房総半島一周を成功させるには館山を中心とした宿泊移動プランが必要なので、館山で手頃な宿泊先を探しておかねばならない。
虚勢を張らず
本日ゴールの千歳駅から再び電車に乗って館山に戻った。
でも、心の半分は朝に見た真っ青な空に見事な暖色を配した、まるで絵画のような館山の街並みを、目だけでなく体で感じたいとの想いが占めていた。
駅から一直線に暖色の街並みを抜ければそこは海。
心憎いまでの演出に、ますます足が軽快になる。
「また来よう。いや、来なければならないのだが、館山を想って辛いロードも乗り越えよう」
朝とは変わって厚い雲に覆われているが、それさえ呑み込んで尚、街が館山を語っている。
館山とはそういうところだ。
「本当にいい一日でした。神様ありがとうございました」
館山から銚子へ。
千歳駅から見たあの線路はゴールの銚子に続いている。
虚勢を張らず
苦しさを訴え情けを乞わず
あらぬ心労で怯えず
「心から楽しめ」
今度訪れる時は房総半島グレートトラバース本番の時。
それまでは、館山の暖色が色褪せないよう心に大事にしまっておくのだ。
未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦は続く。