DNA修復遺伝子の働き低下=卵巣で30代後半から―米大学チーム
時事通信 2月14日(木)4時3分配信
女性の妊娠が30代後半から次第に難しくなる背景には、卵子のもとの細胞でDNAの二本鎖が損傷した場合に修復する遺伝子群の働きが低下する現象があることが分かった。米ニューヨーク医科大などの研究チームが13日付の米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表した。先進国では高齢出産が増えており、研究成果は不妊治療技術の向上に役立つと期待される。
細胞ではDNAを傷つける活性酸素などが日常的に発生し、修復する遺伝子が働いている。研究チームが24~41歳の不妊治療中の女性に協力を求めて調べた結果、「BRCA1」と呼ばれる主要な修復遺伝子の働きが長期的になだらかに低下する一方、別の3種類の修復遺伝子の働きは36歳以降に急低下することが分かった。
女性は生まれた時、卵巣には卵子のもとの細胞が約100万個あるが、思春期以降に成熟して排卵に至るのは500個程度。DNAが傷つき、損傷を修復できない場合は細胞が自然に死ぬ仕組みがあるが、修復が不完全なまま卵子になると、正常に受精、妊娠に至る確率が下がると考えられる。
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