Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

3台目の綾竹台 完成

2018年11月04日 | 組紐・組紐台

3台目の綾竹台は、2段羽根12枚と3段羽根8枚の製作に移っている。

木固めエースをたっぷり2度塗りして乾燥させた。 気温が下がったせいか、半日では乾かないので、裸電球を装備した漆風呂に入れておいたら2~3時間で完全に乾燥した。

木固め中

木固めエースの2度塗りは必要ないことが判明した。 表面に残る樹脂を1000番の耐水ペーパーでこするのだが、2度塗りすると表面に樹脂が多く残りサンディングが大変だ。 1度塗りで十分浸透する。

ウレタンの粉と格闘しながら羽根を全部サンドして製作は完了した。  特に糸を置くU字部分は、何度も何度も絹糸を通し、引っかかりがないことを確認した。  この工程が実は一番大変なのです。

 

2段羽根12枚を装着

正面から  横から

3段羽根8枚を装着

正面から  横から

 

毎日少しづつだから・・・1か月と10日ほどかかったかな・・・

 

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3台目の綾竹台

2018年10月19日 | 組紐・組紐台

ある方から製作を依頼され、3台目の綾竹台を作っています。

今回は、2段12枚羽根と3段8枚羽根の製作も一緒に依頼されています。

現在、構造体まで完成しています。

3台目の綾竹台

この綾竹台は組み込み式になっており、ホゾとホゾ穴で組み立てます。

難しいところは、ホゾとホゾ穴が、スムーズに出し入れができるように加工することと、組み合わせた後はカッチリと動かないようにすること。  互いに矛盾するような要求ですが、そうしないと一般的なご婦人がうまく組み立てたりバラしたりできないのです。

家や家具などのホゾ加工では、ホゾは木殺しといって、金づちで叩いて木を縮めてからホゾ穴にはめ込み、縮んだ木が戻ることでしっかりとホゾ穴に固定されるのです。  しかし、組み立て時には木をたたいて殺してから組み立てください、とはご婦人に言いにくいのです。  

すんなりと入るように微調整の加工になります。  だからホゾとホゾ穴の位置は、位置指定となっています。  だから位置を間違えると、入らないなんてことがあり得ます。 (笑

組み合わせた後で、閂(かんぬき)という丸棒を差し込み、ホゾが抜けないように固定します。  この閂も、金槌で叩きこむのではなく、スムーズに指で抜き差しできるように微調整加工をしています。 

そういうところに結構時間がかかるわけです。

写真の綾竹台は、角を丸め、サンドペーパーをかけ、羽根と鳥居を取り付ければ完成となります。

あとすこし・・・

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クラッシャボー・ハット

2018年06月19日 | 組紐・組紐台

Crushable・・・クラッシャボーと読んでね

大昔、オーストラリアで買った皮革製のハット・・・クラッシャボー(帽 w)・・・押しつぶしてバッグに入れても、すぐ元通りの形になる・・・というのがうたい文句・・・

今は亡きメーリングリストのBFRFのステッカーがまだそのまま・・・みんなどうしてえるかなぁ~

しょぼくなったのでベルトの更新・・・亀甲紋がえ~か、矢羽がえ~か、はたまた笹波か・・・

色柄合わせ

ループ組紐技法で1mの亀甲紋の組紐を新たに組んだだよ・・・2時間くらいかかった・・・

そしてクラッシャボーに縫い付けました。

帯締め風に結ぶとカッコえ~だろ? フライも刺せるし・・・

行ってみたいな~ ・・・でも足腰が・・・

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組紐 綾取りでミサンガ があっという間に作れる

2018年06月08日 | 組紐・組紐台

みなさん、組紐(くみひも)と聞くと「君の名は」というアニメを思い出すでしょう。

異なる時空に引き裂かれた二人が組紐によって時空を超えて再び行き会う・・・というお話だったよね。

この映画で一気に組紐、ミサンガ、などが脚光を浴び、組紐教室には申し込みが殺到したようだ。

だが、組紐を習うというと、丸台、角台、綾竹台、高台、組玉・・・などといった道具を買わされる。  バカにならない金額を取られる。 躊躇する・・・あきらめる・・・といった悪循環が起こっている。

ところが・・・こういった組み台が使われ始めたのは江戸時代になってからのようなんだな。  それ以前はというと、手で組んでいたんだ。  (だから・・・今でも手で組紐が組めるんだよ。)

ループ組紐技法ってのがある。  奈良時代(もっと以前とも言われている)のころからあって、正倉院の御宝とか、平家納経を巻いていた紐とかに実際使われていた。  今でこそ帯締めは組台を使って作っているけど、昔は手で組んでいたんだ。  もともと刀をつるす組紐だったのを、江戸の粋な女性が刀の紐を帯締めに使ったことから、今の帯締めの歴史が始まったんだとか・・・

これらの手組の史実は、実際に調べた人たちがいて、ループ技法を再び集大成し、考古学的な組紐が発見されると、それらをループ技法を使って再現する、といった活動をしておられる。 L-M Bricsで検索すると詳細なレポートと組み方の情報が公開されています。 (いまどき組紐の世界では珍しくオープンなサイトです。 頭が下がります。)

ループ組紐技法は、まず1本の紐(ひも)から輪を作る。  複数本の輪(ループ)を作り、両手の指にかけて、一定の規則性のもとに輪を動かすと、組紐が組めている、というすごく便利で簡単なものだと分かった。

似たような文化に「あやとり」という遊びがあるが、あやとりとループ組紐技法は、大変似ている。

世界各所にループ組紐が存在し、あやとり遊びも世界各所に存在する。  あやとりは全世界に自然発生的に表れた、と言われているが、ワシ個人の意見としては、そうは思わない。  あやとりは、ループ組紐の文化と一緒に世界に流布された、と思っている。  だいたい、子供がどのようにして紐を手に入れたか、その前に、どうやって紐が、この世に出現したのか、などと考えると、自然発生的に表れるはずはない。

紐は植物の繊維から木綿として、もっと根源的には、羊毛などの獣毛から紡いで作られたと思う。  羊の放牧やアルパカなどの毛の手に入るところには、必ずと言ってよいほど組紐の文化が存在する。  南米しかり、ヨーロッパ、中東、南アジア、アフリカ北部と分布している。  文化の伝搬とともに組紐も遊びも同様に伝えられたと考えるのが自然な気がする。

絹を使った組紐の日本への伝搬は、絹と一緒に大陸や半島から来たものと思われる。  金印の紐とか・・・衣冠束帯にくっついていた房紐とか・・・

アイヌの文化にも、年代はわからないが、組紐はあるようだ。  シイクンタラ(熊おぶい紐)の根元とか、エムシアッ(刀下げ紐)の一部、ライクルタラ(死者用荷縄)、ウプソル(下紐)、などに使われているそうです。 特に、ウプソル(下紐)は、独特の紐の組み方によって女性の血脈を伝えるものとされていたようです。

 

さて・・・と、講釈は置いといてっと・・・実際に自分で組んでみた。

硬めの毛糸で、いろんな色のものを1mの長さに切って輪にする。 長さ50㎝の輪ができる。

使う輪の数は、4つ、5つ、7つ、8つ、9つ、などといろいろな数の組み方がある、が運指法は大概似たものである。

あやとりのように1本の輪を両手で輪を操るのではなく、複数本の輪の片側を1つに縛って、何か動かないものに固定する。 たとえば椅子の背もたれとか・・・

両手の指に輪の反対側をかけ、あちこち動かすと組紐が出来上がる。  輪の長さの半分くらいの組紐が、あっという間に出来上がる。  これをミサンガや携帯のストラップにすればいいんだ。

こんな感じで、小指を輪2,3,4の中をくぐらせて輪1を取る・・・

実際、輪を移動させることを「綾を取る」と言っていますね、技法の中でも・・・ひょっとしたらループ組紐って綾取りそのもののことだったのではないのかな~・・・と感じたりして・・・それを子供たちが横で見ていて、大人から紐をもらって真似して始めたのが綾取り遊びの始まりじゃ~ないのかな~・・・

いずれにせよ、ループ組紐技法ってのは、綾取り遊びと似たような感覚で組める組紐技法であることは間違いない。

面白いのは、同数の輪で、ほぼ同じような運指法で、1か所だけ紐の取り方を変えることで、

1. 角紐(あるいは平紐) 2本同時 太さは2または3の半分
2. 角紐 (あるいは丸紐) 1本
3. 平紐                     1本

の3種類が組めるということだ。  面白いね~輪の動きってのは・・・結び目理論ってのも関係あるかも・・・

例えば、これ、8本の輪で組んだ 笹波組3種、 もうミサンガの形になってるでしょ。

1本から2本に連続して組んだ角紐、途中で綾の取り方を変えただけ

こちらは同じ運指で綾の取り方を変えると平組紐に、サンマの開きみたいね

両端を2本、中央を1本、というように連続して組むこともできるんよ。  そういう形の物って、いろいろあるよね・・・羽織の紐、鉢巻、、下駄の鼻緒、木のボタンのボタン穴、腕輪(ミサンガ)、携帯ストラップ、帯締めの端っこ、ネックレス、などなど・・・

ボタン穴にして他の端を通すように組んだ7本平組紐

組み方の資料も難しいことはなく、技法の資料を読んだ後、5分~10分でこんな紐が組めたんよ・・・言っとくけど、ワシ、組台は作ったことはあるけど、これまで組台の組紐は1本も組んだことはなかったんよ・・・

調子こいてこんなに組んじゃったわ

写真右から、(畝とはうねりの山のこと)

5本の輪  2畝平組紐(蛇腹組) 2本同時 (赤いの)
5本の輪  4畝平組紐 あるいは 重打   ・・・亀甲紋が出てるね (黄とグレー)

8本の輪  矢羽根柄ささなみ組角紐 途中から 2本同時 同角紐 (青と白)

4本の輪  丸紐 途中で各指の糸の色配置を変えることで右螺旋、右螺旋、2本筋 と変わる (茶と白)
4本の輪  4つ打ちと同じ手順で組むと 2本筋の角紐 (茶と白) シルクラインと同じ組み方

7本の輪  2畝と4畝の平組紐の組み合った2層組紐 (青とエンジ)
7本の輪  少しだけ糸の取り方を変えている (青とエンジ) 

7本の輪  2畝と5畝の平組紐の組み合った2層組紐 (白と茶)
7本の輪  同上 (白と茶にエンジ)

もう1本、長さ1mの紐作ったんだが、女房がメガネをぶら下げるのにいい、といって持って行ってしまったわ。 (角杉 4本ループ 青とエンジ)

両手の指の数、10本以上になると、複数の組手が横に並び、綾を交換する形で組む必要があるんですな。  まさに、綾の取りっこ・・・

 

組紐をこれから習おうと思っている人は、騙されたと思って、このループ組紐技法をマスターしてから、組台を使った組紐を習うといいでしょう。  ミサンガを簡単に作りたい人も・・・刺繍糸なんかでやってみるとイイネ。  模様がどういう風に出てくるのか、とか、表裏で色を変えて模様の出し方とか、この段階で理解しちゃう方が、後が早いと思う。  大概の組紐が組めるし、いろんなことがわかる。

ワシのミサンガ いいでしょっ? 四つ組です。

組紐の原点を知ることで、台を使った組紐の組み方が、なお一層理解しやすくなると思いますよ。

興味のある方は、 l-m Brics  と入れて検索すると l-m BRICSニュース、というサイトが出てきますので、それを読破することをお勧めします。  ちなみに、l-m B とはLoop Manipulation Braiding(ループ組技法)の略。  中世には英国やヨーロッパでも流行していたみたいよ。

特に技法入門シリーズ1,2 くらいを読むと、すぐにでも組めますヨ。

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巨大トンボ - 組紐用組玉つくり 経尺装置に自動停止装置が完成

2018年05月29日 | 組紐・組紐台

先日製作した組糸用経尺装置、巨大トンボに自動停止装置を取り付けました。

これがそれ、this is it!

写真のように、数値(この例では30)を指定してスイッチを入れると、その回数だけ回転して自動的に止まります。

必要な本数の組糸が、放っておいても出来上がるのです。

便利になりますね~。

 

 

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コーン糸立て ー 組紐用組玉作り 

2018年05月16日 | 組紐・組紐台

今回は、巨大トンボで使う糸立てを作りました。

巨大トンボは、羽根の長さが長いので、ゆっくりした回転でも、かなりの速さで糸を巻きます。

そうすると、糸を出す側もうまく工夫しておかないと、スムーズに糸を巻けません。

今回作ったのは、コーンに巻いてある原糸を格納し、巨大トンボでもスムーズに糸を出せる装置です。

糸立てから巨大トンボで糸を巻き取っています。コーンが太いので床あげしてます

ベアリングを使っています。 ベアリングを使うと回転は非常にスムーズになるのですが、ストップするときに過回転して余分な糸が勝手に出てきます。 余分に出た糸は、心棒に絡みついたり、他の部分に引っかかったり、拠れたり、して思わぬトラブルに見舞われます。 

これはベイトリールのバックラッシュの原理と全く同じなのです。  マグブレーキが利くほど高回転ではないので泥臭い方法でブレーキをかけます。

糸を扱うには常にテンションをかけておく、というのが鉄則なのです。  釣りでも組紐でもミシンでも・・・なんでも

じゃによって、ベアリングのほかに、ブレーキ板、というものも装備しました。  糸巻きはベアリングで非常に軽く回転するのですが、ブレーキ板によって適度にブレーキをかけます。  これによって空転を防ぐわけです。  空転を防ぐには、何か上に乗せておくだけでもいいんですけどね・・・本とか・・・

糸が確実に巨大トンボの羽根の枠内に位置するように、糸通し棒、も装備しました。

床あげ台、ブレーキ板、糸通し棒

引き出した糸に撚りがかかっても良い場合は、コーンから上に糸を引き出してもよいわけですので、こういう形式でも使えます(写真下)。  この場合、上の方(天井とか鴨井とか)に、ヨート(ヨートン)のような金具で折り返す必要があります。

でも、もう一度言っときますけど・・・撚りのかかった糸は・・・テンションを緩めると・・・悪さをしますよ・・・もともと糸には撚りがかかっており、コーンから上に糸を出すと余計に撚りがかかるのです。

上出し方式で使用、糸撚れに注意

コーンが太い場合も考慮して、横置きの場合、糸が床に着かないように、30mmの床あげ枠を組んであります。  糸通しは、この台に立てます。

 

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巨大トンボ - 組紐用 組糸 経尺 装置

2018年05月10日 | 組紐・組紐台

巨大トンボといっても古生代石炭紀に生息していた70㎝以上の・・・あの節足類のとんぼ、メガネウラのことではありません。

この2か月かかりっきりで作っていたものが完成した・・・巨大トンボ・・・ということなんです。

巨大トンボ

巨大トンボとは・・・組紐用の整経器(せいけいき)・経尺器(へじゃくき)のことなんです。

組紐をする人は、xx本xx玉 の糸を使って紐を組む・・・というように、絹糸を所定の本数に束ねたものをおもり玉に巻いて、紐を組んでいきます。

通例、彼らは、その組糸を xx本xx玉用の糸として買うのです。  そう、そういうふうにセットされた糸を売っているお店があるのです。  

ところが、最近、お世話になっていたそのお店が、セット糸の販売をやめてしまったのです。  理由はわかりません。  商売にならないのか・・・

おそらく、この種の糸を商品とする場合、糸の色が千差万別で、客の好みもはっきりしないし、不良在庫が増え、商売にならないのではないか、と推察します。  

ワシのシルクフライラインとて同じなのです。  白一色なら糸の在庫も少なくて済みますが、あの色、この色、各種の太さの糸を在庫しようとすると、途方もない在庫をせねばならず、かつ、売れないと、すべて不良在庫となって陳腐化してしまうのです。  ワシは半分道楽でやっているので、なんと続けられるのです。

 

さて、今回作った巨大トンボ・・・その組紐用の玉糸を作るための道具なのです。

羽根の長さをスライド式にして、1回転で4m、3m、2m、1m、計4種の長さの糸を巻くことができます。

帯締の長さって一定だと思ってたら、そうではないようなのです。  最近では、太った人用とか、やせた人用、用途によって帯締めの長さは必ずしも一定ではないらしいんです。

そこで、売っているお店もなくなったことだし、いろんな色のいろんな長さの玉糸を自分で作るしかない、 と考えた妹から要請があり、この巨大トンボを作ることになったのです。

特徴は、

・モーターによる自動回転 (自動停止までできると完璧なんだけどね・・・)

自動だど~、もちろん手動でも巻けます

・カウンターによる巻き数の把握 (所定の巻き数で停止できると最高なんだけどね・・・)

カウンター付だど~

・伸縮自在の羽根による4種の長さの糸を巻ける

・使わないときは、ばらして小さく格納できる

 

使う原糸は、枷糸を購入して自分で染色しても、既製品の色糸を使ってもいいしね。  

必要な本数だけ巻いて、カットすれば、必要な長さの1玉分の組糸が簡単に作れるようになるわけですな。 セット糸を買って、撚りをほどいて糸の数を数えるなどという前近代的な作業からも解放されるわけですな。

伝統と進化の融合・・・伝統は進化する・・・にゃにをいってんだか・・・

 

 

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2台目の綾竹台を作る 5 完成で~す

2018年03月05日 | 組紐・組紐台

依頼されて作っていた綾竹台が完成しました。  約1か月とちょっとかかりました。

細かい作業が多いので1日で終わると思っていた作業が、何日もかかってしまった。

最後の羽根は、一見するとただの羽根だが・・・そうだよね~・・・実はかなりの手がかかるんです。

まず、羽根枠に穴を掘り、その穴にぴったり合うように羽根の下部を削るんです。 1個1個丁寧に削りながら穴に合わせていきます。  

また羽根は高さがぴったり揃っていなければなりません。  全部をはめ込んだ後、高さの違うものがあると、さらに微調整をして高さを合わせます。

仕切り棒という、羽根の間に立てる棒も同様です。

これを2段10枚羽根用と3段8枚羽根用とやりました。  合わせて18枚・・・

その状態で木固めエースを塗り乾燥させます。 木固めエースは、木に浸透して木を固くするとともに、凸凹の隙間に入り込みサンディングすることで表面を平らにできます。

乾燥したら、今度は、サンディングです。  すべての面にサンドペーパーをかけてスベスベにします。

どの部分にも絹糸の細い繊維が引っかかってはならないのです。  特に糸をひっかけるための窪みの部分は何度も絹糸を通して引っかかりがないことを確かめながらの作業です。

2段羽根10枚をセット

3段羽根8枚をセット

そして・・・細部の微調整をして・・・やっと完成いたしました~。

 

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2台目の綾竹台を作る 4 2段羽根、3段羽根

2018年02月28日 | 組紐・組紐台

本日、綾竹台の2段羽根10枚と3段羽根8枚の成形が終わりました。

最初に設計図を描いて主だったポイントを木に写します。 

つづいてエンドミルを使って穴あけと、それに続く直線部をカットします。  

エンドミルで木の端に向かって直線にカットしていくと端っこが木目に沿って飛ぶので、あらかじめ端っこに切り込みを入れておきます。  そうすると切り込みのところで割れるようになります。

次にバンドソーで写し取ってある設計図の外側を手押しで切ります。  手が滑って線の内側に入ったら品物に傷がつくのでヒヤヒヤです。

次に、手かんな、切り出しナイフ、ノミ、丸やすり、などを使って最終形に成形していきます。

そして出来たのが、これ!

手前 3段羽根8枚、向こう 2段羽根10枚

明日、これに木固めエースを浸透させた後に再びサンディングしします。

あと羽根枠にエンドミルで配列通りに穴をあけ、羽根と仕切り棒という丸棒を差し込めば、2台目の綾竹台が完成します。  それと鳥居を作って・・・完了で~す。

 

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2台目の綾竹台を作る 3

2018年02月21日 | 組紐・組紐台

臍(ほぞ)とほぞ穴の加工が終わりました。

ほぞはバンドソーで、ほぞ穴はミニフライス盤でエンドミルを使って開けました。

木はアメリカ産ハードメープルです。  自然乾燥済みの節の無い高級木材を使いました。 

ただ、やはりハードメープルというだけあって、バンドソーやエンドミル、ドリルといった電動工具ではサクサクと加工できますが、ハンドプレーンでは刃が立たないのには往生しました。

カンナの刃が滑っちまって削りにくいことこの上ありません。

が逆目でえぐれるとか角が飛ぶとかが少なく加工しやすいです。

ほぞとほぞ穴の加工終了

仮に組み立ててみましょう。

左右の枠を作り、

左右の枠

横棒でつなげます。

横棒をセット

最後に奥の横棒を枠にセットすると・・・

綾竹台の枠が出来上がり

白くて固くてすべすべで気持ちの良い綾竹台になるでしょう。

まだ完成ではありません。

この後、

鳥居、巻き取り棒、羽根枠を取り付ければ完成します。

2月もあと7日・・・間に合うかな・・・

 

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