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地球の未来社会の意識、ヘルメスからのメッセージ

2018年12月07日 | 思想
ヘルメスは、古代ギリシャにおいて、芸術を振興された方のようですが、ここでは、仏陀と同じ意識体の一部、霊界九次元の指導者のお一人として、今後の地球人類が、取り組み目指すべき、社会構造の改革の方向について詳しく語られています。意味内容を変えない範囲で編集しております。カッコ内は補注です。


(ここから)

私は、あなた方の文明の中において、仏陀と呼ばれし者の生命体の一部として、かつて、ギリシャの地においてヘルメスと呼ばれた意識です。

私が、ヘルメスとして、かつてギリシャの地に生まれし時、我らがギリシャの地は、まだまだ戦乱に次ぐ戦乱の中で、人々の生活は幾ばくも安定する状態にはありませんでした。

ですから、神理が降ろされた後に、私は人々に希望を与えたいと思い、繁栄、発展の原理というものを掲げることによって、人々の気持ちを明るい方向に向けて行ったのです。

かつてのギリシャの教えについては、ポセイドン、ゼウス、ヘラ様と呼ばれる方々が、既に、あなた方にメッセージを送られておりました。

私の生命体(の一部)が、今回、日本の地に下生し、様々なる神理知識というものを降ろしました。それが、今後の世界に向かってどのように繋がり、繁栄、発展していくかということ(を知ること)が、あなた方に、ためになるのではないかと私は感じ、これから先の、地球の未来を創っていく上で(必要だと)私が思うことを、今回、メッセージさせて頂きたいと思います。

今まで、数々の経済学者という方がおられて、資本主義、共産主義というイデオロギーの闘いの中で、人々は数々の試行錯誤を重ねて参りました。

人々の(心の)中にあるのは、いかにしたら人々を幸せに出来るかという理念であったと思うのです。富の平等化、そして機会の平等、均等化ということを通して、いかに貧困にあえぐ中から、物質的な面を通して人々を幸せにしていく、ということは、いかなる道であるか、ということを、経済活動を通して考えて来たのが、経済学者であり、また社会的な意味での、法律、社会機構を学ぶ者たちであったと思うのです。

イデオロギーの対立が、近現代において、それぞれの結果を、終着を見ております。共産主義という体制が、今は、もう意味をなさぬものであるという一つの文明実験の結果を、人類は学んで来たはずなのです。

人類に、答えをいつも与えることが、我々(霊界指導者)の使命ではありません。人類が、文明の実験の中で、本当に何が正しいのかという方向を、身をもって学んで行くという、その学習の場を、チャンスを与えるようにセッティングするのが我々の使命なのです。

イデオロギーの対立が、いかに虚しいものであるか、富の平等化を押し付けることが、いかに人間、神の子たちの意欲を削ぐかということ、そのことを、人々は、中世以降、数々の対立、抗争の歴史の中で学んで来たのではないかと思います。

そして、共産主義の終焉をもって、これから、新たな時代の幕開けがなされていくということ。共産主義体制が否定され、今、民主化という流れになっていますが、では、民主化の流れの中で、資本主義体制が勝利したかというと、私は、そうは思いません。

そうした二元対立の相対論の中であなた方が学ぶ、という意味においては有効であったかも知れませんが、そのような相対論の中であなた方が学んだ、資本主義体制、民主体制というものが、決して完全なる善であると我々は思っていないし、人々も、そのうちに、それを身を以って学ぶことになることでしょう。

今、共産主義の崩壊の後に、資本主義体制の崩壊ということが行われております。今は、資本主義体制のトップとして世界をリードする国として、アメリカという国があるでしょう。でも、その国が、そのうち音を立てて崩壊する時が来るのです。資本主義対共産主義という二元対立の抗争があった中で、片方が先に滅びたからといって、もう片方が勝ったわけではないのです。そのどちらもが、本来の道ではなかったということを、人類は学ぶために、我々は、時間をかけて見守って来たということなのです。

かといって、古代の徳治政治と呼ばれるような、神に繋がる善なる指導者が、人民を全て指導して行くというような、そうした体制が、これからのちの世において有効であるか、というと、私は、そのようにも考えてはおりません。

かつて古代の時代には、日向(ひむか)のような、いわゆる巫女の方々が、デルフォイの神託のようなものを通して天上界に繋がることによって、天上界の指導を地上に降ろしていくことにより、一部の徳ある大指導者によって人民を治めていくという体制がありました。そして、それ以降、その形骸化した形として、中世の専制君主制というものがあったかも知れません。その流れを通して、一時、反動のような、共産主義、資本主義という、機会平等の形がありましたが、これから後に来るのは、そのような体制ではなく、それらが合算された、総合的な社会体制が出て来るのです。

それは、(人々の)自ら、一人ひとりが神の子であるという認識で、神の子として、どのようにこの地上を治めて行ったらいいかということを、一部の為政者だけに任せるのではなく、皆んな一人ひとりが、そのように願いながら、共産主義とも資本主義とも言えないシステムを確立していくのです。その結果、平等な、神の子の機会均等システムというものが現れてくるのです。

あなた方には、今、まだ想像も出来ないことかも知れません。けれども、他の惑星の体制で、進化した惑星においては皆そのように生きているのです。

誰か一人の王族、誰か一人の絶対的な権威者によって、高圧的、支配的に、あなた方を治めるのではないのです。

一人ひとりが神の子だという意識に目覚め、人々が手を繋いで、この地球を守っていくのは一人ひとりの責任であるという意識を以って自らが神に結びつき合うことにより、縦の神との連結と、横の人々と手を取り合う関係の中で、この地球という惑星を、素晴らしい進化発展にもっていく。それが、経済機構においても、政治体制においても、確立されるべき時が来るのです。

ですが、人々が、多くの、誤った、富とか物質的なものに囚われている限りは、そのようなことはあり得ないでしょう。今、(天上界からのメッセージで)繰り返し言われていること、とどのつまりは、宇宙の根元が愛の法則で、愛のエネルギーであるということ。愛の法則が全てで、それで宇宙が動いているということ。その法則を以って地球も治められなければ、地球のこれ以上の進化、発展はないということ、地球のシステムにも、愛の原理が、愛の法則が生かされなくては、この地球の未来はないということ。あなた方の社会機構においても(そうしたことを)理解しなくてはなりません。

単に、宗教的なスピリチュアリズムの精神性の中だけで、愛は説かれるべきものではないのです。愛は、調和であり、分かち合いです。現在の社会システムの中でも、人々が、神の子であるという誇りをもって互いに助け合い、愛の名のもとに、いたわりと調和と分かち合いということを(実行し)、貧しい者に(必要なものを)分け与えて行ったなら、どのようになるでしょうか。

文明国のトップの中には、いま、肥満と闘っている者たちがおります。いかにしたらローカロリーのものになるかということで、食べ物を食べないように四苦八苦している者たちがおれば、(一方で)アフリカには、食べるものもなく、やせ衰え、目が飛び出し、腹が膨れ、死んでいく子供たちがいるのです。そのような時に、何が根本的に間違っているかと言えば、分かち合いの精神が欠けているということなのです。

地球全体として見ていけば、一国を、ひとつの圏、一エリアという感じでいるから、自分たちだけ満たされているから何の問題もないと思うのであるけれども、これから地球共同体的な世の中になっていったときに、人々は、この地球人の一員として、脇で飢えて死んでいく、可哀想な子どもたちがいるのならば、自分がダイエットするために苦しむのであるのなら、その彼らに、少しでも腹を満たすものを届けようとしていった時に、世の中の貧富、悲しみ、苦しみというものが、徐々に徐々に解消されて行くのです。

そこまで行くには、必然として、一人ひとりの意識レベルの改革、向上が、とても要求されるのです。そこが本当に分かって行った時、人々に、宇宙の愛の神に生かされこの地球に生きる、地球という惑星の一員であるという気持ちが本当に根づいた時に、人々は自分の物を手放してでも貧しい者たちに分かち合って、幸せを望んでいくことでしょう。そのような思いが分らぬのならば、地球の未来はないということなのです。

もう、イデオロギーの、システムの改革のようなものは、出尽くしたと言えるでしょう。その後は、天上界の愛の原理で、地上の三次元の者たちが、実は輪廻転生を繰り返す永遠の魂であり、神の子であり、あなた方が永遠の命を生きる旅人であることを思えば、余分なものを蓄えようという気持ちはなくなるのではないでしょうか。

裸で何ひとつ身に付けず、母の胎内より生まれ出でるのが人間なのです。そして何ひとつ持つこともなく、肉体すら置いて、あの世、我々の世界に帰って来るのが、また人間なのであります。そのような時に、たかだか地上に出る数十年の時に、僅かな胃袋を満たすために、どれだけの食物がいるというのでしょうか。

飢えて死んでしまうかも知れないという、そのような恐怖心と悲しみと恐れがあるから、人のものを奪ってでも自分のものとして蓄えたいという欲により、人々が富というものを一人占めすることにより、飢えて死んでいく者たちがいるのです。

分かち合いとは、愛そのものを言います。多くの苦しみを見て何とか力になりたいと思うこと。例えば、大地震が、今、地上に幾多起きております。そのような時に、かつてであれば、人々が、他の家の物、他の店の物を、襲ってでも奪って行った時代があるはずなのです。

今はどうでしょうか。人々が、ボランティアで、家を失くし行き場を失った人々の為に、一生懸命炊き出しをし、励まし合い、役に立ち、何とか人々を救出せんがために命をかけて頑張る姿を見せるようになっております。

天変地異が、人々を不幸にばかりするでしょうか。人類は、大きな学びを得ていると思うのです。自分たちが出した想念のマイナスエナジーの結果として、自分たちがやったことの反作用として、当然の結果として行われているものではあるけれども、その苦しみを通しても、人々は、それを乗り越えたときに、魂を光り輝かすことが出来るのです。

多くの人びとは、阪神大震災の、津波や何かによる多くの犠牲の中で、どうでしょうか、自分の国だけでも、日本全国の人たちが様々な救援を行ない、新潟の地震や阪神大震災においても、ボランティアとして、他の県からの多くの人びとが駆けつけた。日本人には、非常に、精神的な向上が見られたはずなのです。

それ以外でも、インド洋の地震で、非常に不幸な悲劇でありましたけれども、それを通して、どうでしたでしょうか、ヨーロッパでも、当然、日本でも、アメリカでも、世界からの色々な人々が救援に駆けつけ、人々のために、多くの人々の災害後の復興のために一生懸命、力を注いだのではないでしょうか。

今までは、一つの国の中で助け合ったのが、国を越えて一刻も早く駆けつけて、その国の人々の力になるんだと、色んな国々が待ち構えるかのように準備をしているのが、もう今の時代なのです。

それだけを見ても、かつての時代、数十年前の時代、第二次大戦直後の世界の状況を見ても、今の状況は、愛と分かち合いという意味においては、精神的レベルにおいてもかなり進歩していると、私は思うのです。

であるならば、このような気持ちをどんどん育てていきながら、他者の痛みをわが痛みとし、他者の喜びをわが喜びとし、皆んな同じ地球に生きる地球人として、神の子として、この数十年、三次元の地上で修行をさせて頂く身として、互いに助け合い、分かち合い、調和し合い、そして、この地上での数十年のあいだに腹を満たす物質的なもので、ともに助け合って、分を知ることで幸せを感じようという、新たな精神的な価値革命が行われた時に、人々は物質を貪ることをやめることでしょう。その次元において、人々の精神革命が行われた時に、人々は、いたずらに富を蓄積することをやめるはずなのです。

一部の為政者だけにより、高圧的に治められるのではなく、自発的に、この地球を、どのようにしたら美しい神の星に出来るかということを、数人のリーダーシップをとる者たちの指導のもとに、人々が気付き、目覚め、社会体制の中で、人々が出来る、最大限の努力と技術、能力を発揮することによりこの地球を彩ることが出来る、そのような未来が必ずや来ます。そのために我々はやっているのです。

単なる精神主義、単なる宗教の世界だけに終わってしまうのであるのならば、日常と離れた、経済行為とは全く違った、精神世界、宗教の世界だけの愛という言葉が、ひとり空回りしてしまうでしょう。

でも、いちばん大切なことは、神の子であるということが、日常の生活の中で活かされることなのです。社会において、教会の中で祈る時だけに愛を唱えるのではなく、祈りを神に対してするのではなく、日常、一瞬一瞬、一歩一歩、歩きながら、多くの遠い外国で飢えていく人たち、道端に苦しんでいる人たち、足が不自由で義足がなくて苦しんでいる人たち、そういう方たちに少しでも援助が出来るように、という思いに、世界中の者たちが目覚めたならば、また新たな、精神的な意味での、爆発的な社会機構の変動というのがあるのです。

それは、そんなのは不可能であると、あざ笑われるかもしれない。でも、かつて共産主義が猛威を振るい、ソビエト連邦と、アメリカ合衆国というところの、それぞれの大統領たちが、核の箱のスイッチのボタンの上に手をかざして、お互いに威嚇し合っていた時代が、つい先日まであったではありませんか。でも、今は、そのような恐怖からは、お互いに解放されているのです。

だから、イデオロギーとか、その時代における価値観というもの、それを究極的に見るのなら、神の価値観におけるものだけ、愛の価値観にかなうものだけしか、この人類の未来を、地球の未来を繋げるものはないのだということを、あなた方は、もう知らねばなりません。

なぜならば、宇宙の根源が愛のエネルギーそのものであり、愛の法則そのものであるからその宇宙の中で、愛の法則のもとに我々は創造され活かされ、生きているからなのです。

だから、愛の法則にかなわぬ生き方をした者は、いずれ自然淘汰の中で滅びていくということを以って、また振り出しに戻る、という修行をさせられているのです。

よろしいですか。

だから、互いに分かち合い、調和、愛というもの、神に対する絶対的なる感謝、というもの、自ら、何ゆえに創られたかということ、それが分かるのならば、人類には、何をせねばならぬのかということが、必ずや自問自答の中に出て来ることでしょう。

それは我々が語る言葉ではない。あなた方が、そのシチュエーションの中において、様々な論議を繰り返しながら、その答えを見つけていかねばならぬのです。愛と分かち合い、調和と平和、神に対する絶対的なる信仰、それが、何よりも何よりも大事なものであり、それが難しい。

今、あなた方の世界で、経済的に、社会学的に、政治学的に見たら「そんなものが」と鼻で笑われ、せせら笑われるかも知れないけども、それが今、申し上げたように、いちばんの根本であるということ。ですから、その基本となることを、各、霊人と呼ばれている方が、今、あなた方に繰り返し繰り返し唱えられておられるのです。

あなた方は、今、自分たちがどのような立場にあるかということなのです。知的には非常に優秀な方々であることは分かっております。しかし、今あなた方がやるのは、各論ではない、総論であるということ。

総論を唱えられる者が、いちばん、ある意味で価値のある者。イエス・キリストが難しい各論を唱えられたか。仏陀が難しい各論を唱えられたか。モーゼが難しいことを唱えられたか。そのことをもっとよく考えて頂きたいのです。

彼らは、一冊の書籍たりとて残しませんでした。ただただ愛を、正義を、神の理を語っただけではないですか、やさしい言葉で。それによって多くの者たちが、後に、難しいというか、各論として発展させ、社会の隅々まで行き渡らすことで、人類を救済して来られたのです。順番はそこなのです。

天上界の扉が開き、我々の言葉をこのようにダイレクトに伝えられる時代は、そのうち終わりを告げるのです。

この者(チャネラー)にも限界があります。神が再び沈黙したとき、今の言葉を手掛かりに、あなた方自らが社会システムの改革に取り組まねばなりません。

いかにしたら自分たちが住むこの地球が神の意思に沿うた愛の星となれるのか、そして、いかようにしたらば、後の世に至っても生き延びて、生き抜いて行けるのか。神の摂理に沿うて、どのように生きねばならぬのか。それを自らが繰り返し学びながら、新たな社会システムを造っていく必要があるでしょう。

それは、古代の時代のような一部の為政者によるものであったり、中世の専制主義であったり、教会主義であったり、近現代における共産主義や資本主義体制というイデオロギーに支配されたものでもなく、ただただ、神の子が神の理の中において、神の愛の法則の中で生き抜くということ。それをもって、神の子としてこの地上に神の星ユートピアを具現することが出来るのだ、という悟りに至らなければ、地球は、これから先、生き延びていくことは出来ないということ。

どれだけ知に優れ、どれだけ政治機構を、憲法を、イデオロギーを、難しいことを、難解な言葉で語り合い自分たちが満足したように思っていても、神の目から見て、根本的な、愛と分かち合いと、調和と信仰心ということが欠けていたのならば、零点をつけるしかないということ。この地球に未来はないし、多くの惑星、他の天体から見守られている今の地球の現状ではあるけれども、地球自体が、他の惑星の方々から見て、合格点を頂けないのだということ。

逆に、そのような劣悪な、無防備な精神構造で宇宙の外に出て来られたら、とても困ってしまう。(宇宙の他の領域の)人々にとってみたら、大変な害悪の星になってしまうということを、あなた方は分からなくてはいけない。

だから、ある程度のヒントを与えられたのなら、あなた方は、自らが自問し自答し、自分たちが、この地上で、一つの社会機構をどのように確立しなくてはならないかということを、自ら学び、自らその答えを出して行かなくてはならないでしょう。

ヒントを私たちは与えることは出来る。そして、このような大きな文明のターニングポイントにおいて、我々のこれだけのメッセージ降りているということ。エル・カンタラー、エル・ランティと呼ばれている方たちの、神理、方針というものが、幾多、降ろされているでしょう。それを使って、あなた方の力で解答を作成しなくてはなりません。

天上界の扉が開いたからといって、全ての答えをこの者(チャネラー)に要求したとて、天上界は語りません。自ら答えを見つけていく、それが大事であり、それを学ぶために、我々は、このような文明を興したのです。

よろしいでしょうか。

最初から答えがあれば、私たちはこれほど試行錯誤し苦しんだでありましょうか。たとえ(相手が)九次元といえども、ある程度、情報が与えられても、そこでどのような道に、どのような方向に進むかということに関しては、指導霊は答えないのです。ヒントは与えます。でも、「どうせよ」ということまでは言えないのです。

あなた方は、それを思い、もっと理解し、もっともっと多くの人々のために「今、天上界のヒントはこうである。そして神が、この女神が指し示す方向は、あちらである。光の方向である。」ということを指し示すために、あなた方の使命があるのです。

法というものを構築するのは、わが仏陀光線、ないしは、エル・カンタラーと呼ばれている私が、法理念を担当しております。ですから、天上界の、地球における神理というものの法理念というものは、やはり、それなりの権威のある者たちしか降ろせないのです。

私、エル・カンタラーにおきましても、エル・ランティにおかれましても、大事な大事な根本的な、やさしいけれども素晴らしい神理、というものを、ちゃんと、基本的に降ろしているところを、あなた方は、埃を払い、それを、しっかりと後世に伝えていきなさい。そして、これから先、このような、神の壮大なスケールの計画の中で、今、我々(人類)が何をせねばならぬのか、そして人類が何を選択して行って、どのような未来を造らねばならぬのかということを、しっかりとメッセージとして残されることです。

そして、その、人びとが学んだ中で、(将来を)どのように決定していくか、どのように努力していくかは、自由意志も、努力という範囲も残されているのです。

どんなこと、良かれと思うことでも、本人たちの自由意志と努力という計算というもの、選択の自由というものを抜いて、答えだけを与えるような神は、神ではない。人々が、全ての意味で、修行する為にこの地上に生まれているということを思うのならば、やはり、我々指導霊としても、出来る限界というのがあるのです。その答えは、あなた方が出すのです。地球人類として生まれた神の子たちである、あなた方が答えを出していくのです。

その為に、今、高級神霊と呼ばれている者たちが、次々と地上に降りて行き肉体を持っております。この第一、第二の計画が座礁してしまったけれども、彼らが出て来る時まで、天上界が、このような方向にこの地球という文明を持って行き、そして、宇宙文明の一員として、この地球を導いて行きたいのだ、ということを、あなた方が、はっきりと方向性を指し示すということ。

それさえしてくれて、エル・ランティや、エル・カンタラーが説いた法、というものが、しっかりと根づいて行ったのならば、人々は、さんざん四苦八苦しながらも、お互いに悩みながらでも、最後は、そこの結論に帰着して行くことでしょう。

あなた方は、そのことを以って、人類の、学習して選択していく道しるべとならねばなりません。答えを与えることは、我々、指導霊の役割ではないのです。

(指導霊の役割は)様々なアドバイスを通して、あなた方に、自らが神の子であるということを悟らしめること。そして(皆んな)一人ひとりが、素晴らしい可能性と才能を持っているということに、あなた方一人ひとりが気付き、自らの人生を通して、それを発揮して開花し、この地球の為に、宇宙の大霊の為に、少しでもお役に立てるように光を発することで、あなた方はその使命を実行し、地球人として、この星を変えていくのです。

どうか、その使命の偉大さということを、心から理解し、人々の為にお役に立てるための活動をして頂きたい。

かつての古代の専制主義、資本主義、共産主義というものはもう形を変え、イデオロギーの対立などを乗り越えて、あなた方の世界で言うならば、「光一元」と呼ばれているような、圧倒的な神の愛のもとに全てが行われる。それ以外のものは、単なる地球の、闇による一時の影にすぎぬと。

神の愛こそすべて、神こそすべて。神は宇宙を貫く根源まで至る愛の法則、愛のエナジーそして、その愛のエナジーのひと筋ひと筋を引いたるその神の子たちよ、それが、一人ひとりのあなた方であるということ。

この数十年の肉体の中に留まることなく、どうか、永遠に転生していく命の中において、真に価値あるもの、真に価値あることのみに、この地上の数十年という、一時の人生の中で、最大限の努力をなされますように。この地上を、素晴らしい、神の子としての修行場として、一段とグレードアップした、神の子の修行場として行けますように。

あなた方を幸せに、あなた方の友を、兄弟を幸せに、この地球が愛の星ユートピアになるために、今最終計画が行われ、数々の犠牲者が出、数々の神理の使徒たち、エンジェルたちの屍の上に、あなた方が、最後、踏み立ちながら、最後の計画を遂行しようとしている最終決戦における舞台であるということを、心から思い、その命をかけて、人々に、我々の言葉を伝えていって頂きたいのです。

いかにしたら神の子として最後まで天命を果たすことが出来るのか。そのことをあなた方は理解し、我々の言葉を聞けるという光栄を、どうか無駄にしないで頂きたいのです。

今回の、本来の計画では、仏陀意識が法理論の基本を降ろしたあとに、ヘルメスという、ギリシャの繁栄発展の理論で、多くの大衆復興、そして経済、日本が、どうしてここまで経済倫理が発展したかということで、日本が経済のリーダーシップの国であるという事実によって、法というものが世界に伝播されていく。そのようなシナリオがあったのです。

だからこそ日本が、工業の、実際は何も資源のない国であるにもかかわらず、貿易というものを通して、日本経済というものをどんどん、どんどん進め、アジアの中で小さな島国でありながら、驚異的な先進国としての地位を確立して来たのです。このような国というものを通して、人々に対して、多くの社会に対するリーダーシップを握る国として用意されて来たというのが、日本という国に対する使命でもあったのです。

ですが、この度の、第三の計画の発動では、最低限やれるべきことは、ちゃんとしっかり伝え、次の世代に伝えようと思います。

あなた方も、自分たちの役割ということ、今何をしなければいけないか、そのことに関しては、繰り返し、繰り返し唱えられているはずなのです。そのことをしっかり見て、人類に対して、どっちの方向に進むべきなのか、そして、簡単なことは、あなた方はもう学んでしまったかもしれないけれども、多くの者は知りません。

エル・ランティたちが唱えられた、永遠の魂、神の子としての意識についてのこと、を、やさしい言葉で、どうかどうか伝えていってあげてほしい。そのようなことで、あなた方が世の中を変えていく力となっていくでしょう。

皆んなが皆んなイエス・キリストになろうとしても無駄なのです。皆んなが皆んなモーゼや仏陀になろうとしてもいらないのです。社会というのは、色んな役割の者たちが、それぞれの個性に応じて、人々の、地球のために、社会のために貢献しようという、徳の高い高潔な意志をもって努力して行った時に、人々のエネルギーが放たれ、この地球が輝き、それが、一人ひとりの命も輝いていく瞬間なのです。

ですから、どうかあなた方も、もっともっと今の自分たちがどのような立場でどのような役割を持って今降ろされたかということを理解し、自分の持てる才能を発揮して下さい。

一人とて、同じ人間はいないのです。全てにおいて違うからこそ意味があるように、神はお創りになられました。自らの個性を通して社会を照らし、社会を変革することをもって神の国ユートピアを建設するという、そのような使命と喜びの中に生きるという、そのことを自らの喜びとし、人生の最終的な目的とすることが出来るように、あなた方の意識を整えて頂きたいと思います。

あなた方が生きて来たこの時代は、あとで振り返ったならば幾転生分以上の価値のある、素晴らしい素晴らしい人生となるであられましょう。

ですから、今は、とても苦しいかもしれない。先は見えないかもしれない。でも、あなた方が一つ間違ってはならぬことは、霊言によって、全ての回答を棚ぼた式に与えられる、ということではないのだ、ということ。そのことを、もっともっと学ばねばなりません。どうも答えを霊言者に求め、我々に求め過ぎるのです。そこに答えを求めることがあったらテストでカンニングするのと同じなのです。

あなた方は、人生という修行の中で、このような素晴らしい役割を与えられました。その中で、我々の言葉をこれだけ聞きながら、さあ、あなたなら、これから先の未来の日本に対して、世界に、地球に対して何をするか。何のために命を張るか、逃げ出していくのか戦っていくのか。それを問われているのです。

答えを決めるのは、自らの一人ひとりの自由意志です。その答えを我々に求めてはなりません。あなた方一人ひとりで決め、あなた方が一人ひとりで決めたこと、自由意志により選択したことであるのならば、それに対する責任を背負いながら自らの役割を立派に大らかにこなせてこそ、あなた方が神の使徒であったという資格を与えられるのです。

今与えられている使命は、大変、大変レベルの高い高潔なものです。でも、これをクリアしていったのならば、あなた方には多くの多くの素晴らしい自信と誇りと、そして実力が伴うことでしょう。今世の出会いを感謝し、今できることの最大限の努力をもって神に奉仕する、そのような方向性を、私はあなた方に期待いたします。

私は音楽の神であり、芸術の神でもありますが、フルートや音楽ばかりやっている者ではなく、本来ならば、仏陀意識の後に、ギリシャの繁栄発展をもって、世界伝道という立場で力を振るう時の指導霊が、私自身であったということ。今回、それをやれずに終わってしまったということが、大変、大変、無念であります。

どうか、あなた方の気持ちの中で、私を呼びたいことがあったならば、いつでもお呼び下さい。私たちは今、本気でおります。私たちの霊言をどんどんと打ち出していくことにより、多くの人々の迷いと、多くの人々に仕掛けられているトリックを見破ることができ、無事に神の子として辿り着いていくよすがとなりますことを、心から祈っております。

社会システムにおいては、あなた方が想像できないことが起きて行くのです。ドミノ倒しのように起きて行くというふうに預言されているように、単なる預言ではない、そちらの方向に人々の心がまとまった時には、世界中で、ドミノが倒れていくように、人々の認識レベルが変わっていくのです。そのことをもっと信じて頂きたい。その時を待って頂きたい。そのことで、あなた方が、人生を、価値観を変えていく。そして、多くの人々の人生の価値観を変えていくような素晴らしいリーダーとして、道しるべを残される光の天使となって活動をされることを、心よりお祈り申し上げます。

今日は、地上の方々、そして天上の神に対して、心より感謝申し上げ、終わりにさせて頂きたいと思います。
(2005.6.)

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