Jeepの左前側のパワーウィンドウがこの夏、動かなくなった。 Jeepに人力で窓を開けるハンドルなんてものはついていない。 たとへ車内が熱くても、窓を開けられないのだ。
でもま、他の3つのウィンドウは動くので、いいか、と思っていたら、今度は、左後側のウィンドウも動かなくなった。 いくらなんでも右側が開けばいいやって訳にはいかない。
状況は、運転席のドアにある窓の開閉スイッチ、これの様子が最近ちょっとおかしかった。 スイッチは、左上が運転席左の窓、左下が後部左の窓、その隣の中央列のスイッチが上:運転席右の窓、下:後部右側の窓、というように配列されている。
動かなくなったのは、左上下のスイッチで、動かなくなった時には、スイッチを押しながら上下に動かすと何とかガラスが上下するような感じだった。 しばらくそのような癖を騙し騙し窓を開閉していたのだが、とうとううんともすんとも言わなくなった。
意を決してドアのスイッチボックスを開いてみた。 ネジ3つでスイッチボックスは取り出せる。 開いてみるとなにかの部品がポロりと落ちた。 よく見ると、なにやら爪のようなボッチが出ていて、何かをそれで引っ掛けて固定するような感じになっている。 窓開閉関連のスイッチは、上下3列に配置されていて、スイッチボックス内の小さな3つの箱に対応している。 小さな箱は2つしか見えないが、落ちた部品は2つの箱にはキチンと固定されていた。 3つ目の左列のスイッチに対応する小さな箱が見当たらない。 はは~ん、やはり左列のスイッチに問題がありそうだ、と言うところまでは分かったが、どうしてよいものか迄は分からない。 でも、ドア内部の開閉用のモーターがいかれた訳ではないような気がして、少し気が楽になった。
だが、これ以上は自分では無理。 購入したホンダ(以前はホンダがJeepを販売しており、このJeepはホンダから買った)に持ち込んで見てもらった。 対応は親切で、すぐに見てくれて、左列の箱は、ドア内部の奥深くに落ちていたことが分かった。なにかの加減で固定用の爪が外れて、スイッチに接続されていた小さな箱部品が奥に落ちていたのだった。 事なきを得てホッした。 修理は無償でやっていただいた。 新型のCRVに乗り換えないか、とお誘いがあったが丁重にお断りした。 でも、エタノール、水素、水、などで動く車が出れば買うかも・・・。
このお気に入りのJeepチェロキー、今年でそろそろ10年目である。 ミラーが落っこち、パワーウィンドウ、といくつかの故障がちらほら目立ってきた。 ボディーの塗装も痛み始めている。 そろそろ塗装の修理も考えねばならない。
オーナーであるこちとらも還暦をむかえ、あちこちに故障が出始めている。 目は遠くなり、飛蚊症(目に蚊が飛ぶ)、軽い白内障が始まっている。
このJeepが人生最期の車になるかも知れない。 大事に修理しながら一生をまっとうしよう、Jeepもワシも・・・。
愛車のドアを開けると、シフトレバーの横に黒くて妙なものが落ちていた。 何だろうと思って取り上げてみると、なんとルームミラー(バックミラー)じゃ~あ~りませんかっかっ。 Wow、こんなことが・・・あるのだろ~か? と思ってしばらく茫然。
なんで落っこちたのか?、と調べてみると、このミラー、フロントガラスの内側に接着剤で貼り付けてあったのが分かった。 いままで、そんな仕組みでミラーがくっ付いていたなんて、考えてみたこともなかったので、意外にちゃっちい作りだな~、300万円もする車にしては、というのが正直な感想だった。
仁徳天皇陵のような形をした金属板がフロントガラスに貼り付けられていて、それにミラーの基部がスライドしてかぶさり、ネジで金属板に固定するような仕組みである。
金属板の両脇はアリ溝のように角度がついており、ミラー基部の内側にアリ溝が切ってある。
金属板に残っていた接着剤は、透明で柔らかいゴム状のものが1mm弱の厚みでした。何だろう、この接着剤? 同じ接着剤を探さにゃ~ならんね。
ということで、早速ネットサーフィン。
わお~、結構あるのね、ルームミラーの脱落って。驚きました。GM社から専用の接着剤が発売されている、との記事を見つけ、さっそくYellow Hatに行って見たが・・・。
店員いわく、”そりゃ~お客さん、フロントガラスごととっかえですよ” だって。
”何をいっとるのか、このバカ!”と、内心思いつつ、外装用の両面テープ(別の用途で使うので)を買って店を出る。
じつは、接着剤だといつかまたミラーが落っこちる可能性があるので、緊急用に車内にカットした両面テープを置いておこうと考えていたのでした。 両面テープは緩んだアンテナの基部の補強用に買ったのでした。 Yellow Hatに無いとすると、ということで、ビバホームのカー用品売り場。
ここにも売っていない。 しゃ~ないな~、ネットで買うか、などと考えつつ、最後に念のため、接着剤コーナーを覗いて見た。
2液性エポキシを使っているネット記事もあったのだが、ロッド作りの経験から、エポキシは熱を受けると緩んでくることは分かっている。 あの熱くなる車のフロントグラスの裏側にエポキシでは、すぐに再脱落することは目に見えている。 それに、コニシの2液性エポキシには、”車のガラスには使用しないこと!!”と、明示的に注意書きがあった。 でも他になければエポキシでも仕方ないか、という考えも頭をかすめる。
ふと目がとまった商品、”ウルトラ多用途、スピード、透明性”という言葉が飛び込んできた。 ”超速硬化、超クリアー、超強力・耐水性”とすべてに”超”がついている。用途の欄をみると、ガラス、金属、なんでもくっ付く。 そして決めては、”硬化後は弾力のあるゴム状”と書いてあるでは、あ~りませんかっかっか!!!
Urejii---! GM社の専用接着剤なんぞ、いらん。 これでえ~、これに違いない、と早速購入。 うれしいことに、キャンペーン中で、ネット25mlも入っていて、250円何某。 や・す・い、じゃ~ないですかっかっ。
さっそく適用。 まず、フロントガラス内部をメチルアルコールをつけたキッチンペーパーで拭いて油分をとる。 油分のほかに、前の接着剤の断片や、長年吸いつづけたタバコのヤニがこってりついておりました。 横に拭いて縦に拭くと、なにやら段段になってるみたいな・・・。 タバコのヤニ、結構厚くついてるみたいね~。
ともかく、接着部の周囲をセロテープで四角く囲う。 接着剤が垂れたり、はみ出たときに取り去るため。
次に、ガラスの方に薄く接着剤を塗布。 つづいて金属片の裏側に接着剤を塗布。
そして金属板をガラスにくっ付ける。 最初は、接着剤がゆるいので垂れてくるから周囲のマスキングは必須だね。 それから手を離すと金属片も落ちてしまうので、縦横にセロテープを張って押さえる必要もある。しっかり貼り付けないと片側が浮いてしまうので気をつけよう。
数時間後、セロテープを剥してみた。 大分固まっているようで、金属板は動かない。
この接着剤、4分で動かなくなり、24時間で硬化、実用強度は23℃、湿度50%で1時間後、と書いてある。 念のため、ミラーをくっ付けるのは明日にしよう。
多分、この経験は他の方にも役立つでありましょうから、接着剤をご紹介しておきましょう。 回し者では決してありませんので・・・。
コニシ株から発売されています。ホームセンターで安売りしてましたぞ。
ボンド ウルトラ多用途 S.U 品番:#04592
成分:シリル化ウレタン樹脂
空気中の湿気と反応して固まる接着剤です。
以上