(師の勧めで30代の時購入した二尺三寸の現代刀。「関」ものの系統でよく斬れるとか。)
今日は俳優さんでなく時代劇に使用される日本刀について私の知る範囲でお話させていただければと思います。
剣道は約15年間していました。学生時代からではなく社会人になってからですので技の冴えなどは学生選手から頑張ってこられた皆さんとは比べ物になりません。師匠はもう亡くなっており、その意思をついだ師範代の先生が現在引き継いでおられます。しかし正直なところ体力的にも衰えていますので年に1~2度程度挨拶程度しか顔を出さず練習はしておらず疎遠になりつつあります。
剣道はいまでは競技になってしまっていますが、昔は生死を決める格闘技であったわけで、むしろその意味では日本刀による居合の方がより実践向きではなかったかと思います。亡くなった師は単に剣道のみの練習を良しとせず、居合も必ず練習すること、真刀を1本持つことを勧めていました。
持つだけでなく藁などの試し切りの経験もあるので日本刀のすごさある程度理解しているつもりです。
TVや映画の時代劇はたいていは事故をさけるためにジュラルミンの刀を使っておられるようですが本物の刀はずしりと重く(2㎏弱程度)、振り回すには相当の練習と丹力が必要です。自分の真刀で居合(大森流)を1年半練習しましたが、とにかく刃の部分に触れないようにするのが冷や汗もので、不注意から他の門下生の先輩も手や足を斬ったりとか散々でした。笑
TVなどのチャンバラを見ているとやはり虚構だなと滑稽に思うのはこの辺にあります。実戦では振り回すというより居合の抜き打ちでズバーッと一刀両断したり、グサリと突き刺したりというような戦闘になります。
時代劇俳優の高橋英樹さんも認めておられますがTV映画の殺陣はどちらかというと日本舞踊。本物の実戦ではすぐに決まってしまい絵にならないだろうとコメントされたのは正鵠を射ています。
日本刀の破壊力は想像を超えます。二次大戦の実戦で生死をさまよった師の話によると人間の腕などは大根を斬る程度のもので、巻き藁の30センチ程度のものが人間の胴体の柔らかさとのことで、いずれにせよ、日本刀の刃の一撃にかかったらまぁ、命はないものと思えます。
そのようなことなので、時代劇はこと殺陣については虚構も多く、俳優さんやスタッフの皆様には大変な敬意を払っていますが、所詮は画面の中のショーだと私は理解しています。
私はズボラな性格が災いして剣道だけで
終わりました。
「師無き剣道は邪道」
よしひろさん、良き師範(師匠)に会われましたね。
剣道は基本的には日本伝統の格闘技なのでスポーツではない気がしますね。てつさんも剣道一筋でおられたのは素晴らしいです。
私はここと言うとときの根性がないと良く師から怒られていました。w
おそらくてつさんからも指摘を受けるかもしれませんね。今後ともよろしくお願いします。
訂正いたしました。その通りです。ありがとうございました。
経験はありませんが、居合いは確かに実践的なのでしょうね。
容易く経験することは出来ませんので、良い指導者に巡り会われたとおもいます。
剣道はたった4年間でしたが(お遊び程度)経験がありました。
スポーツ好きの私にとっても剣道は厳しく辛いものでした。
視点はそれますが、示現流は実践的な剣法だと想像しますが・・・
>スポーツ好きの私にまとっても剣道は厳しく辛いもの>でした。
すみれさんは剣道されておられたのですね。たしかに剣道は撃剣と称されるように厳しく、所作も問われます。しかしスポーツ的ではありますがスポーツでないところが魅力です。
居合は日本刀の理合を学ぶのに必要な技術と言いますか実戦的な戦法です。座り居合と立ち居合がありまして、座って刀を抜いて一撃する技と立ちながら刀を抜いて仮想敵を仕留める技からなります。流派によっては秘太刀というのが五本ほどありこれは通常口伝で師から教わります。
しかしかなり忘れています。笑
>視点はそれますが、示現流は実践的な剣法だと>想像しますが・・・
薩摩示現流ですよね。あれは数ある剣術の流派の中でも特に恐れられた流派です。大変太いずっしりとした重い棒を上から下に何度も振り下げ、気力と力と持続力を養い日本刀の力に負けない丹力、パワー技を養う訓練を課しています。幕府側は薩摩藩の使い手には特に気をつけるようにと言っていたとか。
また、お気づきの点がありましたらお気軽にコメントくださいね。ありがとうございました。