玉陽庵 算命学ブログ

★ホームページ★
スマホ版 https://gyokuyouan.com/sp/index.html

育て上手な人

2015年06月08日 | 算命学 あれこれ
今や日本の漫画文化は世界にも広まって、“クールジャパン”の象徴の一つとなっていますね(^^)

海外旅行をされる方はご存知だと思いますが、海外の空港でも何故か『ドラゴンボール』のキャラクターのお土産が並んでいたりして、その世界での人気ぶりに驚きます。

良く日本の商業漫画の特徴として挙げられるのが、「編集者」の存在。
海外では漫画も作家の「芸術作品」であるため、編集者がその中身に関わることは無いそうですね。

日本では住居やアシスタントの世話などはもちろん、作品のストーリーの細部まで編集者が関わり、二人三脚の様に作品を作り上げていく場合が多いと聞いた事があります。
名作の陰には、名編集者がいると言っても過言ではないのかもしれません。

『ドラゴンボール』の作者である鳥山明さんのお名前はどなたもご存知だと思いますが、今日取り上げてみたいのは、その鳥山さんを育てた編集者の鳥嶋和彦氏。
『Dr.スランプ』の作中などで“Dr.マシリト”として度々登場しているので、ご存知の方も多いかもしれません(^^)

この方は編集者として鳥山明さんや桂正和さんなど多くの漫画家さんを育て上げただけでなく、編集長としても『ONE PIECE』や『NARUTO-ナルト-』などのメガヒット作品を世に送り出し、また社会現象にもなったゲーム『ドラゴンクエスト』の誕生にも関わられた方。

このように、たくさんの才能ある人々を世に送り出してきた鳥嶋さんは、どのような星をお持ちなのでしょう?

こちらが、鳥嶋さんの陰占と陽占。


  戊 庚 壬
辰 戌 戌 辰
巳 


    禄存星 天南星

玉堂星 玉堂星 司禄星

天庫星 鳳閣星 天庫星


まずは陰占を見ると、地支が「戊、戊、辰」と、すべて土性ですね。
「土性地支一気格」という一つの「格」に入格されているのです。

この「土性地支一気格」ですが、そもそも「土性」が沢山の鉱物資源という“宝”が埋まっているもの。
“宝”は、すなわち人材です。
この「土性地支一気格」を持つ人には人を育てる能力があると言われ、さらに「水」がある場合は“真の教育者”と言われます。

鳥嶋さんも天干に「壬」という水をお持ちですね。
人を育てる能力には、天性のものを持っていると考えて良いでしょう。

陽占を見ると、禄存、司禄の“愛”の星を陰陽そろってお持ちです。
このような方には、人を惹きつける独特の魅力があると言います。
多少厳しい事を言おうと、ネタを容赦なくボツにしようと、裏にあるこの愛情は必ず伝わりますので、人は耳を傾けるのです。

また、天南星の批判力、天庫星の分析力、玉堂星の説明上手などが上手く連動し、作家さんたちへは非常に的を射たアドバイスを、しかも分かりやすくされていたのではないでしょうか?

鳳閣星、玉堂星のぶつかり合いという激しい葛藤は、芸術方面への才能となっても出てきます。
鳥嶋さんの場合は、それが審美眼に出たのではないかと思います。
鳥山明さんや桂正和さんの描く一枚絵の美しさを見れば、彼らの画力の高さをまだ粗削りの段階で見抜いた鳥嶋さんのセンスの良さが分かりますね。

また、売り上げが低迷していた漫画雑誌の編集長となり、結果を急がず、じっくり人を育てる根気強さが最終的に『ONE PIECE』や『NARUTO-ナルト-』といった世界的な大ヒット作を生みだしました。

「丁」の器に入った玉堂星は非常に粘り強いのが特徴ですし、鳳閣星と天庫星の組み合わせも、じっくり時間をかけて物事を追求していきます。

さらに、「壬」の器に入った禄存星は、時代を見抜く眼があると言います。
メディアミックスや、ゲームが大きな社会現象となる時代が来ることをいち早く見抜く眼をお持ちだったのは間違いありません。


このように、陽占を見てみても、鳥嶋さんはご自分の持てる能力をフル活用して人を育てられたのだと分かりますね。

まずは、ご本人にセンスがあり、人や時代を見抜く目をお持ちだったこと。
そして、愛情、冷静で的確なアドバイス、そして、結果を急がずに待つ根気と粘り強さを発揮されたからこそ、素晴らしい人材が育ったのです。


また、自分と目下の関係を表す中央と南方の星が、自分が目下を“やっつける”形になっています。
本来は自分が目下に支えられるのが自然な形なのですが、実は、天将星などを持つ強い目下は、このような目上を持つと伸びるのです。

鳥嶋さんの元で世に出た方々はおそらく過酷な連載などを乗り切るだけの強さをお持ちだったはず。

鳥山明さんも、デビューするまでの期間、鳥嶋さんの元でネームを書いてはボツにされるという修業時代を経験されていますが、その量が1年で500ページにも上ったと言います。
この厳しさがあったからこそ、才能ある素晴らしい作家が次々誕生したのでしょう。

身強の彼らにとって、鳥嶋さんは“理想の目上”でもあったのです。


成功者の中で、もっとも格が高いのが「人を残す人」と言われます。
部下や子供など目下を持つ立場になった時は、ぜひ鳥嶋さんのように、冷静な分析をきちんと理的に伝えながら、じっくり愛情をかけて育てて行きたいものですね(^^)



【玉陽庵ホームページはこちら】
http://www001.upp.so-net.ne.jp/gyokuyou-an/

【ご質問、お問い合わせはこちら】
gyokuyouan@gmail.com

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする