抗生物質排出する輸送体解明=多剤耐性菌の新薬期待―東大
時事通信 3月28日(木)3時4分配信
細菌などの細胞膜上にあり、薬物を細胞外に排出させる輸送体たんぱく質の立体構造を詳細に解明したと、東京大大学院理学系研究科の濡木理教授や菅裕明教授らが27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。複数の抗生物質が効かず、院内感染が問題になっている多剤耐性菌の輸送体について、この働きを邪魔する物質を作ることができれば、有力な新薬になると期待される。
濡木教授らは、高温環境を好む好熱性古細菌の輸送体たんぱく質をモデルとして、脂質の中で結晶にし、X線で立体構造を詳細に解析した。
その結果、抗生物質を排出する機能を直接担う部分を特定。アミノ酸が連なった環状ペプチドを使い、排出できないように阻害することにも成功した。
輸送体たんぱく質に環状ペプチドが結合した状態も結晶化して立体構造を解析できており、研究成果は多剤耐性菌を退治する新薬を開発する基盤になるという。
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