◇「やるなら真剣に」
「最も面白く、力の入ったカードになる」と、大会前に予測された日本と韓国のしのぎ合いの末、日本の2連覇で第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は幕を閉じた。
準決勝の日米戦と、日韓による決勝をネット裏で観戦したが、主催者発表で日米戦は4万3000人、決勝は5万4000人の入場者がうなずける盛り上がりが、確かにあった。
ドジャースのマコート・オーナー、アジア地区担当支配人のエーシー興梠、WBC親善大使のラソーダらと話す機会があったが、マコートは次回WBCもぜひ、ロサンゼルスで開催をしてほしいと同席のセリグMLBコミッショナーに早くもロビー活動を仕掛け、ラソーダは85歳になる13年の第3回WBCも、親善大使としてイベントを成功させたいと意気盛んだった。
確かにロサンゼルスでのメディアの扱いは日本とは大きく異なったが、ドジャース広報の活躍もあり、そこそこの露出はあった。しかし大会翌日、ニューヨークに戻ると同時に現実に引き戻された。熱烈な野球ファンを自任する同僚や友人たちはWBCがロサンゼルスで開催されていることも知らず、日本の優勝はおろか、米国はマイナーで臨んだと信じていた。WBCの開催を知っていた者でさえ、特別なオープン戦程度としか見ておらず私たち関係者を落胆させる低レベルの認識であった。これは開催地のロサンゼルスを除き、ほぼすべての北米地域に共通した関心の低さだろう。
WBCのイベントとしての軽さ、そして認知度の低さはいかんともしがたい事実だ。ニューヨークで放送されるNHKニュースは冒頭で日本のWBC制覇を報道していたが、その温度差は異常に見える。日韓両国は参加16チームの中で最も真剣で、互いに負けられないライバルが隣にいることによる強い競争心もあった。日韓両国のWBCへ向けての準備と完成度の高さは、他の追随を許さなかった。大会3日前にやっと全員が集まった米国を含め、他チームは脇役にしかすぎなかったと言っても良い。
2連覇達成の日本、北京五輪金メダルに続いてWBC決勝進出の韓国の両国が声を大にして主催者であるMLBに主張すべきだ。「やるなら真剣になれよ」と。(マリヨン・ロバートソン氏=プロ野球オリックス取締役)=隔週火曜日掲載
毎日新聞 2009年3月31日 東京夕刊
白けてしまう記事だね。日本が勝つとすごく喜ばれるブログともだちでシカゴ近くに住むba-chamaもいっこうに反応がないので連絡したら見逃したとのこと。アメリカのテレビ放送が注目してなかったら分りっこないし、日韓だけが夢中だったのかい?アメリカという国がデカ過ぎるのだろう(笑)
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