グリングリンの庭 .......green&grin

緑[green]にかこまれて笑顔[grin]になれる。 そんな庭づくりを目指しています。

 ごあいさつ

東京都稲城市を拠点に、その周辺で庭仕事をしています。
このブログでは、仕事内容の紹介や、趣味でもある園芸に関する情報もお伝えしていきます。
どうぞ、お暇なときには覗いてみてください。
お庭に関する記事はこちら 造園のすゝめ です。
施工例はこちら Gardens をどうぞ。

お庭のお手入れ、造園工事についてのお問合せは greengrin@mail.goo.ne.jp まで。
よろしくお願い致します。
                             グリングリン代表 ・ 井 上 弘 太

あしかがフラワーパーク

2016-05-08 | 観光だより
  

  

一度行ってみたいと思っていたあしかがフラワーパークへ、朝7時の開園に合わせて、早起きして行ってきました。
有名な大長藤は、なんと花房が1.8mにも垂れ下がるそうです。 隆々に育った株元も、なかなかの見応えがありました。
見慣れたフジも、育つがままに枝を広げさせれば、こんなにも大きくなるんだなあと、日々、植木のサイズを抑えてばかりの私は、身につまされる思いでした。
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オープンガーデン

2016-04-29 | 観光だより
宮崎の親戚のところへ伺ったおりに、近所でオープンガーデンをされているお庭へ連れて行ってもらいました。
通りの脇に「OPEN GARDEN」の小さな矢印が立っていて、そこを入ると、白地に青のネモフィラが咲き乱れるお庭が広がっていました。
羨ましいほどの広い敷地は、ホルトノキなど、東京ではあまり見られない樹木に囲まれていて、多少の野の花と共に花々が咲く、心から安らげるナチュラルガーデンでした。

  

  

いろいろな花が見られた中で、特に素敵だったルッコラです。 普段は香ばしい葉っぱのハーブという認識でしたが、このアイボリーの花がとてもおしゃれでした。
暖色のキンギョソウとの組み合わせでも、ブルーのボリジと合わせてもしっくりくる、純白でない花の適応力に感心しました。
お庭の管理をしている方にお話を聞かせてもらえたのですが、例えばキンレンカは秋蒔きにして、冬越しをさせて早く咲かせているんだとか。
ナチュラルガーデンにしても、やはり手間ひまを掛けるところがあったり、細かい雑草には目をつぶったり、お手入れの案配を上手にされていらっしゃるようでした。
お邪魔させていただきまして、ありがとうございました。
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横須賀美術館

2014-08-10 | 観光だより
磯遊びのついでに寄ったのですが、思いがけず楽しい時間を過ごさせてもらいました。
夏休み期間中の「キラキラ・ざわざわ・ハラハラ展」が、子供だましの展示ではなくて、趣向に富んだ、とっても面白いものでした。
美術館の建物から、海を見渡せるように向いて造られているので、作品の観覧と一緒に青空と水平線の景色を楽しめる特典付きです。
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代々木ビレッジ

2013-02-06 | 観光だより
先日は、ごく一部の人々に話題の「代々木ビレッジ」を見学に行ってきました。
そこは、代々木駅西口を出てすぐ、徒歩3分もないぐらいの、雑居ビルのすき間に作られた小さな商業施設です。
飲食店が数店立ち並ぶだけの場所ですが、その中に出店もしている「そら植物園」という植物コンサルタントが、その敷地内に、たくさんの希少な植物をこれでもかっというくらいに植栽しています。

  

はるばるオーストラリアから運ばれてきたという、ボトルツリーの幹の太さには唖然としてしまいます。
あんな巨木をコンテナに詰め込んで、2ヶ月もの船旅をさせてきたそうで、植物への冒涜とも思える仕業ですが、それでも、そんなプロジェクトを実現させたことには、限りない可能性を感じてしまいました。
それぞれに付いた立て札には、ラテン語の(まだ和名の無いものが多いようで)植物名と、その植物に対する思いがこもった説明書きがされていて、図鑑みたいな堅苦しさは無く、気軽に楽しめる植物園のようでした。
実験的な意味合いもあるような植栽でしたので、今後の生育も見届けたいなと思いました。
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足立美術館と康國寺

2013-01-28 | 観光だより
「庭園日本一」との看板を掲げた、島根県は安来の里中にある、足立美術館の庭を見に行ってきました。
たしかに立派な石組みでした。 ツツジがきちんと丁寧に刈り込まれていました。 赤松も黒松も、よく行き届いた手入れをされていました。
向こうに見える山々が素晴らしい借景となり、見渡すかぎり、非の打ちようが無い完成度だったと思います。


ですが、あまりにも隙の無い出来栄えには、圧倒されてしまう側面もあるんだなと感じました。
「日本一」というのも、アメリカの日本庭園専門誌が行っているランキングに基くものなので、日本人が好む侘び寂びには欠けていたような気がします。
また、恐れ多くも言わせてもらえば、奥に群生させるのは、そんな立派な枝ぶりの松である必要があったのだろうか、芝の稜線を邪魔するような植栽には意味があるのか、はたまた、数多くあっちこっちに配した蹲(つくばい)は逆効果ではないのか、作庭家に聞いてみたい疑問も浮かびました。


それでも、やっぱり立派なお庭でした。 来館者に精一杯楽しんでもらおうという気持ちが伝わります。
常駐の庭師さんがいて、一年を通して管理されているのに加えて、職員の方々も総出で清掃を行っているそうです。
わずかであっても、日々の手入れによって生まれる端正さには感動を覚えます。


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庭も然ることながら、館内の展示品も見応えがあって、一枚一枚の画にいちいち惹きつけられてしまいます。
その合間で、視線を窓の外に向ければ、様々な庭の景色を楽しめるわけです。
こんな相乗効果は初めての経験でした。

  

収蔵品の大半は横山大観をはじめとする日本画ですが、陶芸館と称された隣接室には、河井寛次郎と北大路魯山人の陶器が展示してあります。
河井寛次郎は、略解ですが、「木の中に、鉄の中に、土の中に、さらには自分自身の中に、本当の自分を見付けること」を提言しており、
北大路魯山人は、「日々の仕事の中で遊びなさい」と説いていました。 はっとさせられる言葉です。


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ついでに、ここから下は、同ランキングにおいて8位に選出されたことのある、康國寺の庭園です。
足立美術館と同様に、恵まれた山の背景と、さらには貯水池を借景に取り込んでいて、庭自体は小さいながらも広がりを感じさせています。
嬉しかったのは、軒に下足が用意されていて、飛石を渡って歩けたことです。 庭は、眺めるだけじゃ物足りないですよね。

  

雪の舞う中でしたが、ご住職があたたかく迎え入れてくれて、静寂のひとときを楽しませてもらいました。
こちらにしても、いろいろと思うことはありましたが、慎ましく佇む古刹には、それ相応の佇まいがあるのでしょう。
様々な庭を見て、あーでもないこーでもないと考えることで、今後のお仕事に活かすことができればと思っています。
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安芸の宮島?

2011-02-13 | 観光だより
雪の降りしきる中、厳島神社を見に行ってきました。
とは言っても、1/25の縮尺の世界です。
栃木県は鬼怒川温泉にあります、東武ワールドスクエアにて撮った写真であります。
同時に、雪化粧されたピラミッドやスフィンクス、アンコール・ワットやタージ・マハルも見られて、とても新鮮な光景でした。
夜は凍える寒さでしたが、イルミネーションも大変綺麗でしたよ。
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吉城園

2010-09-25 | 観光だより
依水園のお隣には、水路を挟んでもうひとつ、吉城園(よしきえん)というお庭がありました。
入口の看板の案内を読んで、誘われて入ってみたところ、こちらも感じのいい庭でした。
母屋の前に広がる池の庭から、見渡しの四阿(あずまや)、離れ茶室を挟んで苔の庭、さらに奥には茶花の庭まで続きます。

            

大正時代に造られた母屋は、手延べガラスと、開け放しになるように設えた戸袋の設計など、雰囲気たっぷりです。

     

庭の木々はのびのびとしているものが多くて、庭は造られたものでありながら、既存感に溢れ、その心地よさに感動でした。

  

  


かや葺きの離れ茶室は、素朴さと遊びごころが感じられる造りで、木々と苔の中にしっかり融け込んでいます。
苔庭の先は、残念ながら養生中の場所もあったり、茶花は咲いているものが少なくて少し寂しかったのですが、うろうろと散策できて楽しかったです。

     

現在は奈良県の所有ということですが、もともとは個人の邸宅、茶室、路地、庭として造られたものなので、全体的に、どこか肩の力が抜けているような、…変な表現ですが、アットホームでリラックスできる空間でした。
ちょうど、松の手入れをされていた植木屋さんがいらしたのですが、こんな素敵なお庭で、とても羨ましかったです。
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依水園

2010-09-20 | 観光だより
奈良の東大寺の脇に、思いのほかに奥行きと広がりを持ったお庭がありました。
依水園(いすいえん)というそのお庭は、南大門を抜けて、大仏殿までの途中を左に折れて、土塀沿いをまっすぐ、つきあたりを左に行った先にあります。
江戸時代に作られた前庭、明治時代の後庭共に、豊かな水を湛えた池と、その周りを回遊できるように路が設えてあり、気ままに散策ができます。

      

前庭は三秀亭の縁側の先に前池が広がり、鶴亀を象徴するという中島を配し、石橋で繋いで渡れるようにありました。
細やかな植栽や、随所に見られた石灯籠などは、やや縮景的な、欲張りな雰囲気を漂わせています。

      

後庭の築山の向こうには、南大門の屋根が望めます。
現在は垣根で遮られていますが、その昔はきっと、大仏様の参拝に直接行ける路があったのでしょうね。
さらに遠くの山の峰までを取り入れた借景で、実際の広さとは比べものにならないぐらいの広がりが感じられます。

      

古い時代から、東大寺が町の中に存在していて、人々の暮らしに影響してきたんでしょうね。
ちなみに上の写真の蹲(つくばい)は、豊臣秀吉が使っていたものだそうです。
皇室の菊のご紋と、豊臣家の桐紋が彫られています。
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室生寺

2010-09-16 | 観光だより
奈良の山あいのお寺、室生寺(むろうじ)に行ってきました。
近鉄大阪線の室生口大野駅から本数の乏しいバスに乗って、室生川を遡るように終点まで。
お寺の入口は、朱塗りの太鼓橋を渡って川の向こう側で、浮き世から境内へ入る境界が感じられる雰囲気がありました。

            

山を背にしているので、山門の先からすぐに石階段が立ち上がり、段階的に弥勒堂、金堂、本堂の灌頂堂、そして五重塔が続きます。
その石階段が、自然石を丁寧に組み上げていて、もちろん経年で崩れたところも見られましたが、そこにまたなんとも趣がありました。
周りは壮大な杉木立であり、その野生に分け入るような感覚は、興奮と静寂が入り混じってとても不思議なかんじです。

            

五重塔の先にもまだ石階段が続き、急勾配を延々と登りつめた場所に奥の院があります。
弘法大師を祀る御影堂と、いままで登ってきた参道を見下ろせる舞台があって、心地よい風に吹かれながら息を整えました。
そこで引いたおみくじは「吉」と出て、努力の先には成果を迎えるとのことでした。
…精進します。

            

これからの季節にはもみじの紅葉を、春には桜やしゃくなげの花が楽しめるそうです。
奈良へ行かれた際には、ぜひ、お日柄の良いときに足を運んでみていただきたいと思います。
超現実的で貴重な参拝体験でした。
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モエレ沼公園

2010-06-23 | 観光だより
札幌の友人のところへ行ってきました。
連れて行ってもらったのが、こちら、モエレ沼公園です。
彫刻家のイサム・ノグチが基本設計を手掛けたということで、以前から興味があった場所です。

          

標高62mのモエレ山に登ると、公園全体はもちろん、札幌市街を一望できます。
「モエレ」とは、(静かな水面・ゆったりと流れる)という意味のアイヌ語「モイレペツ」が由来だそうです。
公園の周囲を、堀のようにモエレ沼が取り囲んでいます。

          

          

          

野球場やテニスコート、陸上競技場までも整備されていますが、例えばスタンドが草地になっていたりして、周囲に巧くなじんでいました。
公園内には、イサム・ノグチの彫刻作品が点在しているわけではなくて、氏は、大きなランドスケープから、それらの競技場や、子供達が遊ぶ遊具や水場までをデザインされていました。
つまり、そのまま美術館で展示できるような芸術作品のデザインではなくて、その場その時に必要な実用物のデザインなんです。

          

          

階段状になった山の斜面を登ったり降りたり、モエレビーチで水と戯れる子供達は、元気よく、ほんとうに楽しそうでした。
いつか、こんな公園の設計をできたらいいなと思いました。
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 自己紹介   グリングリン代表 ・ 井 上 弘 太


はじめまして。
造園業・グリングリンでは、緑にかこまれた暮らしを提案しています。

私は、子供の頃からお花が好きで、気付けば庭いじりが趣味となっており、そのまま、仕事として造園業を目指すようになりました。
高校卒業後、当時憧れだったイングリッシュガーデンをこの目で見るべく、単身渡英しました。
結果的に3年に至った園芸留学期間では、学識はさておき、園芸が当たり前にある英国人の生活に浸れたことが、なによりの経験になりました。
帰国後、花苗の生産業や、外構デザインなどを経た後、町田市図師町にある造園会社に入りました。
そこでの師との出会いのおかげで、私は、ますます造園のおもしろさを知り、また、社会の中での造園の重要さを覚悟することができました。
独立した今、恩師の教えを踏まえ、自分の信じる造園の道を進んでいきたいと思っております。

…少し堅苦しくなってしまいましたが、そんな心意気で、まずは、世の中に、少しでも緑を取り戻していければと思っております。
どうぞ、植木1本からのご用命をお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。