そしたら、ある方から
「テキストエディター」って、何のために使うの?
っていう趣旨の質問をいただきました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/de/cf3adf020b87efbd78dc487f2e8b9ec4.jpg)
その方がくださったのが、次のコメントです。
「なんにもわかってないのですが、文字入力ならばパソコン内蔵の変換で十分な気がしてしまいます?
他に何か使い勝手がいいのでしょうね? それとも、遊び心を刺激するソフトなのですか?」
この疑問、十分過ぎるほどに分かります。
私自身、テキストエディターを使うまでは、同じような考えでいましたから。
文字入力だけならば、何も特別なソフトは必要ないんじゃねぇ?
単なる文字の打ち込みだけだよな。
なんで、そんためにソフトをインストールするの?わざわざ・・・。
訳、分かんねぇよ。
って。
これ、ごもっともな意見です。確かにそう思えます。
だって、何も特別な用意をしなくっても、PCでの文字入力は、最初っからできますから。
キーボードでキーを打ちさえすれば、文字入力ができますから。
さらに、Googleドキュメントのように、無料で使えるワープロさえもあるし。
ごもっともな意見ではありますが、それでもやはり、「テキストエディター」っていうソフト(アプリケーションソフト)を使う意義というか、メリットはあります(・・・・と、私は、思っています。)。
エディット(edit)とは、「編集する」という意味です。
ですから、エディター(editor)とは、「編集の道具」ということになります。
テキスト(text)は、「文字」です。
よって、テキストエディターは、文字を編集する道具、文章編集ツールです。
この文字通り、その名の通り、テキストエディターはまさに、
「ただひたすら、文字を入力するため」のソフトです。
テキストエディターがプログラミングに利用されるのも、このためです。プログラミングとは、プログラムのコードを書いていく作業です。プログラムのコードは、テキストだけでできています。文字修飾や、段落設定などは一切不要です。
ブログ記事を書くなどのような、ライティング作業にテキストエディターが利用されるのも、これと同じ理由です。ブログ原稿で必要なのは、もっぱら「文章」つまり「文字」です。「文字」情報(テキスト)だけが必要で、他のことは不要です。余計な機能は必要なくて、早く文字打ちができることの方が大事です。
でき上がったテキストによる原稿を、ブログ編集画面に貼り付けて、必要なタグを入れていくのが効率的です。
そりゃぁ、ワープロソフトでもテキストファイルの作成、保存はできます。けれども、ワープロソフトでは、文字に色を付けたり、文字の大きさを一部分変えたりなどの文字修飾(フォント設定)ができます。また、文書の一部分を、中央揃えにしたり、右揃えにするなどの編集(段落設定)もできます。さらには、写真・画像を付け加え、表を挿入したりなどもできます。チラシなど、案内文書を作成するには、ワープロソフトがないとできません。
つまりワープロソフトは、文字入力以外のことまで、多機能にできるソフトです。多種多様な機能が、いろいろと装備されています。それらの機能を実行するためのツールアイコンなどがたくさん備わっています。Wordのリボンがそうなっています。
目的がテキスト作成だけであれば、かえってこれらの機能やアイコンは煩わしい、となるのです。
これに対し、テキストエディターは、文字入力に特化したソフトです。文字に色を付けるなどの修飾機能がない、そのアイコンがない、そのために画面がスッキリとしています。文字入力のためだけの、いさぎよい作りになっています。
その反面で、文字入力のための機能はかなり充実しています。
例示すると、文字検索や置換などでは、いろんな種類の検索や置換ができるようになっています。
プログラミング作業にテキストエディター使うと、単語の色分け機能や補完機能もあって便利です。
つまり、「餅は餅屋」ということです。
文字(テキスト)情報を打ち込むのならば、それ専用のソフトが便利ってことです。
「なくてもできる」
けど、
「あればあったで便利」
なのです。
そして、いったんその便利さに味をしめれば、
「なくては困る」
ってことになります。
さらにこれが重宝されるのが、テキストエディターで生成されるテキストファイルの特質です。テキストファイルは余計な情報がない、ある意味特殊なファイルです。必要最低限の情報しか保持しないのが、かえって長所になるのです。どういうことかというと、シンプルなデータなので、何にでも適応できるという特色があるのです。
それによって、ワープロソフトはもちろん、表計算ソフト、さらにデータベースソフトにも取り込んで利用できるのです。同じワープロソフトであっても、Wordにも、一太郎にも適応できます。WEBページにも使えます。
このように、テキストは、シンプルイズベストなファイルです。そのテキストを生成するには、やはりテキストエディターが適しています。
私も、あるときから、テキストエディターを使い始めました。使い始めたのは、もう、ずいぶん昔のことです。
「TeraPad」っていう名前のテキストエディターです。文章入力のための機能は充実しているし、文字修飾などの余計な機能はないしで、テキストファイル作成には向いています。やはり、便利です。
それ以来、テキストエディターは、手放せない存在となりました。
新しいPCを購入するたびに、何はさておいても、真っ先に入れるソフトは「TeraPad」です。
先日、テキストエディターを、「TeraPad」から「サクラエディタ」に乗り換えました。ですから、これからは、サクラエディタを使っていくことになりそうです。
PCを変えるたんびに、必ず「サクラエディタ」をインストールすることになるでしょう。
なお、現在のようにPCが高スペックになる前の時代は、ワープロソフトは動きが重く、起動にも時間を要していました。それに対し、テキストエディターは動きが軽く、PCメモリもそれほど多く必要としませんでした。このことも、テキストエディターを使う重要なメリットに数えられていました。けど現代では、この面で、ワープロとエディタとの差はなくなっています。最近はPCが高スペックになり、ワープロソフトもサクサク動くようになりましたから。
「TeraPad」や「サクラエディタ」は無料です。テキストエディターの多くは、無料で提供されています。
さらに、「TeraPad」ではインストールさえも不要で、レジストリを汚すこともありません。
テキストエディターがどういうものか知りたいならば、気軽に使ってみてはいかがでしょう。試してみるのに、ハードル高くありません。
「自分に合わない」と分かれば、すぐに止めればいいだけの話です。
試してみるだけのために、気軽に使い始めたけれども、逆に、手放せなくなる人も多くいます。
余談ですが、Windowsに付属している「メモ帳」もテキストエディターの一種ではあります。けど、これはあまりにも貧弱です。文字どおりメモ帳としての利用ぐらいでしょう。行間が詰まり過ぎていて、私は使う気になれません。
サクラエディタの関連は、次の各記事をご覧ください。
⇒ サクラエディタも試してみますか
⇒ サクラエディタのインストール
⇒ サクラエディタを自分好みに設定
⇒ テキストエディタを持ち運ぶ
⇒ サクラエディタのマクロ実行方法
それでは、また次の記事で
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