昨日、何気なく「北風と太陽」の話を引用したら、
童話の世界に興味をもってしまいました。
なので、今日は「アリとキリギリス」について書いてみました。
キリギリスが食べ物の豊富な夏から秋の間に遊んで暮らしてる間にも、アリは働き続けて蓄えることを忘れず、冬になって暖かい部屋で静かに過ごしているアリの家へ食べるものもなく住むところもないキリギリスが訪れた・・・・・
日本でたくさん子供向けに翻訳されている「イソップ物語」、本によってラストの解釈が3パターンに分かれているというのはご存知でしたか?
1990年以降に世界で出版された本のなかで、結末は3つ存在するようです。
① アリはキリギリスを家に入れて助ける
② アリはキリギリスを追い返して、キリギリスは死んでしまう
③ どちらでもなく、アリは「遊んでばかりいたからさ。」とキリギリスに皮肉を言う
日本の絵本では、②の「死んじゃった」はないでしょうね。
それ以上に驚くことが
あります。原題は「LA CIGALE ET LA FOURMI」で
実は「セミとアリ」なのですね。
「蝉」です。
日本には、セミがいるので、「アリとセミ」でも
なんの問題もないのですが、フランス、ドイツ、イギリス
などでは、セミは馴染みがない虫だったので、
キリギリスに変わったようです。
そういえば、日本映画の名作「七人の侍」を初めて見た
ヨーロッパのある映画監督は
「いい映画だけどノイズが多い・・・」と言ったそうです。
あとで分かったことですが、
実は、この「ノイズ」とは「蝉の鳴き声」だったそうですよ。