帯表紙は、ワ人が農業として営むアヘン畑の風景。
銃を担ぐ男たちはワ人の村人、
ビルマで一番怖いとされる命知らずな兵士でもある。
一面の白く清らかな花が、アヘンゲシ。
<神に選ばれし植物>と云われ、
人の手を借りなければ、自ら実を弾き種を残すことが出来ない花。
「アヘン王国潜入記」で、
人とアヘンゲシの共同作業でしか出来ないのが<アヘン>だと知った。
最初に手に取った「アジア新聞屋台村」をあれよあれよと読み終わり。
なんとなく普通じゃない匂いの文面に引き寄せられた。
それが
アヘン生産世界一ゴールデントライアングルのワ州に潜入した!とノタマウ
けったいな本、、
読みだすと、グリム童話のような世界だった。。。。
アナーキー作家/高野秀行氏の度を越した好奇心は、
「アヘンに頼らなければ(アヘンの生産)やっていけない人々と生活を共にしたい!」
その結果、
世界中の誰も知りえなかった真実を知り、
ワ人の仲間として愛され、
本来のアヘンのあるべき姿を伝えることとなった。
◇マジ!?ためしてガッテン、、かよ ワ州の現実◇
この潜入の最初から、物凄い強運が重なった。
強面で、会うことも叶わないビルマの反政府軍のおエライさんと遇えたこと。
おエライさんから怖い目にも遭わず、高野氏のアヘン村への真意を理解してもらえたこと。
そのおエライさんのツテで、中国からビルマ(ミャンマー)のワ州へ潜り込めたこと。
ワ州の中でも徒歩でしか行けない僻地で、水のない乾燥地帯。
米作りが終わった荒れ地に、花咲か爺さんのようにケシの種を蒔く。
後は発芽を待ち、白い花が咲き誇るまで雑草取りの日々。
集落は20件弱。
アヘンゲシ種まきからアヘン収穫まで半年間。
肥料もやらず、農薬もまかず、、ほったらかし農業、、
アヘン栽培をする20年前までは<首狩り>に勤しんでいた種族。
歴史も文化もあると思いきや、文字がないためワ人の全容が全く分からない。
米作とアヘンの収入だけで素朴に暮らし、
男たちは反政府軍の兵士として激しい戦闘区域に赴く。
そして村にいる退役した男たちは、
のんびりとプラコーと云うお酒を吞んだり、談笑しながら日がな一日を過ごす。
それゆえ
アヘンゲシの栽培から工程と重労働の草むしりは女と子供の仕事となる。
そこに<へなちょこな腰つきのピチピチ29歳男子>の高野氏が加わる。
毎日誰かの畑で、
女子たちにからかわれたり、足手まといになりながら丸一日雑草と戯れる。
鞭を持った強面の男に怯え、ペシ!ペシ!打たれながら働く、、なんて事はない。
長閑で自然と共に生きているアヘン村の姿しかない。
こんな緩い日々は直ぐに女子連にも馴染め、同じ釜の飯を食すことに。
作業の合間の昼ごはんは<モイック>。
畑で大鍋に米と水を入れ、土付きの畑の草を入れた雑炊。
女たちは大皿で二杯は軽く平らげてしまう。
栄養は米を沢山食べるだけという偏った食生活。
たんぱく源の鶏・豚・牛は年に数回で、お祝いやお客が来た時のみ。
あとは各家に保存してあるネズミを干したもの。。
呪術的な事をする際には、雑炊の中に干したネズミを入れて食べる。
もちろん高野氏も食す訳だが、うまい!と云う…
こんな食生活は高野氏の排泄物までも変えた。
なんと!綺麗な緑色のうんちを産み落とすように。
トイレのない村では野原で済ませるため、雑草もうんちも分からなくなる。
村の通年の食生活は<モイック>という雑炊のみで、栄養事情は悪い。
アヘン村には医者は存在しない、、
よってこの村で長生きすることは尊敬に値する。。
薬もない場所で暮らす人々の特効薬は、自ら栽培した<アヘン>だった。
ここから「アヘン王国潜入記」の読みどころだった。
まだまだ長いので、、その3…へ続きます
**返信デス**
tempo1078さんへ
高野秀行氏ご自身が、アナーキー状態かも。
著書「謎の独立国家 ソマリランド」を読んでますが、クレイジーです。
伝えようとする筆力には、頭が下がります。
九頭龍さんへ
あの子は元気ですか。。
我が家の子らはバリバリの野良猫でした。
猫の事はなんでも訊いてください!
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ヨロシクお願いします🎵
楽しく拝見させていただいてます
素朴な暮らしですね
う〇ちの色が緑色!
衝撃を受けました 笑
食事によって変わるんですね
次回も楽しみにしています♪
聞き分けも良くて、メロメロです。←少し大げさ
近くに居ても 思い出した様に あまえてくる時があるんですよ。
こういった行動は他の仔猫にも観られますか?
暑くなってますね!お身体 御自愛して下さい。
さりげない呼びかけが 良いですネ❕
更新時には 真っ先に。
では。