とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

基礎コンクリートの巻

2007-10-29 08:55:20 | books
車で言えば足回り。エンジンが良くてもそれを路面に伝える足が良くなきゃ意味が無い。

で、今日は基礎の話し。

家には目が行ってもなかなか基礎にこだわる施主はいないもんです。なので、説明しましょう!

工務店と同じく基礎屋(とび職)によって仕上がりはマチマチです。
工務店やハウスメーカーの指示でやり方を変えたり、流行(って言って良いのかな?)で基礎の高さが変わったり、鉄筋の径やピッチが変わったりとより柔軟性が必要なんですね。荒っぽいと思われる割に繊細さが必要だったりします。
何故ならコンクリートって奴は打つ人によって仕上がりが微妙に変化するんですね。

ただ打てば良いってもんじゃー無い。そんな業者にようは無い!

しっかりとバイブレーターで振動をかけ(かけすぎると弱い部分が出来たりします)余分な水分、空気を抜いたり、空洞(ジャンカ)を無くしたりするのも経験が必要。
基礎の通り(直線性)も細かな調整が必要だし、ベタ基礎の土間をたいらにするのも繊細な作業です。
綺麗にピカピカに土間を仕上げるとコンクリートに含まれるガラス質が浮き出し表面に膜を作ります。これが表面強度を上げ割れにくいコンクリートになるのです。
しっかりコンクリートを叩き、詰き固めれば割れにくくなります。
コンクリートは必ず割れる物ではありません、しっかりと手順を踏んで施工すれば割れない!とこの本に書いてあります。

そしてコンクリートは生きています。打ってから年月を重ねちょっとづつ水分を出し続け硬化していきます。いきなり固くはならないんです。
そして水分を出し切ったあと粘りを無くし強度が落ちていく。
コンクリートは一生固いままでは無いんですね。

完全気密住宅では床下の空気を塞いで、湿気は何処へ逃す気なんだろうか不安ですが、それは置いといて、基礎は湿気を出し続ける事を頭に入れておきましょう。

よく鉄筋の太さを売りにしている広告を見ますが鉄筋の太さより、鉄筋の組み方、基礎の仕上げ方のほうが重要だと思います。家を建てる時は基礎コンクリートにもこだわりましょう。




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