世界同時多発的に発生したWindowsブルースクリーン問題の影響はかなりのもので、航空機運航など、世界の経済活動に大打撃だったようです。日本でもUSJ全店舗のレジシステムに影響し、営業を中止せざるを得なかったとか。
もし、病院等のシステムにも影響したならば、経済活動への打撃ばかりではなく、人の生命、健康をも危険にさらしたのかもしれません。
アメリカのセキュリティ企業CrowdStrike(クラウドストライク)のセキュリティソフトの更新が原因とされています。CrowdStrikeという名前は今回初めて聞きましたが、セキュリティ分野でのシェアは、世界トップクラスとのことです。
セキュリティ対策に熱心に取り組んでいた組織ほど、その深刻な影響を受けたというから、皮肉なことです。
私が勤める会社の業務では何らの影響もなくて、本当に幸いでした。
ブルースクリーンは、Windows98やWindowsMeまでは、頻繁にお目にかかっていましたが、WindowsXPの時代になってからはシステムが安定し、ほとんど目にすることはなくなりました。会社のパソコンが突然、そのブルースクリーンになって、業務が完全に止まったら・・・。おぉ、想像しただけで恐ろしい、ゾッとします。
今や、社会のあらゆる分野でIT技術が使われ、便利になった半面で、こういう事故は不可避のものとなりました。セキュリティシステムの不具合といった類であれば、ユーザー側での対策のしようがないですからね。
なお、今回のトラブルは、Windows機に限定され、Mac や Linux には影響が及ばなかったようです。とは言え、Windows一極集中の状況があったればこそ、今回の深刻な事態を招いたのですが。
社会のインフラをより強固なものとするために、そのようなWindows一極集中を排し、Linuxなども取り入れ、多様性を確保する方策は有効です。
確かにそれは有効なことに間違いはないのですが、ただ、そんなきれいごとを並べるだけで物事が解決できるっていう、そんな単純なものではありません。システムの中に、Windowsのほかに、Linuxなどの異質なものが混じると、両端末間の接続問題など、システムがより複雑になり、未知のトラブル、想定外エラーが生じる確率が高まります。銀行の経営統合時のシステム間の連携にバグがあった問題も、そういった類です。
Windowsシステムで作成されるテキストと、Linuxのそれとは、改行のための制御文字が異なっている、そう、そんな基本的な改行文字でさえ違うのですから。そういったデータ間の整合性の問題だけを考えても、異種類の混合はシステムを複雑化させることは、容易に推測できます。
それによって、コストがかさむことにもなります。
一般家庭では、そんな複雑なシステムとは無関係だから、WindowsとLinuxの共存は容易に実現できます。これが、有効なトラブル対策になりそうです。
Windows10のサポート期間終了後は、そのマシーンにLinuxをインストールしようと思っています。
そのように、WindowsとLinuxの両方を使えるようにしておくと、万一、Windowsの大規模障害発生時でも、Linux機を使えます。なお、今回のトラブルは、企業が取り入れているセキュリティシステムに生じたトラブルだったため、個人使用には影響がなかった模様ですが。
それでは、また次の記事で。
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