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ヤンバルクイナの交通事故、36羽で過去最多に

2011年11月27日 | 日記
 沖縄本島北部だけに生息する国の天然記念物ヤンバルクイナが車にひかれる事故が多発している。

 今年に入って36羽を数え、過去最多だった昨年の33羽を更新した。地元の保護・繁殖活動が浸透し、事故に気付いて届け出るケースが増えたためとみられ、一命を取り留めて野生に戻されたケースも増えている。環境省など関係機関は「ドライバーの意識は高まっているが、周囲に気をつけながら安全運転を」と、さらなる注意を呼びかけている。

 環境省やんばる野生生物保護センター(沖縄県国頭村)によると、10月29日、国頭村与那の林道で死んでいるクイナが見つかった。今年、交通事故に巻き込まれたクイナは34羽となり、昨年の33羽を更新。今月9、16日にも、村内の県道で、成鳥の死骸がそれぞれ発見された。人や車への慣れから道路に近づいたり、側溝のミミズを狙って飛び出したりして、車にひかれたとみられる。

 生きた状態で救護されるクイナは例年、2~3羽にとどまっていたが、今年は36羽のうち過去最多の8羽が生きた状態で救護された。うち5羽が完全に回復し、放鳥された。

 ドライバーが事故を起こした直後に自ら通報してきたケースも3件あり、クイナが2次被害に遭わないよう後続車の誘導まで行った例もあったという。

 こうした背景には、ここ数年、関係機関が力を入れてきた保護運動が浸透してきたことが挙げられる。

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