Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

ソマリアの海賊、、二幕目/ 米映画「キャプテン・フィリップス」

2018-06-07 16:40:36 | 映画



世界中の内戦や戦争は、宗教や民族間の争いだったり、、
でも、、ワタシにはさっぱり分からない。
日本のように海の真ん中にポツンとあれば純血種であり、
ピリピリ感を味わう国境線もない、のほほ~んとしたプチ鎖国状態。
なんとなく観ていたソマリアが舞台の映画も、
どちらが真か、正義なのか、全く分からず終い。

それがデンジャラスCrazy作家/高野秀行氏の本にハマり、
うっかり買ったのが「謎の独立国家ソマリランド」。
何度も挫折しながら放置、、
本を読めども読めども増殖するモヤモヤが、
「オッ? これか!!」と解ったのが、実は映画だった。

映画は世界中で作られているが、ソマリアに関する映画は三作品だけ。
前回の「デザート・フラワー」は南部ソマリアの実話。。
今回はど真ん中の一応<プントランド>という国の海賊の実話。

カリブ海の海賊のような、華やかで立派な船は出てこない。
しょぼいボロボロの木の葉のようなボートに、高速モーターを二台。
こんなのが要塞のようなタンカーを襲える、、とは270%思えない光景だった。

タンカーが水を放出し近寄らせないようにしても、この通り。
金属の梯子が船に架かったらアウト!!
あっという間に、僅か数人の海賊に占拠されてしまう。

アフリカの角と呼ばれるソマリアの海域は、今も世界中のタンカーが襲われている。



◇アメリカ映画「キャプテン・フィリップス」◇



アメリカの大型船の船長フィリップスは、海賊地域を護衛艦無しで航行を決断。
ソマリアの海賊の恐ろしさを知る乗組員は、
「話が違う!!!」と船長に抗議。
だが
船長は燃料と時間の節約のため、船会社の利益を優先した。

そして皮肉にも、この大きな事件の発端になった。

「キャプテン・フィリップス」は息もつかせぬほどの緊迫感。
アメリカ海軍の総力挙げての包囲網と海賊4人と人質のフィリップス艦長。
4人の海賊の内、一人は初めて海賊に加わった15歳の少年だった。

映画には
ソマリア人の気の荒さや
何度も拿捕に成功しているのに、豊かさを感じられない空気感が漂う。
そしてアメリカの大艦隊と敵対しながら、
多幸感を感じる<カート>を絶えず噛んでいる海賊。

もしソマリアへ拿捕された場合、多くの船会社や政府は多額のお金を払わざる得ない。
持久戦の末、海賊のリーダーを騙し確保、フィリップス船長以外は射殺された。

皮肉にも
フィリップス船長たちの乗る船は、海賊たちにとってはお金にならない積荷だった。
海賊が狙うのは人ではなく、積荷。。
この映画の中でも、
海賊は石油じゃないと分かっても、手ぶらで帰れない・・・と二度も襲う。

やせ細った海賊たちの中に、ソマリアの深い闇を見た気がした。
生き残った海賊のリーダーは、アメリカの刑務所で33年の刑で服役中だという。

◇プントランドが海賊国家になった理由。。◇

一方、プントランドの海賊は、
海賊の発注がかかると、海岸に集まり各々が海賊の手配師にアピール。
選ばれた数名が同じ船に、武器と食料・水・覚醒植物カートの葉っぱを持ち込む。

プントランドの海賊船にはレーダーもないため、タンカーを求めて一カ月も漂うことも。
乗組員の日給と武器調達費用・食料諸々かかるが、
タンカーを拿捕すれば少なくても数千万、または億単位の身代金が入る。
諸経費を差し引いても、
外貨ドルがプントランドに静かに、そして潤沢に流れる。

海賊たちはもともと漁師。
ラクダ何十頭で物事の清算を行うソマリアでは、遊牧民はナンバー1。
ラクダを持たない漁師は、どうでもよい存在だった。

嫁も来ない、家もない、金もないのが漁師。
それに輪をかけるように、ソマリア海域に外国船が漁場としてやって来た。
漁師たちは行き場を失い、海賊になった。。という。


実は
命を賭けた海賊たちは、誰が雇い主か全く知らない。

海賊は依頼があれば、
日当・斡旋料・諸経費に、
拿捕が成功すると、
仲介者への料金
通訳代
氏族の長老や有力者に売り上げの40%が支払われる。

全てがビジネスライクに行われ、プントランドは海賊の経済効果が大きい。。
こういう背景からか、
政府が海賊を禁止することもなく、海賊は産業と化した。


海賊以外は怖くないか、、と云うと
陸は、もっと怖い。

外国人は護衛を何人もつけないと歩けない。
もし一人で居たら、5分も立っていられることはない。
外国人はむしり取られるカモ葱だからだ。

*参考文献:高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」より*


プントランドの海賊は、実は日本だって関係している。
私たちが食べる魚や寿司のため、ソマリア海域で獲ってくる。

遠い国の乱暴な話は、私達も加担していた。。。。。


**返信デス**

のらニャーさんへ

ワリス・ディリーさんの国連での活動は、
アフリカだけではなく、他の国でも割礼禁止に。

でも一番驚かされたのは、
ワリスさんを一番非難したのはソマリアの人でした。
コメントありがとうございます<(_ _)>


人気ブログランキング←ブログランキングに参加してます。応援クリックはとても励みになります。ありがとうございます!!


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
(=´∇`=)にゃん (のらニャー)
2018-06-15 10:50:53
返信読みましたよありがとうです。
また仲良くしてね(o^∇^o)ノ。
返信する

コメントを投稿