◎半導体株安が主導、悪材料出れば日経平均3万5000円も
<SMBC信託銀行 投資調査部長 山口真弘氏>
きょうの市場は半導体セクターが主導して相場を押し下げている。ディフェンシブ銘柄は買われているので全面安とはなっていないが、地合いは悪く、先行きも上値の重い展開となりそうだ。米国の関税政策については、4月に相互関税が導入されるとみられ、依然として不透明感が残っているほか、半導体株が調整となると日経平均の指数としては上方向を試しづらいだろう。
外需株が手掛けにくい中で相対的に内需系の銘柄が物色されやすい局面だが、相場を押し上げる要因にはなりにくい。目先については、米国の関税強化の動きが一段と進んだり、為替が急激に円高に振れたりするなど悪材料が出た場合は、日経平均が3万5000円程度まで下がる可能性もあるとみている。
投資調査部長 チーフマーケットアナリスト
山口 真弘
MASAHIRO YAMAGUCHI
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます