花のある生活

花はあまり出てきませんが。

バンクシーって誰?展 ーそれはまるで映画のセットのような美術展

2022-10-29 | 美術館・博物館
先日、高岡市美術館で開催されている、KNB開局70周年記念「WHO IS BANKSY? バンクシーって誰?展 ―それはまるで映画のセットのような美術展」を観に行ってきた。

バンクシーとはイギリスを拠点として活動する素性不明のアーティストで、世界各地で壁などに作品を描き残している。

2018年、ロンドンのオークションで作品が落札された瞬間にシュレッダーが作動して作品が裁断されるという事件が起きたことで、日本でも名前が知られるようになった。


そんな美術展が高岡に来るのだから、「これは行かないと!」とワクワクしながら行ってきた。

中に入ると、イギリスの街並みが再現されたセットの中に、バンクシーのストリート・アートが描かれている。




 
バンクシーは、主にネズミやサルなどの動物をモチーフにして、社会風刺に満ちた自らのメッセージを託している。



ロンドンのフランス大使館の前の建物の壁には、ヴィクトル・ユーゴー原作のミュージカル「レ・ミゼラブル」のコゼットが涙を流している。
フランス カレーの難民キャンプで催涙弾が使われたことへの抗議として描かれた。
当時、スマホでQRコードを読み込むと、フランス警察が催涙ガスやゴム弾で難民を急襲している様子が撮影されたYouTubeの動画が流れた。



2014年、ブリストルのレコーディング・スタジオの壁に描かれた「Girl with a Pierced Eardrum(鼓膜の破れた少女)」
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の耳飾りを黄色い警報器で代用したこの作品に、2020年4月22日に医療用マスクが描き加えられているのが見つかった。
バンクシーが医療従事者への感謝を込めて送ったとのニュースが大々的に報じられたが、この絵について本人からの発表は特に無かった。
この絵にマスクをかけたのはバンクシーか? 全くの別人か? いまだ詳細は不明とのこと。



1億5000万円での落札が決まった途端、額縁に仕込まれていたシュレッダーが作動して細切れになった「Girl with Ballon(風船と少女)」
2002年に初めて、ロンドン ウォータールー橋へ上がる階段に描かれた。


 
この「バンクシーって誰?展」でアンバサダー&音声ガイドを務めている中村倫也が、KNBの番組で制作した作品。


本当に映画のセットのような空間の中で作品を楽しんだ後は、お昼ご飯を食べに。

ホテルニューオータニ高岡で、「バンクシーって誰?展」とのコラボメニューの「風船と少女のナポリタン 温泉卵添え」ランチセットを。

風船と少女がお皿の上に描かれていて、おいしかったー。

謎の覆面アーティスト・バンクシー「百聞は一見に如かず」です。





この記事についてブログを書く
« どっちがいいのか分からない... | トップ | 桜が咲いた »
最新の画像もっと見る