映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』、視聴終了。

久々に観直したんだけど、本当に面白いんだよなぁ。
リアリティの欠片もなく、荒唐無稽も度を越しているんだけど、何というか・・・真剣に、かつ、真面目にテレビまんがとしての荒唐無稽を追求しているから、昨今のアニメに顕著な、「こんなもんですよね」と大人が見切った感のある、下手なお遊戯会を見せられるような、恥ずかしいという感情が湧く事なく、物語に没入できる。

しかもゲスト声優陣が滅茶苦茶。
三波春夫、赤塚不二夫、梶原一騎・・・って。
今だと、氷川きよし＋尾田栄一郎＋村上春樹、みたいな？(笑)

だけど、これも真面目にふざけているから、観られる＆聞いていられる内容になっているのが驚愕。
今のアニメの、ちょっと売れたアイドルをゲストに呼んでみました～、とはレベルが違う。
制作陣もゲストも、本気で大人の悪ふざけをしてる。

その一方で、悪役・マモーを演じた西村晃さんの素晴らしさ。
本職は声優ですか？と、西村晃さんを知らない人なら、勘違いすること請け合いの、圧倒的な演技力。
西村さんが素晴らしい事で、前述のゲスト陣の悪ふざけも許容されるし、声優を本職としていない人間云々という世迷言云々を、本作からは排除する事が出来ている。
声優も役者なんだ、という信念があったという、山田康雄さんの思いが結実したかのようなゲスト。

納谷さんも、小林さんも、声が若いし生き生きとしているし、何より山田康雄さんの演技がね・・・、やっぱり凄いんだよ。
栗カンも頑張って来たとは思っているんだけど、アニメらしい叫んだりする印象的なシーンよりも、単なる日常会話の方で、演技力の違いを見せつけられてしまうのが厳しい。
素直に『風魔一族の陰謀』でルパンを努めた古川登志夫さんを後釜に据えておけば良かったのに・・・と、毎度ながらに思う。

『警視庁公安部外事課』 勝丸円覚著 光文社刊

『警視庁公安部外事課』 勝丸円覚著 光文社刊、読了。

ハム。
地道な捜査。