研究結果によると、毎日300mgのカルシウムを摂取すると、大腸がんの罹患リスクが17%低下するという。これはコップ1杯の牛乳に含まれる量とほぼ同じだ。カルシウムが豊富な食品といえば牛乳の他にもヨーグルトやチーズがあるが、緑黄色野菜、そして豆乳などの植物性ミルク(カルシウムが加えられていることも多い)にも含まれる。
「カルシウムが体内でどのような働きをして大腸がんを予防するかは、ある程度解明されています」とパピエーは言う。「カルシウムは体内で胆汁酸や遊離脂肪酸と結合し、無害な化合物を形成して腸の内壁を傷から守ります。これが大腸がん予防につながっていると考えられています」
逆に、大腸がんの発症リスクを高める食品もある。よく知られているのは、赤身肉、特にハムやソーセージなどの加工肉だ。昨年行われた、大腸がん患者3万人以上のデータを用いた研究では、赤身肉を大量に食べることにより、大腸がんの発症リスクが最大40%高まる可能性が示されている。
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