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日本ではステルス戦闘機F-35を導入した。世界初のステルス軍用機と言えば、あの奇怪な形のF-117が有名である。しかし上の模型写真を見ていただきたい。昭和19年に建造された丁型潜水艦、イ-370のプラモである。艦橋を見ていただきたい。逆台形の奇妙な形をしている。これはレーダーに悩まされた海軍が設計変更した新しい、潜水艦の艦橋である。すなわち軍用として開発された飛行機、軍艦などは、今やステルスが常識である。その世界初は何と日本だったのである。必要は発明の母である。この形態は長い間後継者がいなかった。ところが下の写真のように最新のボイレ型ロシア原潜はやはり逆台形を採用している。
レーダーアンテナとして八木アンテナを採用したのは、日本ではなく、英米であった。日本で発明され世界で実用化された技術は少なくないのである。しかし悲しいことに、その有用性を認識したのは欧米であることが多い。