころ 和敬清寂のもてなし

 

初えびす。園児に囲まれて、さあ出発!




ひまつぶし。

2008-12-28 22:39:00 | 「本」に聴く

20年ほど前、『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、
一躍売れっ子作家になった東野圭吾 。

息もつかせぬ展開、張り巡らせれた伏線、
驚きの真相、涙がとまらないラスト・・・
テレビ放映も予想通りの話題をふりまき、
相乗的に評価は上がっています。

たしかに面白いけど、長編を読む時間が無い。
考えてみれば、
長編小説なんて1年に1冊読めるかどうか。
読めるとしたら、
風邪で仕事をやすんだときくらいかもね。

でも、忙しくても、短編とかショートショートなら読めると思います。

思い返せば、中学生の頃に読み始めた小説は、
星新一や筒井康隆、小松左京のショートショートでした。
特に「ショートショートの神様」と呼ばれ、
生涯で1001編以上の作品を残した星新一のショートショートは、ほとんど読んだと思う。
『ボッコちゃん』、『悪魔のいる天国』、『おせっかいな神々』、『ノックの音が』など、
今でも、新潮社や講談社の文庫本で購入可能です。

ショートショートは短編小説よりも短い小説のこと。
長さに規定はないが、およそ原稿用紙5-10枚くらいの作品を指しています。

中には、原稿用紙に半分くらいのも。
筒井康隆の『到着』は、今でも鮮明に記憶に残っています。
すんごい短いので全文のっけちゃいます

とつぜん地球が、なんの前ぶれもなく「ぺチャッ」という音をたてて潰れた。
太陽も「ぺチャッ」という音をたてて潰れた。
月も土星も、他の恒星群の星々も、「ぺチャッ」という音をたてて潰れた。
宇宙のあらゆる星が、いっせいに「ぺチャッ」という音をたてて潰れた。
今まで、一団となって落ちていたのだ。 (筒井康隆『到着』より)


この超短いのは特別で、掌編小説の部類に入るかもしれません。

でも、ショートショートの良さは、短編より短いところ。
休憩時間にもいい。、通勤・通学の電車の中でも1話読める。
トイレの中でも、年末の忙しいときでも読めます。

星新一は、10年ほど前に亡くなっています。
1001篇の彼の作品は、大衆に広く受け入れられるに従って
文学的評価のほうがともなわなくなってきましたが、
キャッチコピーでもある「大人のための童話」は、
今でもボクの中に生きています。




P.S. 面白いものを見つけました。
これも、かなり前の作品です。
大量消費社会がまねいた環境破壊を予言していたようです。

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