10年ほど前に階段から転落するというドジを踏みました。
3・4・5番の頸椎損傷で入院。
相当ダメージが大きく、
手術の担当医から家族を呼ばれて言われたのは、
「生涯寝たきりは覚悟してください。
リハビリを頑張れば何とか車椅子の生活くらいには」
入院してから6ヶ月後の介護認定は要介護5。
通院リハビリを続けて3年目には要介護3。
昨年の介護認定では要支援2。
担当のケアマネさん曰く。
「要介護5の人が要支援になったのを見たのは初めて」
何はともあれヨタヨタではありますが
二本の足で歩けますし、
もちろん不自由な部分もありますが
一通りのことは自分でできています。
途切れた神経がつながったわけではないので、
肩から下の温痛覚はありません。
具体的には風呂に入っても温度は感じませんし、
手足に切り傷を負っても痛みはありません。
前置きが長くなりましたが
今回のお話に関係することですので。
私の趣味の一つはカメラ。
健常者の頃からデジイチで撮っていました。
実益の部分はイマイチですが(^-^;
頸椎損傷の影響で指先の感覚がほとんどありません。
写真を撮るときファインダーを覗いていると
指がシャッターからずれていても分からないのです。
シャッターの出っ張りを指先で感知できないのが原因。
何かいい方法はないものかと
Amazonで探して見つけたのがシャッターボタン。
凸凹平の三個セット。
早速Sonyのカメラに取り付けました。
レリーズ穴にねじ込むだけなのですが
私の力ではワッシャーを挟むとねじ込めません。
ワッシャー無しで何とかねじ込めました。
ところが一昨日の賢島観光から帰ってきたら
シャッターボタンが無くなっていました。
それまでにも緩むことがあったので
落とさないようにと締めなおしてはいたのですが。
今度はカミさんにお願いして、ワッシャーを挟んで取り付け。
多分これで当分は外れることはなさそうです。
因みにもう一台のEOSにはレリーズの穴がありません。
これもAmazonで探してみると張り付けるタイプがありました。
何かに当たった拍子に取れないか心配ですが
接着面には強力なシールを使用しているとのことです。
2ヶ月ほど使用していますが今のところくっついています。
赤黒の二個入りでしたので、赤は通常の位置に
黒は縦グリップの位置に付けています。
たったこれだけのことですがシャッターを押すのが
格段に楽になりましたし、
シャッターチャンスを逃すことも減りました。
昨日は通院リハビリでした。
理学療法では主に体幹を、
作業療法では指先の訓練をしています。
こうしたPCのキーボード入力も指先のリハビリ。
シャッターボタンを付けて楽になったとはいえ
外れた部分を押すことがなくなったわけではありません。
要介護が要支援になったように
指先の感覚回復のためには日々の地道な努力あるのみです。