福島第一原発、せきから雨水あふれ出る
読売新聞 10月20日(日)20時55分配信
東京電力は20日、福島第一原子力発電所で汚染水が入ったタンクを囲む8か所のせき(いずれも高さ約30センチ)から、雨水があふれ出たと発表した。
東電は、せきの雨水があふれ出ないように仮設タンク(計4000トン)に移送し、雨水を外に排出する場合は排出基準値未満であることを確認しているが、この日の大雨で作業が追いつかなかった。
東電は、あふれ出た雨水の量と、雨水に含まれる放射性物質の量は不明としており、調査を急いでいる。
雨水があふれ出たせきは、同原発にある23か所のせきの3分の1にあたる。うち1か所のせきでは、10月初めに採取した雨水から、ストロンチウムなどの放射性物質が1リットルあたり2万9000ベクレル(国の放出限度は同30ベクレル)を検出している。
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