gonta!gonta!gonta!

なんてことない日々の記録

旅の理由

2011-06-27 23:40:14 | 日常のこと
ずっと書くべきか、書かざるべきか考えていました。。
私の言葉では表現出来る自信がないから・・。
でも、書くことにしました。

旅の理由は、ボランティア。
カリタスジャパンに登録し、派遣されたのが、塩竈でした。


到着した日は、到着時刻の都合で夕方塩竈への移動のみ。
次の日は、浦戸諸島の一つ、桂島へ。

桂島では、夏に向けて「ひまわりプロジェクト」が進行しています。(画像)
被災者の方の少しでも癒しになれば、また、ここへ観光客を呼ぶきっかけになれば・・・願いを込めた、ひまわりプロジェクトです。

この日は、ひまわりの種を植える班と、すでに植えてあるひまわりの周りの雑草を取る班に分かれました。

私は、ひまわりの周りの雑草を取る作業をしました。
この日はとてもお天気が良く、暑くて、日陰になる場所はいいけれど、日のあたる場所での作業は、暑さに体力が奪われましたが、ひまわりが咲く日を想像して頑張りました。



ただ、ひまわりロードへ行くまでの道のり、港の周辺は、あの日で時間が止まっています。






次の日は、塩竈の滞在ベースの近くで、また2班に分かれて作業しました。
私は、83歳のおばあさんがお姉さんを介護しながら暮らしている家の片づけにお邪魔しました。

午前中はやや強く降った雨。
懐かしさが感じられる木造の家。
あの日以来、殆ど手が付けられていない家の中は、衝撃的に荒れていました。

まず、泥の付いた長靴のまま、人のお宅へ入って畳の上を歩かなければいけない・・。
辛かった。

私の班は、女性は私一人だったので、大きな物の移動は男性に任せ、私は家の中の細々とした物の片づけをさせていただくことにしました。

おばあさんとお話ししながら、おばあさんの今までの人生を伺いながら、作業をしました。

そして、衝撃的に荒れているのが、津波だけが原因じゃないことを知りました。
泥棒が2度入って、荒らしていったのです。

とてもとても悲しい気持ちになりました。
ボランティアを疑っているわけではないけれど、自分の居ないところで作業をして欲しくないと言う気持ちは理解出来ましたし、泥棒が悪いはずなのに「私が悪いのよ」と何度も仰っていて・・・
「おばあちゃんは悪くないよ!」と言うのが私の精一杯でした。

そんな作業中、棚の引き出しから出てきたネックレス。
「私はこんなのしないから捨てていいよ」と言われたので、「おばあちゃん、もらっていい?」と聞いてみたら、「いいよ」と言ってくれたので、頂いてきました。
私の宝物が一つ増えました。
またきっと、会いに来ます。




おばあさんのお宅は、おばあさんのご意向により午前中で切り上げ、午後からは、とある会社の駐車場のヘドロさらい。
力が必要な仕事なので、私は早々にヘドロの中に混ざったゴミ集めの仕事にチェンジ。

ヘドロ+ビニールって、半端無く滑る。
凹んだ溝の中での作業で、さらに木が邪魔をするから、無理な姿勢でとにかく足を踏ん張っていたためか、両足の親指の爪が内出血してしまいました・・。


3日目は、1階が工場、2階が住宅というお宅へお邪魔して、片付け。
家を解体する為の片付け。

津波でご家族に犠牲者が出て、今は仮設住宅で独りで暮らすお母さんの言葉は全てとても重いものでした。
私なんかが到底理解出来るわけがない、とてもとても深い悲しみ。

そんな中でも、作業をする私たちのことを気遣ってくださって、本当にすごいと思いました。

この日、作業のあとに思い出の品々は回収され、運ばれていきました。。。
お母さんの重い気持ちも一緒に、少しでも乗せてくれているといいのですが。。。



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