◆シャララ♪ 宿り木のうた。。◆
先週の金曜、花屋に行って嬉しくなる奇跡の花木を買った。
黄色いラナンキュラス、ワイン色の山野草スカビオサ、松田聖子のスイートピー。
冬に入ったばかりなのに、春のような花たち。。。
花屋の看板オトコ、黄色いカナリアのもんじろう。
もんじろうと並んで置いてあったバケツに浅田飴のような緑の実が。
10年前に手に入れ、我が家に飾った『宿り木』だった。
宿り木と聞くと、場末のスナックみたいだが、、正真正銘の花木。
ケヤキ・桜などの落葉樹に寄生して咲く奇妙な花木なのだ。
この木は高い所に寄生するため採取するのはかなりの技術。。。
今は宿り木を採る職人の人はほとんどいないらしい…
東京の花卉市場ですら僅かな量しか出ず、しかも今しか出ない幻の花木なのだ。
帯表紙が大木に寄生する宿り木、木の実は懐かしい肝油のよう。
私は宿り木が大好きだ。
自分の身の丈は低木なのに、鳥の力を借り空高く宝石のように咲く。
こんな生き方もあり!
そんな既成概念をぶっ壊す宿り木の生き方。。
サルサと云う大木に落としてもらい養分をもらい、
違う花を咲かせようとしているワタシと同じなのだ。
10年前宿り木を我が家に飾った時、
あまりにも愛らしく面白い形。。
「他人様にも見せびらかしましょ♪」と玄関ポーチに置いた。
翌朝、我が家のポーチから野鳥のかしましい鳴き声が、、
鳥たちが宿り木の実をついばみ、キャーキャー言ってる。
宿り木の実は鳥たちとって極上のご馳走、、
こんな住宅地にあることを喜んでいるようだった。
ポーチの宿り木の実は、一時間も経たずに緑の葉と枝だけに。
「また今度ね♪」と言って10年も経った…
ご馳走でお腹がいっぱいになった鳥たちは、落葉樹に糞をする。
その糞は宿り木のネバネバした種子が入っていてる。
小さな肛門からポトッて落とされ木にへばり付き、
やがて芽が出て根を張り、まあるい宿り木が育つのだ。
↓こんな感じ寄生し、自らの命を咲かせる。
◆ウェストコーストスイング??! 新世界の玉手箱◆
前回ブログでウェストコーストスイングの動画をご紹介した。
紹介するだけでは物足りないワタシ。。
行きました。レッスンに。。
そして間違えましたレッスンの選択を、、
間違えたのは、今アメリカで流行ってるらしいヒップホップのペアダンス。
主宰者の講師に訊けば、
ベーシックステップはWCSと同じだが基本はヒップホップ系だと云う。
横浜の片田舎から出て来て、すごすご帰る訳にはいかず、、
ヒップホップ系のゆるゆる系と中腰&膝曲げのダウン系ペアダンス。
6カウントのベーシックステップが基本。
8カウントのサルサに身も心も染まり切ったワタシには驚きと
新大陸に漂着した気分だった。
戸惑ったのは最初の5分だけ。
音にノッてリーダーのテンションをフォローすればいいだけ。
腰は全く動かさないで、上下の動き。
膝は曲げ、中腰で楽しくスキップするように踊る。
手はダランと下げて脱力感を醸し出す。
我が身に沁み込んだサルサとは真逆のペアダンスだった。
一時間の初心者レッスンはベーシックステップを間違えなければ、
アメリカのティーンエイジャーのような気分になれ、すこぶるご機嫌♪
サルサの重心移動の腰の上下は止められないが、
6カウントで踊る楽しさは不思議な高揚感があった。
偶然居合わせた初レッスンの外国人男性もすぐにリードが出来、楽しそう。
休憩タイムの時、私と友人に
「Salsa suru?」と尋ねてきた。
彼もサルサラバーで、勝手の違うペアダンスに面喰ったと云う。
友人と二人で身ぶり手ぶりのオーバーアクションを駆使し、
サルサとの違いをお互い言い合った。
言うまでもないが、このサルサラバー三人だけはルンルンと踊った。
踊るアホウはどこでもいつでも踊ることに楽しさを見出すからね。
そしてこの間違えて入ったレッスンは、思わぬ副産物をくれた。
ワタシはサルサ歴5年、、サルサで満たされぬ日々が続くと。。
これでいいのだろうか?と疑心暗鬼。
自分でもめんどくさい奴だと思う反面、情熱の行き止まりが見えていた。
このヒップポップ系が真逆のペアダンスだったため、
次々と
サルサの美しい所は曲線のように流れるところ
女性の立ち姿と足の運びが美しいこと
オトナたちの綺麗なペアダンスであること
サルサに焦がれた瞬間が浮かんだ。。
間違えなければ、悶々は続き勝手に言い訳を付けていたはず。
新しいダンスや世界は思わぬ玉手箱だった。
開けて、見てみるのは自分の狭苦しい箱庭を壊してくれるよ♪
**これも新世界の音楽**
ニコカラ「アイロニ」という機械音で創られた歌。
詞は予想以上に胸を締めつけて、涙が出ます…
この詞の力は驚くばかりです
どうぞ。。。
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