職場で、仲間うちで他人に軽く扱われない技法 内藤誼人(ないとう よしひと)
「仕事上の会話 ふだんの態度 何気ないしぐさ やさしいあなたがナメられるのはなぜ?」
心理学本はよく読むから手に取ってみたけど、「やさしい」かどうかはともかくとして「軽い態度」を取られることは多いわね・・・。
まずは前置きから。
~~ 人に軽んじられるのは、決して気持ちのいいものではない。 私たちには誰にでも「自分を尊重してほしい」「自分の価値を認めてほしい」「自分を大切に扱ってほしい」という尊厳欲求があるため、他人から軽んじられたり見下されたりすると、不愉快なのである。 自尊心が傷つくのである。 俗っぽくいえば非常にムカつくのである。
そんなのは当たり前の話ではあるが、では、どうすれば相手に軽んじられないのか、ということを本気で考えている人は意外に少ない。 どうすれば他人にバカにされたり、イジメられたりしないのかを考えず、ただ成り行きまかせに生きている人のなんと多いことか。
「お客さんにナメられて、とんでもない値下げの条件ばかり飲まされるんです・・・」
「同僚のなかでも、僕だけが、上司に集中的に怒鳴られているんです・・・」
「いつまで経っても新人扱いで、大切な仕事をまかせてもらえないんです・・・」
もし読者のみなさんが、このような悩みを抱えているのなら、その理由は明白だ。 それは、みなさんが軽んじられているからに他ならない。 さっそく本書をお読みいただいて「軽んじられない人間」へと変貌を遂げる必要があるだろう。 ~~
「究極の自己防衛術!」と銘打ってるだけあって、内容も超本気である。
私の場合は「営業職の会社員」ではないので、あまり当てはまらないものも多いけど、当てはまるとしたら「第2章 まれな場合にしか、やさしくしない」かも。
「いつでも他人にやさしくしてはいけない。 なぜかといえば親切を受ける相手は、あなたのやさしさを当たり前のものとして考えるようになり、せっかくやさしくしてあげても、たいして感謝されないからである。 しかも、そんな相手に限って、たまにやさしくするのを忘れたりすると、激しい怒りを見せたりするのである。 つまり、やさしくしても感謝されないばかりか、やさしくしないと怒られる、まことに困った状況に置かれてしまうのである。」
私の実体験から言っても、これは真実。
仕事の作業中に、ほんのちょっと「品物そろえた方が取りやすいかな」とか「キレイな方が気持ちいいし」などと思って(半分、自己満足なんだが)やっていたりすると、とたんに「周りにいる人間」の機嫌が悪くなる。
仕上げた品物を「次の部署」に流したりするので、「次の部署の人間に親切にした!」ということらしい。
こちらは、そんな程度で「次の人に親切にしている」なんて全く考えもしないが。
さらには「私も親切な対応が欲しいのに!」という無言の圧力までかけられる始末で、そんなことで腹立てられたら、こちらもムカッと来るし。
大抵は時間がたつと収まるものだが、「リーダー格のような人」だと作業上の事だけではなく「プライベートなこと」にも入り込んできて、雑談などで「他人の家庭環境」が垣間見えるようになると、ここにもまた「私にも!」が出てきたり。
さながら「嫁姑バトル」のような展開である。
「第6章 やさしい人は、実は『気弱な人』である」の中でも、
「他人に対する配慮はとても大切である。 相手が嫌がることを極力避け、好かれるように努力することは立派である。 しかし他人に対する気づかいをするのなら、それと同じくらいには自分に対しても気づかいをすべきであろう。 ~~~~ ぶつくさ文句を言いながら、結局は他人の言いなりになってしまう人の、なんと多いことか。 ようするに自分の魂までも売り払っているのである」とある。
やはり「まれな場合にしか、やさしくしない」くらいが、ちょうどいいのかも。
目次
第1章 一目置かれる話し方の極意 知識は少し隠した方がいい
底が浅いと思われる人は「こんな会話」をしている
「思わず口にした言葉」で、あなたの軽さがバレる
「賛成です」の一言ですますと、ナメられる
会話のつなぎ目に「なぜなら」を連呼しろ
「知識を限定」することで教養を匂わせる法
はやる気持ちをおさえて、訥々(とつとつ)と語る
「私は頭が悪いんです」と先手を打つと知的に見える
弱音を吐くなら相手は「こんな人だけ」にしろ
会話に入れる数字は官公庁から得たものに限る
「この人と話したい」と思われるための2つの秘訣
Clumn-1 ダメな人がよくやる「ダメな年賀状」のポイント3つ
第2章 「謙虚さ」はナメられる 相手を心理的に威圧する技法
目をきゅっと細めて相手の顔を見つめる
仕事で力を入れるなら「4月」にしろ
不用意に頭を下げると仕事はこない
「不機嫌な声」「仏頂面」を戦略的に使う
100円のものは1000円で売るべし
まれな場合にしか、やさしくしない
怖い顔をしていれば、人はおとなしく従ってくれる
援助を受け入れると、あなたは「弱者」になる
column-2 相手の反論をうまく封じ込める方法
第3章 「物怖じしない人」の秘密 宴会では「お誕生日席」を選べ!
遠慮せず「目立つ場所」に席をとる
30歳になる前に「一流の雰囲気」に慣れておく
オーバー・アクションで「強気な自分」を引き出す法
主導権をとりたいなら「話しかける」のは自分から
ときには「非常識な質問」や反対意見を
「口出し」すると、あなたの人間的価値が高まる理由
知識がなくとも「知識がある」ように見せる技
column-3 定期的に運動しているなら「それ」を語れ
第4章 一流の人間は「サバ」を読む 人は「ナニ」に敬意を払うのか?
「肩書」にとにかく貪欲になる
コネの「威光」を利用する
明るいイメージを売るなら「朝に弱い」ことを吹聴する
2、3歳年上に見られるように、年齢で「サバ」を読む
取引先に「若さのアピール」はむしろマイナス
経験年数でも「サバ」を読む
私が「賞」にとことん、こだわる理由
なぜあの人は、だれにでも「平気で軽口」が言えるのか?
column-4 自分の値段が高い人・安い人の「決定的な差」とは
第5章 対人術は「質」より「形」! 相手に見くびられない「見た目」の話
度胸はどんどん「安売り」しよう
「外面」は、いつでも自信満々でいる
「伝統」を感じさせるものを1つは身につける
余分な「混じりもののない道具」を使う
自分がした約束は1度でも破ると評価はゼロ
なぜ仕事ができる人は「筋トレ」をするのか?
どこか「危ない雰囲気」を漂わせる
肉体改造をすると精神的にも強くなる
100戦して100勝を心がける
column-5 人と食事をするときには「パスタ」を注文しない
第6章 簡単に「スペシャリスト」になる技術 自然と相手が負けてくれる心理テクニック
数少ないプロがしている「普通のこと」とは?
「〇〇といえばあいつ!」を確立する簡単な方法
ゼネラリストは「中途半端な人」の代名詞
ひそかに「俺の方が、ずっと各上」という意識を持つ
今ではなく「1カ月先のこと」を考えて過ごす
仕事では手抜きをすると「クセ」になる
やさしいひとは実は「気弱な人」である
無意味におごると軽んじられるだけ
column-6 「ほんのちょっとの差」では、だれも尊敬してくれない
おわりに
参考文献
「仕事上の会話 ふだんの態度 何気ないしぐさ やさしいあなたがナメられるのはなぜ?」
心理学本はよく読むから手に取ってみたけど、「やさしい」かどうかはともかくとして「軽い態度」を取られることは多いわね・・・。
まずは前置きから。
~~ 人に軽んじられるのは、決して気持ちのいいものではない。 私たちには誰にでも「自分を尊重してほしい」「自分の価値を認めてほしい」「自分を大切に扱ってほしい」という尊厳欲求があるため、他人から軽んじられたり見下されたりすると、不愉快なのである。 自尊心が傷つくのである。 俗っぽくいえば非常にムカつくのである。
そんなのは当たり前の話ではあるが、では、どうすれば相手に軽んじられないのか、ということを本気で考えている人は意外に少ない。 どうすれば他人にバカにされたり、イジメられたりしないのかを考えず、ただ成り行きまかせに生きている人のなんと多いことか。
「お客さんにナメられて、とんでもない値下げの条件ばかり飲まされるんです・・・」
「同僚のなかでも、僕だけが、上司に集中的に怒鳴られているんです・・・」
「いつまで経っても新人扱いで、大切な仕事をまかせてもらえないんです・・・」
もし読者のみなさんが、このような悩みを抱えているのなら、その理由は明白だ。 それは、みなさんが軽んじられているからに他ならない。 さっそく本書をお読みいただいて「軽んじられない人間」へと変貌を遂げる必要があるだろう。 ~~
「究極の自己防衛術!」と銘打ってるだけあって、内容も超本気である。
私の場合は「営業職の会社員」ではないので、あまり当てはまらないものも多いけど、当てはまるとしたら「第2章 まれな場合にしか、やさしくしない」かも。
「いつでも他人にやさしくしてはいけない。 なぜかといえば親切を受ける相手は、あなたのやさしさを当たり前のものとして考えるようになり、せっかくやさしくしてあげても、たいして感謝されないからである。 しかも、そんな相手に限って、たまにやさしくするのを忘れたりすると、激しい怒りを見せたりするのである。 つまり、やさしくしても感謝されないばかりか、やさしくしないと怒られる、まことに困った状況に置かれてしまうのである。」
私の実体験から言っても、これは真実。
仕事の作業中に、ほんのちょっと「品物そろえた方が取りやすいかな」とか「キレイな方が気持ちいいし」などと思って(半分、自己満足なんだが)やっていたりすると、とたんに「周りにいる人間」の機嫌が悪くなる。
仕上げた品物を「次の部署」に流したりするので、「次の部署の人間に親切にした!」ということらしい。
こちらは、そんな程度で「次の人に親切にしている」なんて全く考えもしないが。
さらには「私も親切な対応が欲しいのに!」という無言の圧力までかけられる始末で、そんなことで腹立てられたら、こちらもムカッと来るし。
大抵は時間がたつと収まるものだが、「リーダー格のような人」だと作業上の事だけではなく「プライベートなこと」にも入り込んできて、雑談などで「他人の家庭環境」が垣間見えるようになると、ここにもまた「私にも!」が出てきたり。
さながら「嫁姑バトル」のような展開である。
「第6章 やさしい人は、実は『気弱な人』である」の中でも、
「他人に対する配慮はとても大切である。 相手が嫌がることを極力避け、好かれるように努力することは立派である。 しかし他人に対する気づかいをするのなら、それと同じくらいには自分に対しても気づかいをすべきであろう。 ~~~~ ぶつくさ文句を言いながら、結局は他人の言いなりになってしまう人の、なんと多いことか。 ようするに自分の魂までも売り払っているのである」とある。
やはり「まれな場合にしか、やさしくしない」くらいが、ちょうどいいのかも。
目次
第1章 一目置かれる話し方の極意 知識は少し隠した方がいい
底が浅いと思われる人は「こんな会話」をしている
「思わず口にした言葉」で、あなたの軽さがバレる
「賛成です」の一言ですますと、ナメられる
会話のつなぎ目に「なぜなら」を連呼しろ
「知識を限定」することで教養を匂わせる法
はやる気持ちをおさえて、訥々(とつとつ)と語る
「私は頭が悪いんです」と先手を打つと知的に見える
弱音を吐くなら相手は「こんな人だけ」にしろ
会話に入れる数字は官公庁から得たものに限る
「この人と話したい」と思われるための2つの秘訣
Clumn-1 ダメな人がよくやる「ダメな年賀状」のポイント3つ
第2章 「謙虚さ」はナメられる 相手を心理的に威圧する技法
目をきゅっと細めて相手の顔を見つめる
仕事で力を入れるなら「4月」にしろ
不用意に頭を下げると仕事はこない
「不機嫌な声」「仏頂面」を戦略的に使う
100円のものは1000円で売るべし
まれな場合にしか、やさしくしない
怖い顔をしていれば、人はおとなしく従ってくれる
援助を受け入れると、あなたは「弱者」になる
column-2 相手の反論をうまく封じ込める方法
第3章 「物怖じしない人」の秘密 宴会では「お誕生日席」を選べ!
遠慮せず「目立つ場所」に席をとる
30歳になる前に「一流の雰囲気」に慣れておく
オーバー・アクションで「強気な自分」を引き出す法
主導権をとりたいなら「話しかける」のは自分から
ときには「非常識な質問」や反対意見を
「口出し」すると、あなたの人間的価値が高まる理由
知識がなくとも「知識がある」ように見せる技
column-3 定期的に運動しているなら「それ」を語れ
第4章 一流の人間は「サバ」を読む 人は「ナニ」に敬意を払うのか?
「肩書」にとにかく貪欲になる
コネの「威光」を利用する
明るいイメージを売るなら「朝に弱い」ことを吹聴する
2、3歳年上に見られるように、年齢で「サバ」を読む
取引先に「若さのアピール」はむしろマイナス
経験年数でも「サバ」を読む
私が「賞」にとことん、こだわる理由
なぜあの人は、だれにでも「平気で軽口」が言えるのか?
column-4 自分の値段が高い人・安い人の「決定的な差」とは
第5章 対人術は「質」より「形」! 相手に見くびられない「見た目」の話
度胸はどんどん「安売り」しよう
「外面」は、いつでも自信満々でいる
「伝統」を感じさせるものを1つは身につける
余分な「混じりもののない道具」を使う
自分がした約束は1度でも破ると評価はゼロ
なぜ仕事ができる人は「筋トレ」をするのか?
どこか「危ない雰囲気」を漂わせる
肉体改造をすると精神的にも強くなる
100戦して100勝を心がける
column-5 人と食事をするときには「パスタ」を注文しない
第6章 簡単に「スペシャリスト」になる技術 自然と相手が負けてくれる心理テクニック
数少ないプロがしている「普通のこと」とは?
「〇〇といえばあいつ!」を確立する簡単な方法
ゼネラリストは「中途半端な人」の代名詞
ひそかに「俺の方が、ずっと各上」という意識を持つ
今ではなく「1カ月先のこと」を考えて過ごす
仕事では手抜きをすると「クセ」になる
やさしいひとは実は「気弱な人」である
無意味におごると軽んじられるだけ
column-6 「ほんのちょっとの差」では、だれも尊敬してくれない
おわりに
参考文献