隕石爆発、南極にも「聞こえた」=空前の低周波―核実験監視機関
時事通信 3月3日(日)16時11分配信
【モスクワ時事】ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州の隕石(いんせき)落下・爆発による超低周波音(空気振動)が、世界各地に設置された核実験監視施設の17カ所で確認され、その規模は観測史上最大だったことが分かった。包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会が明らかにした。
超低周波音は周波数20ヘルツ以下で、人間の耳にはほぼ聞こえない。だが、ユーラシア大陸の隕石落下地点から遠く1万5000キロ離れた南極大陸の監視施設まで伝わり、観測機器には「聞こえた」ことになる。
CTBTOによると、隕石爆発は現地時間2月15日午前9時22分(日本時間同日午後0時22分)に発生。核実験に伴う超低周波音の監視施設45カ所のうち17カ所で観測された。
その規模は、2009年10月にインドネシア・スラウェシ島上空で爆発した隕石による超低周波音を超え、CTBTOが01年にこうした監視施設の運用を開始して以降最大だったという。
CTBTOの音響学者は「観測データは今後、爆発した隕石の高度、放出エネルギー、分裂メカニズムのさらなる研究に生かされる」と指摘。窓ガラスが割れるなどして1500人以上が負傷した事象の全容解明につながると期待している。
米航空宇宙局(NASA)によると、質量1万トン、直径17メートルの隕石が大気圏に突入し、分裂して落下。広島型原爆の30倍以上に相当する500キロトンのエネルギーが放出されたと推定されている。
CTBTOは、ロシアで隕石が落下・爆発した3日前の12日には、北朝鮮の3回目の地下核実験による振動を、地震の監視施設94カ所と超低周波音の監視施設2カ所で確認している。
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