THE SKI

SKIモーグルが好きです。夏のWJと冬は若杉高原おおやスキー場で滑ります。スキーは休業中です。NFL、競馬、読書、菜園。

勝手にふるえてろ  綿矢りさ著

2018年01月11日 | 読書

勝手にふるえてろ  綿矢りさ著

綿矢氏の作品「蹴りたい背中」に続いて読みました。

なぜ今綿矢氏か・・・というと、何となくなんですが、

「勝手にふるえてろ」の映画化。

私の好きな女優 松岡茉優さんが主演しているから。

単純な理由ですが、これはオタク系で言うと、ちょっと萌える本でした。

なんか主人公がいじらしくなってしまう小説です。

人の好みにもよりますが、この物語の主人公「江藤よしか」非常に可愛いです。

この人をかわいいと思える人は少しオタク系が入っているかもしれません。

この原作を読んで、映画を見ると、おそらく、私、恥ずかしいのですが、非常に萌えますねえ。

あー恥ずかしい・・・

主人公「よしか」は少しオタク系の入っている、自我の思い込みが激しい人。

俗にいう想像の中で勝手に人を解釈して、勝手に思い込んでしまう。

そして人付き合いが非常に下手。

男性との付き合いが今までなかった人です。

自分では人付き合いは、心得ているのつもりなのでしょうが、客観的にみると

やはり少し変わっている人です。そしてずっと中学生から恋をしている「イチ」

という男、そして就職して付き合うようになった「二」

男性をイチ、二という表現をするのが、綿矢さんの素晴らしいところ、

ちょっと女性力の劣る?「よしか」を擁護している感があります。

でも最後の「二」の言葉は愛ですね。これはさらりと綿矢さんが描いた愛の言葉素晴らしいです。

内容を説明すると

「二」に初恋の「イチ」がいると伝え、「あなたとは付き合えない」と言った後に

会社を「妊娠しているから、休ませてくれ」と言った後に、「二」に泣きついて

「家に来い」と電話して、「二」が家に来てからの話・・・

まあクソ長く書きましたが、別れた男に未練があって電話して、「よしか」が自分をさらけ出して

本当の人間関係にぶち当たるシーンです。そこでの「二」の言葉

「ヨシカには理屈なしで惹かれる。いま妙ちきりんな嘘を暴露されても、それでも一緒にいたい」

「でもいくら好きだからって、そのまま受け入れるなんて無理だ。相手に全部受け入れてほしいなんて、

乱暴だ。うまくやっていくには、二人とも相手に合わせて少しずつ・・・変わっていかないと」

「でも多分、好きになってしまった時点で、口ではどんな風に言っても、もう99パーセント

くらいは受け入れてしまっているんだろうな、多分」

これは愛の言葉ですねえ。深い、ほぼプロポーズと言っていい。

昔の小説は、この場面で男はこんな言葉はまず吐かない。

そんなこともあって非常に新鮮な小説でした。ただ私はこの「ヨシカ」は

可愛いと思います。恥ずかしいですけど萌えます。

ちょっと古臭い話を書きますが、最近女性を少し蔑んでいる小説、漫画がヒットしている。

最近読んだ中でこの「勝手にふるえてろ」漫画で「東京タラレバ娘」など

時代は「オバタリアン」から「おやじギャル」を経て、正直な女性を描きつつあると思います。

おやじギャルは正直な女性の行動面だけをとらえた通称。

今や女性は働きの場に出て、非常にストレスを感じているのです。

仕事と恋愛・・・女性の生理的なことを表現するならやはり、恋愛。

女性を描くなら恋愛ですよね。

やはり一番女性が輝くのは仕事ではなく恋愛。まあ男尊女卑なんて言われるかもしれませんがやはり

それが自然な流れ、まあ男もそうなんでしょうが、男は生き様みたいなものもありますからね・・・

話それましたが、やはり女性の一番の注目、女子会なんかでも一番の報告用務は恋愛じゃないかと思います。

となると女性の正直な面(ストレス発散のため、飲み屋へ大集合、競馬場へ闊歩する女性、おやじギャル系)の

ことばかりだけではなく、今はやはり女性の素直な気持ち「いい恋をしたい」っていう気持ちを

前面に押し出すもの、小説、漫画が受けているのではないでしょうか?

その流れにそった「勝手にふるえてろ」は時代にそったいい小説でした。

恋愛コメデイ?っぽく映画では描かれているようですが、私は非常に萌えています。

「ヨシカ」は可愛いですね。本当に、男も女も正直に生きるべきです。これからも今後も・・・

「お立ち台、女王様、アッシー、メッシー」など着飾った女性は必要ありません。

ただただ正直な男女が生きにくい時代は必要ないです。と私は個人的に思います。

 

 

 

 



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