倅が別荘を建てた時、友人からお祝いにプレゼントされたリョービの電子式芝刈り機・・・すごく便利だ。
・・・が、最近すごい雑音がする。 あまりきれいに刈れない。
高麗芝はサッチ(刈り取った葉のカス)が溜まりやすく枯れて芝目を埋めてしまう。 これがあるから芝生はフカフカして踏み心地がいいと思うのだが・・・サッチが芝の病気の原因になるということも聞いている。
そこで倅にサッチング刃と根きり刃を買ってもらったのだ。 ありがと~。
さっそく刃をサッチング刃に取り換えてサッチングしてみよう・・・と思った。
まず、芝刈り用の三枚刃を取り外す・・・のだが・・・
三枚刃の軸の両端には長い雑草の繊維が絡みついていた。 棒でつついても簡単には取れない。 こいつが回転を阻止していて、雑音の原因になっているようだ。
この端の部分に長い枯草や紐が絡みついていた
細長いドライバーでなんとかこじり出したのがこれ・・・
棕櫚紐、雑草の繊維
なんと紐状のものがびっちりと巻きつき簡単には取れなかった。 とくに棕櫚縄の切れ端や糸のようなものまで巻き込んでいる。 長い雑草の茎は何本かより合わさるとロープのような強さ。
定期的なメンテナンスが必要だな・・・この機械には(至極当然)・・・あるいは長い雑草は刈らない・・・なんてね
やっとこさ軸をきれいにして三枚刃の取り外しにかかる・・・が・・・ボルトが回らない・・・
まず、固定刃の調節用ボルト・・・これは回転刃と固定刃の間隔を調整するためのネジ。 固定刃には下に硬い目のバネがついていて、その中心に六角穴ボルトが通っている。 これを締め付けると回転刃との間隔が狭くなり薄いものでもカットできるようになっている。
このボルトが外れないのだ。 どうやらナットより先に飛び出しているボルトの部分が錆びつき回転を阻止しているようなのだ。
飛び出している先端部が完全に錆ている
この機械、3年も手入れ無しに使ってきた。
少し回しては戻し、回しては戻し、を繰り返し、やっとこさ外したボルトはこんな状態で外れてきた。
先端部は半田で固定されてたような状態に
最初見た時、このボルト半田付けされていたのでは?と疑った。 が、ボルト穴の素材はどうやらアルミらしく、錆びついたボルトが穴と癒着し、それを力づくで回したのでボルト穴の方が欠損した可能性が高い。
こういう大事な部品は、せめて錆びないステンレスを使ってほしいね、リョービさん!
ともあれ、四苦八苦して固定刃(ボルト2本)と回転刃(ボルト4本)を取り外した。 何時間かかったことか・・・
回転刃の端についているベアリングは、錆びてしまっていてベアリングとしての機能は失っている。 ベアリング自体が錆びて回転せず、軸はベアリングの内径とこすれながら回転している状態だ。 そりゃ~音が出ますよ。 それも轟音が・・・熱も出ますね・・・電気代も馬鹿にならんよ、きっと・・・
CRC-556を吹き付けてなんとかベアリングが回るようにし、軸にも吹き付けておいた。 もちろん、ボルト類にも。 ベアリングは取替え時期だな・・・
そして取り付けたサッチング刃がこれだ!
サッチング刃
2年前に植えた高麗芝の部分でサッチングの試行をしてみた。
う~ん、いいね!
回転はスムーズ(新品だからベアリングが回っている)、サッチも小石もゴミも一気にサッチバッグの中に跳ね飛ばす。 長めの雑草なんかは葉が千切れて一種の刈り払い効果もある。
すでに芝庭全体に化成肥料を蒔いてしまってあったので、サッチングしたのは極く一部のみ。 せっかく播いた化成肥料も一緒にサッチングしてしまうので・・・
こんなにサッチって溜まっているものなんだね。
ほんの一区画からでたサッチの山(化成肥料入り)
サッチング刃、良いね! 定期的にサッチングすることにしよう。 小石とりにも使えそう。
サッチング刃をもとの芝刈り用の固定刃、回転刃に付け替え、すり合わせを実施。
この機械には、逆回転という機能がついていて、固定刃と回転刃の間隔を調節した後に、逆回転させて刃を研ぐために使う。 刃研ぎようの研磨剤(磨き粉のようなもの)を目的の個所に塗り付けて、刃の間隙を狭め、接触する部分を研ぐのである。
逆回転させてみるも、刃のサビが落ちた程度の効果しか見られなかったが、まあいいか。
正回転させてみると、固定刃とのこすれ音はしたままだが、これまでの音とは大違い。 高速で回転刃が回っているのを実感させる音だ。 本来はほんの少し間隙を広げて使うのだろうけれど・・・このまま使ってみた。
音はするものの、切れ味は抜群に良くなったと思われる。
庭全体に芝刈り機をかけるとこうなった。
刈るときれいになるね~
う~ん、もう少しで緑の庭に
なにか芝庭をきれいにできるような気がして・・・少しだけ幸せな気分になりましたわ。
サッチング刃、買いです!
ボルトをはずす際にCRC 5-5-6 をお忘れなく。 怪我に注意が要ります!
根きり刃の実験は来年の春かな・・・