目の愛護デー(10月10日)にちなんで、視線の話です。
人間の目は、脳の働きで、必要なもの、関心のあるものを見るようにできているとのことです。
ですから、幼児の視線の先には、必ず自分の保護者と好奇心の対象物がある(いる)んですね。
大人になるにつれて、「関心」の中に、好奇心に加えて「警戒心」が入り込むようです。目が合うと、相手が自分に好意を持っていると早合点する人がいますが、相手は警戒心から自分を見ている可能性もあるんですよね。心しましょう。
動物はどうでしょうか。じつは、動物も同じなんですね。というより、動物一般がそうであるから、動物の一種である人間もそうであるにすぎないようです。
野生の動物と目が合い、運よくカメラに収めたことがあります。カメラを構えてシャッターを押すまでの間、相手は身じろぎもせず、こちらを見つめていました。好奇心と警戒心からだったのでしょう。
奥武蔵の自宅近くで出遭(であ)ったニホンカモシカと、青森港の岸壁(がんぺき)にいたウミネコの写真は、今見ても、その時のシーンが鮮やかによみがえってきます。ほんの数秒から十数秒の見つめ合いでしたが、心が通い合ったような気がしました。
(写真上)© これは、野生ではなく、わが家へよく来る近所のネコ。名前を呼ぶと返事をしてくれます。
(写真上)© 青森港の岸壁で出遭ったウミネコ。初めは横を向いていましたが、何枚か写真を撮り続けていると、こちらを向いてくれました。
(写真上)© 自宅近くを散策中に出遭ったニホンカモシカ。坂道を下り角を曲がったら、すでにこちらの気配を感じ取っていたようで、じっと見ています。驚きましたが、カメラを構えても、逃げる様子はなく、興味津々の様子でした。
(写真上)© 上の続きです。こちらが後ずさりして、もと来た坂道の上から見下ろしたら、気配が分かるようで、振り返って、まだしっかりこちらを見ていました。
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