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-ALKAN-

しどろもどろでも声は出るなり。

庭ンピング-2

2020-05-05 06:21:44 | 日記

おはようございます。

なんでも今日、火曜日は午後に天気が崩れるという予報のため、

昨日、急遽、庭ンピングを実行しました。

 

まずは、ガレージにテントを張り、

中に敷物を敷いて、

ちゃぶ台を持ち込んで、

ランタン代わりに懐中電灯をぶら下げて、

ボードゲームとトランプを持ち込んで、

お菓子をたらふく持ち込んで、

お酒もたらふく持ち込んで、

携帯のアプリ、『ラジコ』でラジオを聴きながら、

ピザ買ってきて、

妻が作った野菜系のおかずを持ち込んで、

(元プロの私も何か作ろうかと思ったんですが、

『急に言われても材料がない!』と却下……。)

 

そしてゴロンと、横になったわけです。

まだ明るくて、しかも自宅のガレージ、

臨場感はいかほどかと思っていたのですが……、

 

麗しのテントパワー!

 

テントに寝っ転がるだけで、

あっさりと日常から脱することが出来る事に気付き驚きました。

息子もゴロンと横になって、

あぁ、いいね……。なんて呟きます。

普段は気が付かない虫の声とか、鳥の声が聞こえて、風が柔らかに吹いてきます。

 

これがもし、本当のキャンプ場で、このままここで夜を明かすには、

何が足りない? なんて話をします。

息子は間髪入れず、switch! と言います。

いや、それは、どうでもいいだろ……。

 

うちの猫も、不思議そうにしてます。

テントに、入りたいような、怖いような……。

だんだん暗くなってきて……、

懐中電灯の光がゆらゆらします。

目を閉じると、考えることが極端に少ないことに驚きます。

仕事も何も考えない。これはきっと、ダメな状態なんだな……。

 

非日常……。

妻子があって、住む家があって、概ね健康で……。

日常になんの不安も不満もない。そう思っていたけど、

非日常がこんなに開放感があるのはそれだけ、

日常に縛りがあったという事だろう。

単純に、

朝早く出勤して、

危険の中、荷物を積んでトラックを動かして、

他業種よりも、おそらくは長時間の勤務する。

これを縛りと言ってしまえば、生活のルールすべては縛りになってしまうしなぁ……、

なんだろう?

不安や不満を安心や満足で、絶えず補完している。

 

日常って、単なる比較の事かもしれないなぁ……。

 

ふと思った。これがもし……。

何かの災害で非難したのだったら……。

電気もガスもなく、懐中電灯とラジオだけ。小さなテントに、身を寄せ合って寝る。

 

悲劇以外のナニモノでもないじゃないか!

聞いたことがある。戦争中。

大空襲に見舞われた町で、防空壕に避難して難を逃れた人がいて、

ようやく空襲が終わり、防空壕から出てきた時、

生まれ育った町が跡形もなく焼き尽くされて、

知人や親戚の安否も定かでない。

 

そんな中、

 

その人がまず思ったこと。それは

夜空に出た月を見て、

あぁ、なんて綺麗な月なんだろう。

そう思ったそうです。

 

その心理は、あるいは限界を超えた心理だったのかもしれませんね。

ただ、月を綺麗だと思った事は、真実。

月が綺麗だったことも、真実。

真実。

どんな状況でも、真実は常に本当の事だけを我々に教えてくれている。

ちゃんと理解できれば、常に幸せなのかもしれない。

そんなこと言って、家族は養えるのか!

飯はどうやって食う!

寝言は寝て言え!

でしょうかね。

生きていればこそ、その真実を理解すればこそ、

全ては、目の前にあるんじゃないですかね。

 

息子は、背中が痛ぇ! と言って、結局いつも通り家で寝ました。

そう、素敵だ。素敵な判断だ。そうやって、真実を真実のままに解釈し続ければ、

概ね、上手くいく。

 

親父は君より少しバカで強情だから、

せっかくのテントだから、ここで夜を明かすことにする。

おやすみ。

G.W. 残り二日。

 

 

 

 

 

 

 

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