要介護5からの復活・菰野町周辺の四季

事故で脊髄の3.4.5番損傷。寝たきり状態から歩けるまでに復活。趣味の写真もまた始められるようになりました。

通院リハビリ

2023-09-28 10:30:05 | 日記
2023/09/27。

2011年9月に脊髄損傷で入院。
早朝に自宅階段から転落したのですが、
意識不明のまま三重県立総合医療センターへ救急搬送され、
気が付いたときはベッドの上でした。
その間にMRI検査をされたらしいのですが……。

母と妻を前にして担当医師の宣告は
「手術できるようになるまで3週間は絶対安静。
手術が上手くいっても寝たきりはさけれらません。
リハビリを頑張って車椅子の生活ができればいいですね」

母も妻もおそろしくポジティブ思考で、
医師からの話を聞いた後も
「絶対に歩けるようになるから」と思ったのだとか。
事実そうなったのですが。


あれから12年。
要介護5だったのが要支援2になり、
毎週水曜日には通院リハビリに励んでいます。

昨日の朝、通院リハビリ前に図書館横の池を散策。
夏前から楽しませてくれたハスの花は
すっかり無くなっていました。

池の手前には藤棚があり、
藤の実が沢山ぶら下がっていました。
黒くなりかかっていますが、
真っ黒になると食べころ。
煎って食べると銀杏のような味がするのだとか。
但し、下剤に使われるそうなので
食べすぎると悲惨な結果に。

池の畔のスナップショット。






昨日は11時から作業療法でした。
理学療法と交互になるのですが、
このところの内容はほぼ同じです。
私の希望もあるのですが、
体幹を鍛えることと、
上手く歩けるようになることがメイン。

12年前、医療センターへ救急搬送され、
3週間の絶対安静の後手術。
脊髄の3,4,5番損傷なので
肩から下の神経は全く機能していません。

基本的には治療することがなくなると
退院させられます。
退院といっても家に帰る訳ではなく
リハビリ専門の病院への転院です。

転院先は小山田記念温泉病院退院。
2011年10月末のことでした。
ここでの理学療法士との出会いが
私の運命を変えてくれました。

180日間の入院で曲がりなりにも
自分の足で歩いて退院できるまでに回復したのです。

2012年4月に退院してから
訪問リハビリを経て通院リハビリになり
現在に至っています。

脊髄で神経が途切れているのは治ることはありません。
具体的には温痛覚が全くないのです。
風呂に入っても温度は分かりませんし、
一度足の親指の爪をつまずいた拍子に
剥がしてしまったことがありますが
痛みは全く感じませんでした。

曲がりなりにも歩けている、とはいうものの
自分の感覚では何で歩けているのか
いまだに理解できていません。
どうやって足を上げて、
そのとき腰はどういう動きをすればいいのだろうか
等など考えながらの歩行なのです。

毎週リハビリの最後の20分ほどは
歩行器を使っての正しい歩き方の訓練。
そもそも歩くという動作は
自然な動きで当たり前にこなせるのが普通。

神経が途切れると普通ではなくなるのです。
最初に担当医に言われたように
寝たきり状態になっていてもおかしくないのが
リハビリのおかげで歩けているのです。

鏡で歩いているところを見ると
ロボットのようにギクシャクしていますし、
意識していても右手右足が同時に出たりします。
いつの日か無意識に歩けるように、
というのを胸にしてのリハビリなのです。


足のことばかり書いてきましたが
手のことも少し。
当然、腕から先の感覚もありません。
左腕に至ってはどこから
生えているのかさえも分かりませんでした。

これもリハビリのおかげで不自由ながら
何とか日常生活をこなせています。
握力は15㎏ほどなので
ペットボトルのキャップを開けるのは無理です。

指先の感覚は痺れたままなので
物を触っても分からない状態です。
カメラが趣味なのですが、
シャッターを押す感覚が分かりません。
なのでシャッターに大きめのボタンを付けています。


長々とお付き合いいただきありがとうございました。
入院時のリハビリのことを綴ると
収拾がつかないくらい長くなりそうなので
これでもずいぶん端折りました(^-^;


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (TAKAOSAN)
2023-10-03 11:06:43
大変な状況を乗り越えられてきたのですね。
こういうとき、廻りの人がポジティブ思考であることは随分助けられますね。
私はどちらかというと、野村監督的思考。
最悪を想定しておいて、少しでも良くなればいいというマイナスからの思考回路。
ちょっと反省です。
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こんにちは (gutti1951)
2023-10-03 16:45:26
TAKAOSAN、コメントありがとうございます。
私もどちらかというと野村監督型。
妻はポジティブ思考ですが、
95歳の母は超ポジティブ思考。
だから95歳でも元気なのかもしれません。
未だに尻を叩かれています(^-^;
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