ここ最近、Tiger toeだけに向き合っています。
ミッドレングスからサーフィンを始めた私にとって、この板は未知の領域でした。
短いのは5'8には乗っていましたが、細さやロッカーはまったく持って触れ合ったことの無い板でした。
Tom×Andrewが体験したことの無いサーフボードを目指して作ったんだもの。私が、では無く誰もが見たことの無いサーフボードなんですわ。
前回で4回目。1回3h×4のお話し。
全てを正直に話しましょう。
抱えてみた感じはとにかく分厚い。
キャッチサーフと同等かそれ以上の厚み。3インチと書いてますが信じてません笑笑
届いてから波が上がるまで、トムカレンの映像を見てイメージし、ボトムターンからのリッピングを夢見ていました。
きっとこの板は出来るだろう、と。
厚みが持つアドバンテージでテイクオフは楽なのかもしれない。そんな期待に胸を膨らませて居ました。
1Day
潮は多め、ウネリ、水量もある胸肩の波。
試すには絶好のコンディションでした。
波数が多く、ダックダイブ連発しなければゲッティングアウト出来ない状況でしたが、細いからイケるかな?と思って居た私をいきなり裏切りました笑笑
パドルアウトすると、芯が分からなかったのです。
ロッカーもあり、ロールが強く、テールはV、フラットを持たない板なので、板を抑える事がまず出来なかった。
波はどんどん来る。のんびりパドルする暇も無く容赦なくスープに押され、ダックダイブは2回で限界なほどの浮力…
何処だ?何処だ?と位置を確かめるも定まらず、安定させる事が出来ないままガムシャラにアウトへ。
波の来ない安心な場所で横移動。
ほーほー、こんな所かな?
これもしかしたらやべぇぞ…が頭を回る笑
骨盤の辺りにしっかり重みを乗せて、身体の軸をしっかり保ってないと揺れが半端ない。
こんな板乗った事ねぇ…笑
少しアウトから波を狙ってみるも、全く走らない。
ミドルに来ても割れるギリギリで走り出す。
やべー、これやっちまったぞ。と…笑
色々なブレイクポジションで試してみるも、全く走らせられない。テイクオフしても不安が消えない。ノーズが上がり過ぎたり、沈み過ぎたり、立つ場所も分からない。
その日は3h向き合ったけれど、何も出来ず。
数十万支払って、クソボードが届いたのか?と、凹む笑
いーや、そんな事はない。絶対無い。
乗り手の問題だろう。リッターがどうとか、形がどうとか、そんな事より作り手の想像といかに自分をリンクさせるか。そんな事を考えた。
でも過去一凹んだ。だってリッピングのイメージどころか、テイクオフもちゃんと出来ないんだもん笑
時間があればトムカレンの映像を見た。どうしたら良いのか、何が問題なのか、なんでアンドリューはあんなに厚くしたのか。
望んだ2Day
前からとコンディションは変わらず、さらに左にめちゃくちゃ流れる。
ダックダイブは無理をせず、波のタイミングを待った。体力は温存しましょうね笑
いつもよりしっかり波を狙ってみた。
乗りたい形、場所、ポジションを考え「ここ」って所を意識した。
だんだん走る場所が分かってきた。
パドルの重みのポジションのままだとテイクオフの瞬間遅れると感じ、板が下がる瞬間シーソーのように一気に胸に移動すると落ちるタイミングが早まった。
ややツッコミ気味に落として重心を下げたまま立つと板はロッカーなりに前に飛び出してくれるようになってきた。
ソリッドなポジションでも板は刺さる事なく前に進んでくれた。いつもなら確実にパーリングしている時でも。
おおー、ここなのか。と思ったと同時に「じゃあこのボリューム要らなくね?」と思った。こんな手前で走らすならもっと薄くても行けただろう。
そんな話を砂浜でUskeくんと話した。
彼は板触り「オレの好みじゃないなー、グラグラして気持ち悪そうだし、テール重心だから難しいかもなー」と。
「1本乗って見せてくれない?」と頼むと、彼はパドルアウトしていった。
パドルを確かめるような仕草をしながらポジションを変えたりして居た。
2本普通にピョーンと乗り、やっぱりUskeくん上手いなーと思った3本目、ムネカタのピークのビハインドからライトへ。
テイクオフした瞬間、チューブの中へ
右手を海面に触れ、頭上のリップを見上げながら抜けて来て、またインサイドのチューブに入っていきました。
潰されて出て来たけど「ケンタローくんー、この板チョー面白い。見た目では分からないねーアンドリューさんすごいなー」って。
私は3h掛けて凹んだのに、Uskeくんは3本目でプルイン笑
100%乗り手の問題でした笑
ハッキリと分からされました笑笑
次回予告
波乱の3Day
乞うご期待