玉陽庵 算命学ブログ

★ホームページ★
スマホ版 https://gyokuyouan.com/sp/index.html

カエルの子はカエル?

2015年06月15日 | 算命学 あれこれ
様々なバラエティ番組でお見かけしない日は無い、タレントでミュージシャンのDAIGOさん。
今年の24時間テレビでチャリティーマラソンを走る事になって、さらに注目されていますね(^^)

彼の祖父が首相の竹下登さんであることは有名な話。
お父様も元毎日新聞政治部の記者で、衆院選にも出馬した経験をお持ちだそうですね。
その時は当選しなかったものの、その後竹下登さんの私設秘書を務められていますから、政治の世界に長く関わりを持たれていた方。

このようなご家族の中で育ったDAIGOさんですが、ご本人は音楽の道まっしぐら。
数々の2世、3世の政治家が首相や大臣になったり、注目を浴びたりする中、DAIGOさんが登場した時には、「竹下総理のお孫さんがロックミュージシャン?!」という驚きがありました。
しかも、あの何とも人の好さそうな雰囲気に、今時なゆる~い喋り方。
「元首相の孫」という堅そうなイメージとのギャップが大変なインパクトを与えて一躍人気者になったのは、無理からぬ事でしょう。

ただ、単なるギャップや「おじいちゃんネタ」のおかげだけで、表舞台への登場から何年も経た今でもテレビタレントとして活躍し続ける事は出来なかったはず。

DAIGOさんの星を見てみましょう。


  庚 丙 戊
辰 子 辰 午 子
巳 癸 乙 己 丑


    龍高星 天恍星

調舒星 司禄星 玉堂星

天極星 車騎星 天印星


まず、タレントさんにはぜひとも欲しい「天恍星」がありますね。
DAIGOさんの星にはいくつか孤独感を暗示するものが見られ、それを隠すように人前では明るく振る舞うようになります。
フェロモン星でもあるので、女性ファンが多いのは自然なこと。

また、赤ちゃん星である「天印星」は人から可愛がられやすく、「玉堂星」が東方に出ていると社会に対して大変ピュア。ご本人の本質でもある「天極星」も純粋でお人好しな星ですから、どこか騙されやすそうなイメージになり、女性は余計に母性本能を掻き立てられるでしょう。

少々突飛な事をしてもアクやクセがなく、何とも憎めないのは、この純粋でお人好しな人柄がにじみ出ているせいだと思います。

また、単なるおバカキャラでないのは、クイズなどで活躍されているDAIGOさんを見たことがある方なら良くご存知だと思います。
知性の星である「龍高星」「玉堂星」をお持ちですし、「玄流局」というIQの高い“型”に入っているので、頭の回転は非常に速い方。

ただ、一番の特徴は、実はその芸術性。
エネルギー全体を見ると、「非生産的世界」や「精神世界」すなわち、学術・芸術方面に偏りがはっきりと見られます。
しかも才能は「調舒星」に集中しており、その感受性に才能が出ると言われています。こういう方は音楽、詩、絵画など芸術方面に優れた才能が出るのです。
陽占の北方にある「龍高星」も、「戊」の器に入っている為、龍高星には珍しく動きが出ません。
動きの出ない「龍高星」は芸術方面にその才能が出ると言い、ここでも彼の芸術的な才能が示されています。

当初、「おじいちゃん話」や、その関係性のギャップの面白さで注目を集めたDAIGOさんですが、芸能界の表舞台で活躍を続けるのは、やはり彼自身の才能と、適性。

表舞台に出てくるのが少し遅かったのは竹下総理との関係を隠していたせいだと思われているかもしれませんが、大運を見ると、ちょうど20代が大運天中殺が陽転する前の「かがむ時期」であった為。
全体的に人間関係に恵まれているので、いずれにしろ30代に入ればブレイクしていたはずです。


このように、「現実力量」や「清濁併せ呑む腹黒さ」が最も必要な「政治」という世界とは程遠い才能や人柄を備えたDAIGOさんが、辰巳天中殺特有の「夢とロマン」と求めて家系から飛び出して行き、祖父や父と全く違う人生を歩んだのは、ある意味「必然」だったと思います。

DAIGOさんの場合は、星にも親運、目上運が良いと出ていますし、実際、お父様が「子供にはやりたいことをやらせる主義」であった事が幸いしました。

ただ、世の中には「家業」を子供に継がせたがる親が多いのも事実。
医者や政治家など、その「家業」の社会的ステータスが高い程、その傾向があると言って良いでしょう。

DAIGOさんは次男なのでその可能性は低かったかもしれませんが、考えてみて下さい。
ルックスも良く、女性受けも良く、機転が利いて頭の回転も速いのです。
無理やりにでも“政治的地盤”を受け継がせようと考える人がいても不思議ではなかったのです。

本来は良い意味ではありませんが、「カエルの子はカエル」と言われます。
ただ、算命学の観点から見れば、それは大きな誤り。
どんな家系、どんな親から生まれようと、子供には子供の才能があり、適性があります。

DAIGOさんに無理やり政治家をやらせようとしたら、確かに票はとれたかもしれません。
ただ、彼のような純粋で繊細な人を政治という濁流の中に投げ込んだら、あっと言う間に潰れてしまうのは誰の目にも明かでしょう。

「家業」に限った話ではありません。
「私の子だから」、「俺の子だから」、と、お子さんの人生を決めつけてはいませんか?

「結婚して当然」、「堅い勤め人になって当然」、「孫が生まれて当然」。
「この家系に離婚した者などいない」、「一族にそんな職業に就いた者などいない」。
そんな言葉で、お子さんを縛り付けてはいませんか?

自分の子供だからと言って、その子は自分のコピーでもクローンでもありません。
親子というご縁はあっても、持つ宿命も、人生も、まったく別のもの。
ご自分にとっての「幸せ」が子供にとっても「幸せ」とは限らないのです。

自分の持つ宿命に逆らう事は、自分のこの世における“役目”を放棄する事。
“役目”を放棄した者に、天は味方しません。
自分らしさを捨て、親に無理矢理敷かれたレールの上を歩んでも、決して成功は得られないのです。

逆に、自分の個性を生かし、自分らしい人生を歩めば、必ず運は味方してくれます。
人生の先輩として、親の背中から多くを学ぶのは大切な事。
ただ、だからと言って親と同じ道を歩む事が正しい道とは限りません。

お子さんも心配する親御さんも、親御さんの言葉に耳を傾けてきたお子さんも、ぜひ一度、お互いが異なる宿命を持つ「別人」であるという事実に立ち返ってみることをお勧めします。



【玉陽庵ホームページはこちら】
http://www001.upp.so-net.ne.jp/gyokuyou-an/

【ご質問、お問い合わせはこちら】
gyokuyouan@gmail.com