筑摩書房PR誌「ちくま」に「悪文の構造」が売れているようで広告がでていた。
しかしがっかりなのは”悪文三大名著の一つ”などということをどうやら宣伝文句にしているらしいことだ。
この文言はこの本の解説から出てきている。それについてはすでに書いたが、要は解説者の国立国語研究所の先輩を称賛する内容+自分の宣伝でなんとも小生にとっては気持ちの悪い文章だった。
残りの2冊がとても名著とは思っていないのでなおさらである。筑摩書房の編集者はこの本の解説者としてうってつけの人間として石黒氏を選択したのだろうから、こうなるのも当然かもしれないのだが、小生は残りの二つとは全く性格が異なる本で、むしろ本多勝一の一連の日本語本と比較すべき本であると思う。
本多氏の日本語本もとてもいいとおもうのだが、より鋭いのが千早氏の本であると思っている。
ということでちくま学芸文庫で復刊される本は選ばれているとはいえ、解説に残念なひとをつけることがときどきあるのはなんとも残念で小生はもとの大きい版の本をもっているので、それを読むことにしたいと思います。老眼なのでそっちの方が見やすいし、、、
あと千早氏の日本語観をしるには他の本もよんだほうがよい。おそらく石黒氏はそういった本については読んでもいないのに解説を請け負った、というとんでもないひとなんじゃないかと思っている。まあそれで国立国語研究所の先輩+自分の仕事を宣伝できればこれはこれで解説者にとってはメリットがあるのだろう。しかし、読まされる方は迷惑極まりない話である。