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とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

繋がり

2023-06-01 23:51:00 | surf
OnTheEdgeツアーぶりに来日中のAndrewと息子のGusに会ってきました。

この日はBigSkyツアーの最終日、Rideさんでのファイナルでした。
私は翌日に控えた上棟のため、会うだけ会ってすぐに帰りました。そのくらい上棟は大工にとって重要な1日なのです。

本当は最後まで残りたかったですが、それもまた巡り合わせ、また会える日を楽しみに、ですね。

翌朝、友人からライドでの写真と共に連絡をもらい、昔話をしたのでした。

遡る事2013年。
その友人を私が施工していた泊まり込みの山梨のリノベーションにアルバイトに呼んだのがキッカケの一つです。
サーフィン好きな彼は「アルバイト代を足しに、バリに行きたい」とサーフィンをしていない私に色々と話してくれました。
バリにエリスエリクソンと言うかっこいいシェイパー/サーファーが居る事。彼のサーフボードが買えないか、とコンタクトを試みたが連絡がもらえない事笑笑

その時私の頭にエリスエリクソンがインプットされました。

私がサーフィンを始めたのは2015年。
前出の友人、直さんと元RGBstore 現在大工のショージくんと共に行った宇佐美がサーフィンのスタートでした。

その3人で2017年カリフォルニアに行きました。
その時の飛行機の上で私は初めてAndrewKidmanを知りました。

「サーフボードは現地調達!」を合言葉に笑
どれを買うか、物色していた時でした。

MolluskにUPされたオレンジのサーフボード、それがAndrewの LongFish6'10でした。










その美しい色とアウトラインに一目惚れして、ベニスのMolluskで即決しました。
それまで、2人の友人も「Andrewね…ちょっと昔に映像を残したあの人だよね。どこか気難しそうな…」くらいしか情報が無かったですが、これが私の運命の出会いになりました。

その板でカリフォルニアでサーフィンをした瞬間から、サーフィンの世界にどっぷり浸かることになりました。
突き抜ける様な楽しさを感じ、衝撃を受けました。スネヒザから頭オーバーまで、私に見たことのない景色を見せてくれた大切な相棒です。

そんな板を作ったAndrewKidmanがとても気になり、Webサイトで当時予約販売中のbeyond the litmusをポチ。

Instagramに彼のLongFishをUPしていたこともあり、その辺りから彼からのメッセージを貰うようになりました。
「板はどうだ?気に入ってくれているかな?」「どんな波に乗っているんだ?今日はどうだった?」

そのやり取りがとても嬉しくて「あなたに新しいサーフボードを頼みたい場合はどこに連絡を取ったら良いの?日本で販売しているところは無いと思うけど…」拙い壊れた英語で伝えたところ、彼から

「いつでもドアは開いているよ。どんな板が欲しいんだ?」

その頃どんなに調べても日本でAndrewKidmanをフックさせるのは難しく、過去作った板を少し目にすることが出来たくらい。2009にGreenRoomに来たとか?それ以降目立った活動も無かったので、誰も気にする事なく直接頼めるのか!それは楽しそう!とオーダーしたのが2本目の板。




Dreamboard6'8 1/2 sidecut 

サイドカットを古くから探求するマイクマッキーさんのアイデアを入れたDreamboard。

彼にオーダーすると、過程の写真も送ってくれて、本当に楽しくて。
頼んだ瞬間から楽しみが始まるので、価格以上の価値を感じ、彼の人柄、気持ちをとても感じる事が出来て「もう他には頼めない!」と思っちゃって、次はMPかな。じゃあいっそのことsidecutの無いDreamboardも!と2本オーダー笑笑
これが2018年。






この時Andrewから「BigSkyと言うプロジェクトを立ち上げるんだ。ディケールが出来たらそれを使って良いか?」


BigSky?なんだろう?と思いましたが、それがまた今に繋がるのです。

その頃かな、Andrewから「健太郎、真面目な話をしたい。BigSky limitedを立ち上げる。日本でも沢山の人に知ってもらいたいと願っている。作り手の気持ちを理解してくれるあなたに、もし興味があるのなら私達に力を貸して欲しい。」

実はそんな事がありました。

「私は大工で、工務店の人。
業界とは無縁だから出来ることは限られているけど、出来る限りあなたの為になるように私の楽しみを発信したい」

その程度の応援しか出来ませんが、少しだけオーダーを貰ったりしながら発信させてもらって居ます。

そんな2018年末、Andrewから「新しいBook&DVDが出るよ、興味があったら手に取って欲しい」

突然の連絡でした。

題材はエッジボードの探求

出演はエリスエリクソン

バチーンと点が線に笑

興味しかない私はすぐさまエリスのエッジボードをpilgrimで購入。





本を片手に翻訳しながらその内容を探りました。
仲の良い友達から本が欲しいと言われ、まとめて10冊、また10冊…と購入。
定価で仕入れ、Instagramで販売してもすぐさま無くなって行きました。

しばらくするとエリスから連絡があり「君のためにエッジボードを作りたい」と私の暑苦しい熱量に負けて逆オファー笑笑

疑う余地なく、秒でオーダーする事にしました。

そしてその後、私は指を落とす大怪我をする事になり、サーフィンはおやすみ。

半年で海に復帰。

2019年4月、アンドリューに会いに、そしてエッジボードを取りに、オーストラリアに行きました。




まだGusが小さいね笑

会うなり「健太郎、怪我は平気なのか?嫌じゃ無ければ手を見せてくれないか?」と、私の手を見て泣きそうな彼が居ました。

あぁ、思い出したら泣けてきた笑

アンドリューの家に泊まらせてもらって、ご飯食べて、エリスの家に行って、遊んで、そんな素晴らしい体験をさせてもらいました。

アメリカでのOnTheEdgeのツアーを成功させてた彼らに「日本でもやらないの?日本人はきっとこのストーリーを気にいるはずだから、是非日本でもやって欲しい」とお願いしました。
エリスはすぐにやりたい!と言って居ましたが、アンドリューは難色。
「言葉の壁を越えるのは難しい」と乗り気ではありませんでした。

通訳を見つけるから!となんの当てもないままお願いだけして帰国笑笑

その後、エリスの板を扱う事になったライドの柴田さんはじめ、たくさんのサポートで本当にツアーが行われ、沢山の人に見てもらう機会が生まれました。

アンドリューからは「健太郎が居なかったらこのツアーは無かったよ」と言ってくれた時「この人を応援してきて良かった」と心から思いました。

ちょっと泣いたもんね笑笑

アンドリューがライドでサーフボードを販売する前にも「健太郎、ライドで私のサーフボードを販売させてもらう話しをしているんだ。もし健太郎が嫌だったらこの話しを全て白紙にする。あなたが私にきっかけをくれた人だから、私はあなたの意見を尊重したい」

そんなメッセージをくれた時も泣きそうでしたね。
私達職人も、沢山の紹介で生きて居たりします。特にきっかけの人には必ず筋を通したり、意見を聞いたりね、それを私にも連絡くれる気持ちを持ったアンドリューが本当に大好きでね。
「私から何も言う事はないよ。ライドのコウジは発信力のある素晴らしいサーファーだ。私はライドを通じてあなたの素晴らしさを沢山の人に知ってもらいたい」と伝えました。

彼からは「健太郎は必ずそう言ってくれると思っていたよ。沢山の応援ありがとう、心から感謝するよ。」

そりゃー、また泣くよね笑笑

私にはそんな繋がるストーリーがあるのです。

1年くらい前かな、増え続ける私のサーフボードと、増えるスタッフ、サーフボード価格の上昇などもあり、アンドリューのサーフボード含め数本手放しました。

乗る機会が減ったりするサーフボードを沢山持ってても勿体無いし、誰かが大切に乗ってくれるなら、また新しい体験と発信が生まれるかもしれない。

大切に取っておくことも考えましたが、買いにくくなった今だから、また次の誰かにアンドリューの素晴らしさを感じて欲しい、と思ってのことでした。

お金が無いわけではない笑

今はみんなどうして居るでしょう。
アンドリューに会いに行った人は居たかなー。

今回、BigSky limitedの本と映像、ツアーと日本での発信を見て、全てが感慨深く、大切なアンドリューとガスに、また会ってきて、この人を好きで居て良かったー、と改めて思ったのでした。

彼もそう思ってくれてたら嬉しいな。

はじめて行ったカリフォルニアで出会った、たった一本のサーフボードが繋ぐ物語。

読み物として面白いでしょう?笑

全ては大切な友人とアンドリュー、そして遡るといつもジョージグリノー。

他にも沢山ストーリーはあるけど、一部抜粋でお送りしました。

気になる方は会った時に聞いてください笑


今1番最後にオーダーしたのはFish 6'0



Longfishを手にした後「いつかちゃんと波に乗れる様になったら短いFishを頼みたい」ずっと彼に言ってきた事を形にしました。

これまでの意思疎通があるので、紛れもなくパーフェクトです。

次はどんなストーリーが生まれていくかな。

ありがとうアンドリュー。
ありがとうみんな。

大好きだー。

おしまい。










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