◆踊る♪ポンポコリン◆
ダンスに目覚めて、はや6年。
2年前ペアダンスから遠ざかる生活が始まり、
今年は親の事、相棒の左大臣の事に比重が大きくなってきた。
それでもダンスの世界で出来た友人たちとの関係は、
スープの冷めないあったかい距離でいる。
大好きな事で繋がった者同士の波長は合うらしい。
何カ月に一回、一緒にライブを聴き、美味いもんに舌鼓を打ちに行く。
お酒が回ってきた口から出る話はサルサの四方山話。。
以前はどのインストラクターが良かった!とか
ペアダンスでの痛い失敗話、、
どうすればスマートな印象のダンスになるか!を何時間も話した。
サルサを嗜む者同士に男女の垣根もなく、
全ての筋肉と脳みそをサルサに使っていた。
いくら練習しても、上級者についていけないのがサルサ。
出来ない事の多さに、ため息と苦笑いの繰り返し。
『仕事ではここまで悩まないなぁ~』と
青春ドラマの再現を愉しんでいた。
それが最近、友人たちから聞く話に驚く事ばかり。
ペアダンスのマナーからはかけ離れた出来事が起きてる。
◆大人の嗜みとは、、嘘っぱちの余裕しゃくしゃく♪◆
その原因はペアダンスだから生じる必然的な事で、
ベテランのサルサラバーはみんな通ってきた道。。
驚く話は、大人の対応が出来ない話だった。
ペアダンスの基本は見知らぬ人をさり気なく誘い、
あ・うんの呼吸のみで踊るもの。
そこには言葉もない微妙な空間で、お互いの手と目線が頼り。
初中級と上級者の組み合わせだったりすると、
意思の疎通が出来なかったり、誤解は多々起きる。
知らない者同士であれば当然であって、
さり気なくスルーする「大人ぶった嘘っぱちの余裕」は絶対条件なのだ。。
どんなにお互いバタバタになろうが、一曲終わればバイバイ。
波長が合わなければ、黙って避ければ済むのがペアダンス。
ワタシもそんな苦いけど、なるほど…と思った経験がある。
顔は知ってるけど、2回ほど踊ったことのある若い男性。
練習相手の女性と来てるため、いつもパートナーと踊る人。
どういう風向きか、誘われ、踊る事に。。
黙って踊ってても相手の力量は分かる。
この男性はかなり練習をし、そのうえストイック。
ただお互いのポジションをかなり近くに取るタイプ。
そしてアクシデントは起きた。
男性のメガネにワタシの手が当たり、鼻梁に一撃。。
そこでダンスは中断、急いで冷やすものをと冷たいお茶の缶を渡した。
男性の「僕は乞食じゃないですから」と断られ、オロオロ。
謝っても、無視されてシーーーン・・・
今度会っても、誘われることは2度とないなぁ…と思った。
その2ヶ月後、フロアーにいたその男性を発見。
なるべく視界に入らないようにいたワタシ。
しばらくして、スッと指し出された手は彼だった。
「えっ!?ワタシ??」と目が泳ぐ挙動不審さ。
彼は巧くなっていて、ポジションも良い感じ。
その後も何事も無かったかのようにバチャータやサルサを踊った。
恐る恐る見た顔は、笑っていて楽しそう。。。。
彼の方がワタシより遥かに大人の嗜みとして、
ダンスを愉しんでいた。
イイ勉強になった忘れられないちいさな出来事だった。
そのことを久しぶりに思い出させてくれたのが
ブラジル料理のクラブ「プラッサオンゼ」だった。
◆オブリガーダ♪ ブラジルクラブ「プラッサオンゼ」◆
北青山の老舗ブラジル料理と音楽のクラブがプラッサオンゼ。
サルサラバーでボサノバ歌手の友人から
「凄く楽しくていいクラブがあるけど、行ってみない?」と言われた。
ボサノバァの発祥の地はブラジルで、本来はポルトガル語で歌う。
友人もポルトガル語で歌うため、発音のチェックをしてもらう師匠がいる。
↓その師匠が時々ライブに出るのがプラッサオンゼだった。
地下にあるこのドアがお店の入り口。雰囲気はもうブラジルだ!
↓帯表紙はブラジルのサンバを唄うバランサ
この日のライブは日本語やポルトガル語のサンバの歌。
奏者がみんな満面の笑みで演奏。
慣れないサンバのリズムとメロディーに最初は置いてけぼり…
友人の師匠曰く
『立って、好きに踊って、愉しめばイイ
ダンスとはソウイウモノデショ♪』
ライブハウスはポルトガル語を話す若い日本人?がかなりいた。
みんな思い思いに踊り出し、プチカーニバル。
ボーカルの彼が
『生きてれば、辛いこと、哀しいことがある。
だから人は歌う!だから踊って愉しまなきゃ!』
ホロっと泣けてくる言葉で歌うサンバだった。
昔、昔、ボボ・ブラジルと云うアメリカ生まれのプロレスラーがいた。
彼は人種差別のないブラジルに憧れ、このリングネームにした。
今もブラジルでは人種差別は酷くはない。少しはある程度らしい、、
それよりも、どうもブラジル人の感性なのか。。
人につけるニックネームが酷いらしい。
世界のどの国でもあり得ないと思うが、
本人に向かって「ハゲ」「オカマ」「デブ」と呼ぶらしい。。
いくらフレンドリーでもええ~~!な習慣だ。
プラッサオンゼはママさん一人で切盛りするお店。
ご主人が始めたお店だが20数年前ご主人が亡くなり、
奥様が4年だけという限定で引き継いだ。。
それから20数年、
もはやママさんの意向で店を閉めることは出来ないという。
「この店は私のものだけど、もう私のものではない。
ここに来てる人達とミュージシャンのものなの。
だから、辞めないわよ」
ブラジル音楽のみならず、キューバ、エチオピアなど多種に渡る。
知らない者同士で声を掛け合う、なんとも水平線に立ったような気分になった。
ブラジル家庭料理も美味しいですよ♪
7月にまた行くよ~
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