日和田山には、男岩・女岩と呼ばれる岩壁があります。
登山口の手前には田部井淳子さんの記念碑があって、「日和田山からエベレストまで」と刻まれていますが、田部井さんの 世界の最高峰への夢を育んだのも、この岩壁だったに違いありません。
若い頃の私は、登山口からではなく、高麗川沿いの日向地区から男岩・女岩へ直行する林道を通って、ロッククライマーたちの練習風景を横に見ながら、二の鳥居へ抜け、最短コースで山頂まで往復したものです。
その後、日和田山はずいぶんと整備されました。最近の日高市のガイドマップでは、新設の「チャートの小径」を通ると、男岩・女岩を見ながら、緩やかに山頂へたどり着けるようなので、先月、妻と新ルートを歩いてみました。
ところが、男岩・女岩の直下辺りにあるはずの、チャートの小径への分岐を見落としてしまったようで、結局、二の鳥居までは、若い頃に往復した厳しいルートを進むことになってしまいました。しゃくなので、チャートの小径のゴール地点を確認すべく、金刀比羅神社から先は左へ入る崖道を選んで、迂回ルートで山頂へ達したのですが、日和田山の奥深さ(地形の複雑さ)を改めて知った思いでした。
(写真上)© 今回のルートのハイライト「女岩」。 2本のロープが真っ直ぐ張られているのが見えます。まさに垂直の絶壁です。
☆ 以下、歩いたコース順に、写真を掲載します。
(写真上)© 「一の鳥居」の先にある ①男坂、②女坂の分岐。左の「男坂」へ進みます。
(写真上)© 水場(不動滝)の分岐。①男坂、②見晴らしの丘、③男岩・女岩 の3方向。ほとんど選ぶ人がいない左の「男岩・女岩」の方向へ進みます。沢沿いに下る細い道です。
(写真上)© 「男岩・女岩・チャートの小径」を示す道標。「崖あり注意、自然にやさしく」とありますが、崖というより急斜面に沿った下り道という印象。
(写真上)© 同上
(写真上)© 倒木が道をふさいでいます。倒れたばかりのようです。
(写真上)© 荒れた道の先に男岩が見えてきました。この辺りの左側に、チャートの小径への分岐の木橋があったようですが、見落としてしまいました。道標が欲しい!
(写真上)© 木立の間から見える女岩。男岩より小ぶりですが、反り返りがあるため、難度は男岩より高く上級者向きとのこと。
(写真上)© 男岩。この日は講習会が行われていました。
(写真上)© 男岩を横から。左下の看板には「この付近の岩場は危険ですので、登らないでください。事故の責任は一切負いません。日高市」の警告文。民有地内であること、何十年も前からロッククライマーに愛されてきた場所であることから、市としては警告を発して、後は自己責任で、と実質的に黙認。
(写真上)© 男岩を回り込んで、上部に出ると、またもや市の警告文。「この先は急な崖で、危険です。近寄らないでください。事故の責任は一切負いません。日高市」。
(写真上)© 見晴らしの丘に出ます。写真は、広場の上の辺り。
(写真上)© 岩が露出してきて、男坂に近づいてきました。
(写真上)© 男坂の岩場をよじ登ります。岩場の先に、二の鳥居が見えてきました。
(写真上)© よじ登ってきた男坂の岩場を振り返ると、巾着田方面が見下ろせます。若い頃は、ここを平気で下りたものですが、今は恐怖感を覚えます。
(写真上)© 二の鳥居前。ここは①男坂、②女坂、③見晴らしの丘 の3方向からの合流点。
(写真上)© 金刀比羅神社。山頂へは、社殿の右側の道を進みますが、チャートの小径のゴール地点を確認すべく、左側の細い道を選びます。道標には、「崖あり注意」とあります。
(写真上)© 日和田山の8合目辺りを回り込む 急斜面沿いの細い下り坂。左側は、時に落ち込みそうな急斜面。
(写真上)© チャートの小径との合流点と思われるが、なぜかチャートの小径へ案内する道標はなし。
(写真上)© 物見山・高指山方面からのコースに合流。
(写真上)© 岩場を登り、木々の根っこの階段を登り切れば、日和田山の山頂。
(写真上)© 着きました。山頂の宝篋印塔。
☆ 日和田山については、どうぞ以下もご覧ください。
9 陸の岬の日和田山 - 奥武蔵の風 (goo.ne.jp)
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