東京電力福島第一原発事故の影響で放射性セシウムが付着した芝生地の除染について、日本芝草学会(本部・東京)は、芝生を根こそぎ剥ぎ取らなくても、地表から1センチほどの「サッチ層」と呼ばれる枯れ葉などの堆積部分までを除去することで、放射性セシウムの9割を取り除けるとの実験結果を公表した。
根茎を残すことで、芝生の再生も可能だという。
実験は、東京農業大の水庭千鶴子講師や日本環境調査研究所のメンバーらが今年7月、福島市の住宅の庭で実施した。芝生の根茎を残し、「サッチ層」までを除去したところ、地表から1分間に放射される放射線量は約3500cpmから約600cpmに減少。約400cpmと仮定される自然放射線量を差し引き、放射性セシウムの約9割を取り除いたとの結果が出た。
また、放射性セシウムの大半がサッチ層に滞留していることや、新葉に移行することがほとんどないことも確認したという。
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根茎を残すことで、芝生の再生も可能だという。
実験は、東京農業大の水庭千鶴子講師や日本環境調査研究所のメンバーらが今年7月、福島市の住宅の庭で実施した。芝生の根茎を残し、「サッチ層」までを除去したところ、地表から1分間に放射される放射線量は約3500cpmから約600cpmに減少。約400cpmと仮定される自然放射線量を差し引き、放射性セシウムの約9割を取り除いたとの結果が出た。
また、放射性セシウムの大半がサッチ層に滞留していることや、新葉に移行することがほとんどないことも確認したという。
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