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ハイ、今日はこの二つのエッジボードの違いを解説しようと思います。
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同じなの?違うの?どう違うの?そもそもエッジボードってどうなの?
乗った事ない人には「変態ボード」「一周回って辿り着く端っこボード」なんて思うでしょう。
しかしその乗り味はエッジボードでしか得られない、そんな楽しさが詰まっています。
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今回はアウトラインやフィンの数の事はちょっと置いといて、ボトムの味付けの差です。(関係する事もありますが…)
エリスのエッジ"EEE"のエッジはピンっピンです。
アンドリューの"Green"はマイルドで柔らかなエッジ。エッジって言うよりも段差?くらいです。
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分かります?
アンドリューのは、んー?ってくらいしか無いですよね?
これじゃ「エッジ感無いじゃないの?」と思うかも知れませんが、私が乗っていて感じているのはエッジよりもコンケーブです。
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私はアウターコンケーブと呼んでますが、エッジの外側に水を流す事で接水面を減らしスピードを得ます。
レールはソフトに水面にコンタクトし、水の絡み付きを無くします。
アンドリューはそこにハードエッジは「要らない」と排除しました。
乗り味はエリスのエッジよりもマイルドに、フレンドリーなセッティングになっています。
じゃあGreenが良いの?と思わないで!笑笑
同じようにアウターコンケーブに水を流す事は同じですが、エッジが立っている分アウターコンケーブに貯められる水量は多いですよね?
なので、加速時のフロー感はGreenよりも強いです。
はじめは、どんどん水面から離れていく事を感じるかも知れません。
しかし、エッジが立っているので、そこが水面にしっかりと突き刺さり安定感を持ちます。
スノーボードでのカービングターンのように「グッ!」とした踏み心地を感じるほどです。
Greenと同じソフトレールなので、水切れも良く、アウターコンケーブに流れる水、エッジを感じて加速させて行く、そんな乗り味です。
「あー、じゃあエッジは早い"だけ"なんだね」
それも違う笑笑
確かにヤベーのは早さです。
「ヤベー!」と思います。
が、しかし。
さらに「おっ!」と思うのは消えそうな波の時。
一度走り始めた板は厚く消えそうなウネリだけでも走り続けます。
その向こうの波までギューンとね。
ものすごーい良いベアリングのスケートボードかのように、かな?
1本乗った波を最後まで味わえます。
あとはラインの自由度。
フィンのセッティングにもよりますが、エッジの効果で波の上から下まで行ったり来たり出来ます。
ハイラインをピャーと、ボトムに降りて加速させてまたハイラインをピャーっと。
エッジの角付けを調整してハイラインをキープ、やり過ぎてプルアウト笑笑とかね笑笑
サイズが出てきて、波が張ってくる時はもう少し男らしさも出てきます。
硬い波だとEEEのエッジはより安定感を増します。波のヨレも無視出来るほどしっかりとエッジが切り裂いて走ってくれるのです。Greenはまだそんな波に出会って無いですが、アウターコンケーブに流れる水のフィーリングはとても良さそうです。
一本の波のあらゆるシュチュエーション、フェイスを楽しめる、そんなコンセプトがエッジボードだと思います。
フィンやロッカーによっても、エッジの立て方や深さ、広さなど様々な調整が彼らの中に存在します。
一概にエッジボードが全て同じ、って訳ではないので、マンダラやAPE、アンドレイニさんのが同じだと勘違いしないでくださいね。あくまでも同じルーツをもつアンドリューとエリスのエッジのみの感想です。
先日マンダラのエッジを触りましたが、多分同じ感触では無いと思いました。
操作感の目指す先の違いがあるような…。
以上、GreenとEEEのお話でした!笑笑