海の物語・・ホームマリンアクアリュウム

海水魚飼育を中心に飼育方法や意見交換の場。小型水槽嗜好。ECOSYSTEM ECOMINIで挑戦中 

低水温飼育はいかに

2009-12-12 22:15:33 | 海水魚飼育
以前もう10年前になりますが、南紀白浜の温泉を楽しみに行った時、白浜の有名なホテルシーモア の海中塔で水中の光景を見ていました。冬の2月でおまけに晴天とはいえ外は雪がちらほら舞ってくる状態でしたが、さすが黒潮水域でしょうか、海面から水蒸気が立ち上がり海水はそれほど低下していない状態のようでした。色々調べていますと真冬でも白浜は水温は10~15度程度あるようで海の中はかなり暖かいという状況でした。

海中塔の中から海中を見ますと黒鯛やメジナ、ハコフグのような近海物のほかにソラスズメ、ナミチョウ、ホンソメワケベラなどがわんさと元気に泳いでおり、さながら6月ぐらいの海のにぎやかさでただただ驚きました。海中塔での観察できる魚の種類の解説によりますとフエヤッコ、モンガラカワハギなども記載されており・・・これはもしかしたら季節になるとホテルがわざと熱帯魚をながしているのではないかいな?とかんぐりたくもなりましたがともかく2月の厳寒期にチョウチョウが元気に泳いでいるというのは事実でした。

そこで過去のことですが、少しずつならせば水槽内の魚も低温飼育できるのではと思いチャレンジしたことがあります。

実験魚はシコクスズメダイ、サザナミフグ、カクレクマノミの3種でしたが、温度を下げて13度になると仮死状態になりました。かろうじて生きている感じ。15度では鈍い動きですが ほよよん!と泳いでいました。18度ではかなり活発になり餌もたべておりました。20度では問題なく飼えていました。

一般に25度が共通で一番安全の温度ということでしたがそれよりも2度程度の低下なら急激には無理ですが徐々に温度を下げて22~23度では全く問題なく飼える水温ではないかと考えられます。カリブやハワイの魚は水温が低いのが特徴でポッターエンゼルなどはたしかに23~24度ぐらいが一番元気だったように思います。28度ではややボーっとしていました。

さて、冬の保温対策ですがうちでは水槽の周りに5ミリ程度の発泡スチロールをきれいにはりめぐらし夜には上にもそれを適当に裁断して置いています。そうすると、サーモはほとんど作動しません。水温は24度~25度としています。電気代の節約になります。

皆様も試してください。


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