Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

グラッシングの下地作り

2014年04月01日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

いよいよグラッシング(船体にガラスクロスを積層すること)の工程に入ります。

グラッシングの前に下地作りをせねばなりません。  その心は・・・

・ ガラスクロスがぴったりと船体表面に張りつくように凸凹の無いように表面を平らにする
・ 折りこむ場所(角とか)をぴったりとクロスが包むように角にはアールを付ける(最低でも6㎜径のアール)

組み立てた船体の表面には

・ 余分についた接着剤の凸凹
・ ビスの頭(沈めてはあるが)、ビス穴
・ 合板の割れ
・ 接合した角材の出っ張り

等々があり、これらをスムーズにサンドします。

サンド サンド

角にアールを付けると接合部はこういう風になります。

底の接合状態   側面の接合状態

この段々は、ガラスクロスを接着剤できれいに貼りつけた後で、さらにフィレット(接着剤入りのパテ)を使って今度は角ばらせて、接合したとき段差なくスムーズにつながるように加工しなおすのです。 (大変だ~)

見て見てっ! 

船の先端部の複雑なカーブを・・・ステムは直線ではなく内側にカーブ・・・ボトムとガンネルは流線型に外側にカーブ・・・

微妙なアンジュレーション

この微妙なカーバチュアーが果たして生きるのかな・・・

この後はガラスクロス・・・と行きたいところだが、フィレットで穴ぼこを埋め、さらに表面を平らにサンドする作業になります。  ガラスクロスはその次です。

 

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Bonded Fastner と しずめ

2014年03月25日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

今日は気温20度という暖かさ・・・何をかせむとや・・・何かをせずにはいられないよな。  春だな~!

とはいうものの・・・地味~な作業をすることに。

接着におけるネジの扱いについてだ。  Bonded Fastner(ボンデッド ファスナー)という。

板を角材に接着する場合、板と角材に接着剤を塗布するのだが、そのまま放置しておくと板や角材のゆがみや、反り、等によってピッチリと張り合わないことが起こる。  そこで、よく使われる手法がシャコマンとか、万力などで固定する方法。  だが、船のように材が長いような場合、木ねじやビスで一定間隔でネジ止めする。 これをBonded Fastnerといいます。

ワシの場合、合板の接着はほとんどがネジ止めしているのでBonded Fastnerを多用している。

Bonded Fastnerの要諦は、単にネジ止めするのみならず、ネジも接着する、という考え方が付加される。

角材に板を重ねた場合、板の方にはネジが利く必要はない。  ネジは角材の側に食い込み、ねじ込んでいくのが普通だ。  蛇足ながら、板にもネジが利く場合ってのは要注意なんだ。  ネジを進めていくと、途中で板が角材から浮いてしまう、という現象が起こる。  だからこういう場合は板の側はネジと同径の下穴をあけるのだ。  板の側はネジの頭で押さえて締め付けるのだ。

Bonded Fastnerでは、角材の側にもネジ長の半分程度の下穴を空け、そこに接着剤が埋まり角材とネジを接着させることで接着強度を大きくする。  残りのネジ長が角材に食い込んで締め付ける役割を果たす。

ところが、実際に接着剤を使う際には、そんなことやってられん。  接着剤が硬化する前に作業を終えねばならんし、下穴だ~、接着剤だ~、ネジだ~、ハンマードリルだ~、なんてやってられんのよ。

じゃによって、本来なら、事前に下穴、ネジの頭の沈め穴、をぴったりとネジにあったサイズで開けておいてから、接着剤を塗り、一気にネジ止めする・・・ってのがプロのやり方だ。

じゃが、ワシの場合、ぴったりのサイズの下穴用のドリルが無い。  沈めドリルってのを持ってはいるが、ネジとの相性が悪い。  つまりサイズが違う。  買うと金がかかる・・・ 

ということで、ワシは、仮組(ネジにワッシャーをかませて組み立てる)、接着(仮組のネジ穴を使って接着剤で板と角材を接着、ネジはワッシャーなしで)、ネジを抜いて沈め穴をドリルで開ける、ネジ穴に接着剤を詰め込みBonded Fastnerとする、という手順をとった。  面倒くさ~。

相手が木であることから、なんどもネジを締めたり緩めたりすると、スカスカになるものが出る。  そんなどきは、より長いネジを使って締めたりする。

で今日は、船体3区画のすべてのネジを抜いて、沈め穴をドリルで作り、二液性エポキシを混ぜ、竹串でエポキシをネジ穴に詰め込み、抜いたネジを再度締め付ける、という作業を、地味~にやったわけです。

こんな塩梅に・・・地味~

更に、アウターステムとインナーステムを止めていたネジを抜いて、8㎜径の深穴を空け、8㎜径の竹棒に接着剤を付けて深穴を埋め込んだのでした。

ステムのネジを抜いて竹の丸棒を接着

また、ガンネルとバルクヘッドを止めているネジの沈め穴も8㎜径の丸棒で埋めました。

ネジの痕跡を消すのよ~

接着剤が乾燥後に、埋めた丸棒を削り、周囲の平面と同じ高さにしたあと、フィラー剤で沈めたネジの頭を埋め、船内の接着部にもフィレット剤を施し、いわゆる防水処理をするのです。

ガラスクロスの積層、船内部の防水塗装は、その後の作業となります。

でも・・・今日は作業が地味~にはかどったわい。

 

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底張り つづき

2014年03月22日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

2日ほど風の強い日がつづいたため、中央区画の底張りは今日になった。  今日は風もほとんどなくポッカポカ陽気どえす。

前回ハルを接着した際に、ガンネルとチャインストリンガーに8㎜径の沈め穴を空け、バルクヘッドの角材に42㎜長のごっついコーススレッドを打ち込んだため、底板から角の部分へのビスを打てなくなってしまった。

底の4隅ともにビスが打てないので底板がわずかに浮いている。  指で押すと接着剤がはみ出てくるのだ。

こりゃ~いかん。  後先を逆にすればよかった。  コーススレッドは底板の接着が乾燥してからにすればよかった。  底板は接着が完了していれば、ビスは別になくてもよかったのだ。  あくまで接着乾燥までの抑えが第一義だった。  反省・・・

しようがないから角材を紐で写真のように締め付け、斜めにカットした別の角材をくさびとして押し込み、さらに先端に別の小さいくさびをはさんで、底板の4隅に圧力がかかるようにした。  

明日までこの状態でキープすれば接着が完了するだろう・・・

夜中に風で飛ばないように、横の梅の木に紐でくくっておく。  今夜は雨はない・・・と信じて・・・

最後の接着・・・底板中央部

底板の接着が終わると、次は、クロスの積層、塗装と事が運ぶ予定だ。

さらに・・・進水用にパドルの作成、Ama、Iakoの作成へと進む。  まずは手漕ぎ艤装から始めよう。


 

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底張り

2014年03月18日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

今週は晴れの日が続くので、船底の接着を完成させよう。

前に仮組してビス止めしてあった船底を今日は二液性エポキシであるShellのEponとEpicureを使って接着する。  このEpon、何年か前に竹竿を接着するのに買っておいたが、今は販売されていないみたいだ。  しばらく竿作りをしていなかったのでかなり残っていたのだ。  今回の船作りでほぼ使い切る。

接着の終わった船首と船尾の船底。

 底はフラッとボトム

前から見るとスマート

今日は本当に良い天気なのだが、風が強い。  春一番が吹いているようだ。

接着剤を塗っていると、そばにある満開の梅の木から花びらが塗ったところに落ちる。  風情と言えば風情なのだが・・・花びらが挟まると・・・接着に支障があるかも・・・取り除いて接着した。

中央区画は、上げ底にすることにした。  残っていた合板と角材で丈の低い隔壁を3つ作り、仮止めした。
これで底の部分はかなりしっかりする。  この隔壁の上に合板を敷いてデッキとする。

隔壁に挟まれる空間の一つは、将来、生簀とする予定だ。  
ただ・・・生簀にするには、喫水がどのあたりに来るのかを確認せねばならない。  喫水が浅くなる気がするので、あまりに喫水が浅いと船体に穴を空けて抽水するタイプの生簀だと水量が足らなくなるかもしれない。  そうなると・・・生簀にはポンプで抽水や排水をする必要がでてきそうだ。 

ポンプのことだが・・・ストーブに灯油を入れるための電池式ポンプがいいだろう。  あかくみにも使えるし・・・安いし・・・ 

喫水線が高ければ、この隔壁の一つをさらに高く板で囲い、水密空間にすることで生簀とすることにしたい。  そして船体に穴を空けプラスチックの抽排水口を取り付ける。

だから・・・生簀は浸水後喫水線を確認したうえで施行することになる。

上げ底用の隔壁

今日は船首と船尾のみの接着に終わった。 


 

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スポークシェーブ買ってみた

2014年02月19日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

近い将来、カヌー用のパドルも作らねばならないと思ってそのための工具、スポークシェーブ、ってのを買ってみた。  日本のネットでは、スポークシェーブという語は特定の企業名(なのかブランド名なのか)になっており、出てこない。  南京鉋(なんきんかんな)という語でサーチすれば似たようなものが出てくる。
英語で、How to make a spokeshaveなんて入れれば、西洋のサイトがいっぱい出てくる。

要はカンナの一種なのだが、スポーク(丸棒)をシェーブして(削り出して)作り出す、ためのカンナなのです。  こないだカヌーのステムをブロックプレーンで削ったのだが、緩やかなカーブを削るのに苦労した。  スポークシェーブの丸底用ってのがあれば万全であったが・・・

もっぱら椅子を自分で作る人たちが、椅子の背もたれに使う細い丸棒(スポーク)を削り出すために多用するようである。  派生して、他の丸い棒とか、カーブした椅子の足とか、バイオリンの丸いクボミだとか、カヌーのパドルとかを削り出すためにも使われている。  椅子作りのプロでは工具自体を自作している人が多い。  それくらい簡単に作れる工具なわけだ。

売ってる製品としては高級なものでは数万円から、お隣の国製の¥1,880也という極安物まであり、今回買ったのは後者。  

スポークシェーブ自体を自作するつもりなので、どんなものか、という興味で、とりあえず安いものを買ってみたのだ。

買ってみて、やっぱり工具は金出して良いものを買うに越したことはない、と意を新たにした。

ひどい代物だった。  まあ、荒削り用と考えれば¥1,880は安い出費ではあるが・・・

そうそう、バンブーロッド作る際の竹の節落としくらいには使えるな・・・

一見良さそうに見えるのだが・・・

何がひどいのかというと、

1.カンナの底に深い(0.8㎜くらいの)へこみがあり、底全体にエナメルを塗ってごまかしてあった。  だから安いのかもね。
2.刃だし調節用のネジボルト2本がブラブラ。 鋳物本体のタップの切り方がゆるゆる。
3.抑え金具(写真中赤い三角の金具)を止めるための子ネジの位置が約1㎝上過ぎてあまり抑えの機能を果たさない。  ズボンを目いっぱいたくし上げて履いているピロキみたい。  刃出し調整ネジを回すと一緒に斜めにまがっちまう。
4.カンナ底に切ってあるマウスの幅が広すぎて切りくずの厚みを調整できない。
5.刃の先端がいびつな底面に合わせて削ってあった。  つまり底が平らでないので刃の方を底に合わせてあった。  ひどい・・・
6.鋳物の質が悪い。  その上にエナメルを塗ってあるので所々剥げ落ちて錆が出ている。  ひどい・・・

まあその程度の物だろうと、内々分かったうえで買ってみたのだが、ここまでひどいとは思わなかった。

だが、そんなものでも使えるようにするのがワシの長所だ。

マウスの幅は刃に下駄をはかせれば狭くすることが出来る。

底はヤスリと砥石で平らに研ぎなおした。 丸一日かかった。 刃も平らになった底面に合わせて研ぎ直した。  これで一応平らなものは削れるようになった。 (でも精度を要するものは駄目よ)  

3.の抑え金具が上にあり過ぎて調節はなかなか難しいんだが・・・1㎝下にタップ穴をもう一つ作れば解決できる。

研ぎなおした底。 フロントフットにまだ傷(へこみ)が残る。

かなり削ったがフロントフットに傷がまだ残っているが、平らに削るための機能は後ろ側の底面なので、底の後ろ面だけは平らに研いだ。  暇があればまた研げばいい・・・

まあ、この程度の価格の代物は、その程度のものという覚悟をもって買う以外にはない。  良い仕事や精緻な加工をする方々は、やはり高級な工具を買った方が絶対に良いね。



 

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底板の仮張り

2014年01月27日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

昨日は切り出しておいた底板を仮組として張り付けてみた。  

底板は3枚(3分割だから)で約1㎜位の幅、長さを大きくしてある。  設計図から起こしたのではなく、実物から書き写した現場合わせだ。

ビス止めして、大きめに出っ張った部分はサンダーと洋カンナを駆使してピッタンコに削っだのだ。  う~ん完成近し・・・ (各写真はクリックして大きくして見てね)

じゃじゃ~ん・・・中央部  

中央区画の底

上から見て見ると ・・・ ありゃりゃ・・・ こ れ は し っ ぱ い か ・ ・ ・

底の側線を透かしてみる

底板の側線が内側に湾曲しているではないかっか! 両側ともに!

測ってみると、中央部が端っこよりも幅が5㎜小さい。  なんということだ!  責任者・・・オレか・・・

あ~ん。 中央部がたわんだままビス打っちまったのね。  おまけに側板に合わせて削っちまった。

先に内部の工作をするべきだった。  くやじい~。

全体で5㎜だから片側では2.5㎜・・・ 本組接着では、片側で2.5㎜だけハルを外に出すことになる。  出来た隙間はフィレット(パテ)で埋めよう。  チャインストリンガーが内部にあるので、その程度の隙間は問題なく埋められるワイ。

次・・・

板の浮きだ。  

浮き

浮きっちうのは、読んで字のごとく、ビス打ったけど板が浮いてるのだ。  まあ、これは本組で接着剤をかますので接着剤で埋まるくらいの隙間なんだが、でも気になるのね。  

浮きは、ビスとビスの間をノックしてみれば音で分かる。  芯のある重い音ならぴったしくっついている。  ビシビシとざわつく音がする場合、隙間があいているのが分かる。

隙間

仮組っちうのは、こういう問題点が浮き彫りになるのがいいのよね。(できるだけ前向きに発言している・・・涙)  本番一発で接着していたら、これらの問題は修正できないのよね。

さて、何故、この浮が発生するのか・・・考えるのがワシの流儀。

実は、張り付けに際し、両端からビスを打って行った。  これがいかんかった・・・遺憾である。

底板は横から見ると、本来微妙にカーブしている。  船体の底のカーブのことはロッカーという。  設計段階から船体にロッカーを導入している。  船首、中央、船尾へと自然とロッカーしている。

これは波を乗り越えて船がスムーズに進むようにそうしてある。  船体の長手方向の安定性にも寄与する。

横からみたかカーブ

そういう部分に対して、両端を先にビス止めしてしまうと、余った板切れの長さはその間に残ったままとなる。  最後にビス止めする部分にそのしわ寄せがきて、浮いたままとなるのだ。

ビス止めは端から順にして行こうね!  (ハイ)

次・・・船首、船尾

  底板を張った船首と船尾

やはり、浮きが出ている。  

浮きの解消によるズレについて考えておく必要がある。

本組接着で、以上分かった点を修正したとする。  ・・・と、先に開けたネジ穴が、板と本体との間で、ほんの少しずれることになる。  仮組の板の穴をそのまま使ってビス止めすると、仮組の浮きの原因が再現することになる。

じゃによって、接着前に、板の穴だけをずらす方向と反対側に大きくしておく必要がある。  本組では、ビスの頭を板面よりも低くするための沈め加工をする。  その際に穴を、板がずれる方向と反対にずらしておく、ということだ。  そうすれば、浮は解消するはずだ。  あるいは板の穴を大きめにして沈め加工すればいいよね。  穴は大きくても、ビスの頭だけで板を支えるんだから・・・

とはいえ、片側で2.5㎜の幅を修正するとなると、元の穴は使えないのよね。  穴だらけになるのを覚悟で、新しい穴を開けるしかないか・・・  古い穴は接着剤で塞ぐ・・・ 涙

船首のステムを横から見ると、こんな風に切欠き加工をしている。

ステムの切欠き

この段差が水漏れの原因とならぬように・・・微妙にやすりで調整してから接着しよう・・・

最後に・・・

すでに仮止めしてあったバルクヘッド(隔壁)とハル(側板)の関係が・・・

中央部にズレが・・・

ここんとこ続く低湿度(乾燥)のため、バルクヘッドに使った1x4の角材が反っているのだ。  そのため、ぴったりとついているべき中央部分にズレが出来ている。   端っこだけ合わせて中央部のズレはそのままビス止めした。  なんと悲しいことだ・・・

安い木を使うと、こんなことが頻繁に起こることを知っておこうね。  後で命に係わるかもしれないからね・・・

対策としては、湿度を待つ?・・・ そんなことはしておられんから、この隙間はフィレット(パテ)で埋めて平らにするつもりだ。  ここにガラスクロスも張り付けることだし・・・

次回は、本組接着後だな。  おっと、その前に、内部の工作をしておこうかな。

 

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ステムの仕上げ

2014年01月22日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

こちょこちょと進めているので遅々として進んでいるカヌーの本体。

これまでボトムラインの面出しと、シアーラインの面出しを行った。

面だしというのは、

通常なら船体は分割せずに一体として作るので、恐らく、左右の高さが同じになるように調整すればいいのだと思う。  一体として作る方がはるかに簡単なのだ。

船体を3分割すると、船首と中央部、中央部と船尾というように、シアーライン(船べりの線)とボトムライン(船底の線)が、一気通貫するように調整せねばならない。  部品を分けると、よほど精度よく各部を作らないと、少しづつずれたり、ねじれがでたりするのである。

じゃによって最終的には3分割を全部つなげたうえで、船体全体に捻じれがないかとか、シアーラインやボトムラインに不連続がないか、というように全体を調整する必要が生じるのである。

多少のずれはあったものの、各部の接続部だけは段差の出ないように調整するにとどめた。 

これで船底の板とデッキの板を切り出すことができる段階まで来たわけである。

昨日と今日はステムの成型を実施した。

ステムは1x4から切り出した板を2枚張り付けてある。  インナーステムにはハル(船側の板)を接着しビス止めしてある。  その上からハルの厚み分だけ幅を広くしたアウターステムを張り付け、木ねじ32㎜長にて留めてある。 

今日やったのはアウターステムの成型である。

張り付けたアウターステム

張り付けたアウターステムがハルの湾曲の延長となるように削るのである。  ステムは水を切って進むのだから、ステムによって切り分けられた水がスムーズにハルに沿って流れるようにするのが目的だ。  言い換えればWater Flowラインを加工する、っちうことかな。

カーブしているステムを削るにはスポークプレーンが欲しいところだ。  無いので小型のハンドプレーンを使った。  水平面を削るカンナでカーブを削るには技術が要るのだ。  カンナの刃を斜めにして斜め削りをすることでカーブ面を出す。  ロッド削りで培った斜め削りの技術だ。

こんな風に削る

最終的に、ハルとステム側面に約1㎜程度の厚みを残した。  その心は、写真でもお分かりのように、ハルとインナーステムの接着時にタッピングビスで補強している。  そのビスの頭は一応沈めてはあるが、中には多少ハル面よりも飛び出ているものもある。 (斜めに打たざるを得ないビスもあるので)  それらを後にパテ状にしたフィレットで埋めて平らにする際の段差を確保するわけだ。

ステム完成

最終的に上の写真のように削った。  このステムは直線ではなくハルの湾曲に合わせてカーブさせている。  底板を組み込みにできるようにステム下部にホゾを刻んでおいた。  頭を砂に突っ込んだ際に、一番すり減るのがこのステム下部の先端なので、底板が直接砂に当らないように、ちと気をつかったのね。

次回は底板、デッキ板の切り出しだ。

 

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中央区画の仮組み

2014年01月04日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

3分割カヌーの中央区画を仮組みしてみた。  

中央区画はハルをビス2本づつで止めただけ。  3分割は8㎜ボルト4本で仮に止めてみた。  
仮止めだから船体は揺らすとゆるゆるだが、見た目には一応船の形にみえるので完成に一歩近づいた感があって少し う・れ・し・い。

で、いろんな方向から写真を撮った。

こんな角度から、この中央部に乗るのだよ

こんな角度も、中央線はほぼ真っ直ぐになった

前方から。 これが一番見栄えが良いかな・・・

お隣から塀越しに

明日天気がよければ中央区画を接着したいな。

 

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ガンネルとステムの接着完了

2013年12月28日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

今日はホントに寒かったのだがお日様が出ている間はポカポカしていたので、猫の額(庭)で接着作業をした。  陽は短く、2時半頃に太陽が隣の家の影に入ると急に温度が下がる。  つかの間の陽光を利用しての作業だ。  陽のある間はエポキシは、緩みポタポタと垂れるほどだが、日陰になると白く固まり粘度が上がる。

船首と船尾のアウターステムの接着と、折れたガンネルの補修分の接着が終わった。

半日外に置き、エポキシを、ある程度硬化を進めた後、室内に入れ、ストーブの前に置いた。  接着と乾燥の効果を上げるためだ。

室内で乾燥中で~す

後姿どえ~す。 これが船の断面どえ~す。

接着剤を作り過ぎたので、真ん中区画の箱についても接着しようとしたのだが、待てよ・・・

船首と船尾の区画は形状が三角だから、いったん接着すれば形は動かない。  しかし、直方体の4面だけを接着する場合、角の直角についてかなりコントロールしないと、平行四辺形になりやすい。  底が着いてしまえばゆがむ心配も減るのだが、それまでは、うまく段取りしないと、結合した3分割の船がいびつになってしまうことが考えられる。

だから、今回は見合わせた。  ちゃんと段取りしてからやろっと。  接着剤はもったいなかったが捨てた。

船首、船尾の接着剤が完全硬化したら、中央部は、仮組状態で結合してみてから接着することにした。 四隅に直角をキープするための板を用意してね・・・

この後は、

ハルの底面水平出し、上面水平出し、底接着前に船の内側のエポキシ防水塗装、底の接着、デッキの接着、ガラスクロスの積層、アクセスパネルの取り付け、外面の防水塗装、つづいて、amaの製作、iakoの製作、パドルの製作、マストの製作、セールの製作、と続いていく。    パドルまで行ったら進水して浸水のチェックだ。

遠く長い道のり・・・ 来年の夏にはできるんだろう・・・か・・・

 

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紅葉

2013年12月23日 | Proa アウトリガー・セーリング・カヌー

ここんとこ、大分寒くなり我家の猫の額(庭)の木々も、落葉したり、黄葉になったり、紅葉となったりしている。

サブくて外でボート作りもできないので紅葉したドウダンツツジでもご紹介しましょう。

これです。

紅葉

この程度の紅ですが、このあたりでは精一杯の紅葉です。

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