フェリペ4世の王女マルガリータを中心に侍女、当時の宮廷に仕えていた矮人(わいじん)などが描かれ、画面向かって左には巨大なキャンバスの前でまさに制作中のベラスケス自身の姿が誇らしげに描かれている。中心の王女マルガリータを含め、画中の人物は鑑賞者の方へ視線を向けており、何かに気付いて一瞬、動作を止めたようなポーズで描かれている。その「何か」は画面奥の壁に描き表された鏡に暗示されている。この小さな鏡にぼんやりと映るのは国王フェリペ4世夫妻の姿であり、この絵の鑑賞者の位置に立って画中の人物たちを眺めているのは実は国王その人である。
ピカソは『ラス・メニーナス』に基づく人物像など連作を58通り描いた。1957年8月~12月
それらは現在、バルセロナにあるピカソ美術館の『ラス・メニーナス』室に納められている。連作でピカソは登場人物を変えることはなかったが、主に保持されたのは、場面の自然さである。美術館によれば、ピカソ作品の構成は「形、リズム、色、動きの徹底的な考察」に基づいているという。
上記をテレビで知り、早速プラド美術館展(兵庫県立美術館)に駆けつけたが、70点の作品の中には残念ながら『ラス・メニーナス』は来ていなかった。テレビではありとあらゆる解説があったので帰宅してビデオを見直したら、どうもプラド美術館で撮影されたもののよう!門外不出なのかな?(笑)
また、エドゥアール・マネは、ベラスケスのことを「画家の中の画家」と評し、下の作品に感動を受けたという。
マネは、「おそらくこれまでに描かれた最も驚くべき絵画作品は、フェリペ4世の時代のある有名な俳優の肖像と目録に記載されている絵だ。背景が消えている。黒一色の服を着て生き生きとしたこの男を取り囲んでいるのは空気なのだ。」と書いている。
『オランピア』の不評でスペインに逃れたマネが、ディエゴ・ベラスケスの「道化師パブロ・デ・バリャドリード」を見たマネは「背景が消え、空気だけが人物を包んでいる」とアンリ・ファンタン=ラトゥールに書いた。そして、ベラスケスを「画家の中の画家」と呼んだ。また、日本の浮世絵の影響で画面が単純化されて似絵のように見える。フランス近衛軍鼓笛隊のマスコット的少年を描いたとされる。一説には、顔の部分のみ息子レオン(レオン・コエラ)(1852年1月28日 - 1927年)に似せたと言われている。吹いている楽器は木製の横笛「ファイフ」(Fife)で、絵の指づかいを真似て吹くと「ソ」の音が鳴る。~wiki
尚、Eテレ日曜美術館は こちら 下は美術館を出て見つけた看板。正面は今工事中だった。こうやって検索しながら書きすすめていると、いかにスペインが栄華を極めていたか、ほかいろんな断片的知識が繋がるね。
うわっ、有難うございます。
ブログにアップするのは、ひとつは記録ですが、私の熱が入れば入るほど読む人は少なくなります(笑)
>初めて背後空間が色になった最初の絵なんですね。
これテレビでも深く論じていましたが、説明書きはwikiからのコピペです。
>・・・さすが、さすがの作品ですね。
今、しっかりと見直してきました。
>なぜか嫌いで、はは、今見てもイマイチ好きになれませんが
『笛を吹く少年』は小中学校の教科書に載っているんでしょうね。
しっかりと記憶にありますが、好きでも嫌いでもありません(笑)
私は 『ラス・メニーナス』について何回かテレビで解説共々、観たことあるんですが、この絵を描いた人がヴェラスケスという人物であるとは今回認識しました。
今回の台風の強風にはひやりとしました。
ほんと自然災害の多い年です。
「新・イタリア・絵に描けるxx」のアドレス訂正いたしました。
先日このヴェラスケスを拝見したのですが、とても興味深く、また覗きにやって参りました。
この絵は初めて見ましたが、そうですか、マネが「背景が消えて、空気だけが人物を取り囲んでいる」と驚いたのですか。
となると、それまでは常に背景の物があったのが、初めて背後空間が色になった最初の絵なんですね。
というのに、興味を引かれたのでした。
全体の色、茶系がかった色のトーンも素晴らしいし、人物の足元の確かさも、さすが、さすがの作品ですね。
マネが「笛を吹く少年」を、背景のものなしに、単純に描いた切っ掛けでもありましたか。
私はこのマネの絵を小学校の時に見て、なぜか嫌いで、はは、今見てもイマイチ好きになれませんが、失礼、
でも彼にこれを描かせたヴェラスケスの絵の存在を知ってとても興味深かったです。
有難うございました。
台風が直撃だったそうで、網戸一枚ほどの被害で済んで本当に良かったですが、大変でしたね。
今年は日本は地震や大雨、そして台風と大変ですね!
そうそう、それと古いエキサイト・ブログを引っ越しまして、今引っ越しの最中で、
元のブログは既に削除されていますので、宜しかったら「新・イタリア・絵に描けるxx」のアドレス、
http://www.italiashiho.site/ に変えて頂けると有難いです。
宜しくお願い致します。
このプラド美術館展は国立西洋美術館(東京・上野公園)で2018年2月24日(土)~5月27日(日)まで開催され、
その後、兵庫県立美術館(神戸市)で2018年6月13日(水)~10月14日(日)までの展示の予定で、後はスペインに戻るんでしょうね?
外国の大きな美術展は、たいがい日本国内の3ヶ所くらいを回っていますね。
神戸は不思議と神戸市立博物館でも大きな展覧があります。
欧州史は複雑怪奇ですが、世界史の縮図が詰まっているように思えます。
びじゅチューン!って初めて聞きました。
↓
http://www.nhk.or.jp/bijutune/
どのくらいの年齢が対象なのかな~?
しかし、こんな番組のこと、日本の隅々までネットを張っておられますね。
この辺りだと シカゴまででないと 世界的に知られた作品は見る事ができません
17世紀に活躍したと言うスペインの画家は初めて名を聞きました
それなのに未だEテレって言われてもピンと来ないんですよ(笑)。
確かEテレだったと思いますが、子供向けの美術チャンネルのびじゅチューンって番組で、小さい子達の美術への関心が高まったらしいですよ。