ぎょうてんの仰天日記

日々起きる仰天するような、ほっとするような出来事のあれこれ。

プーチンさんの胸のうち (2)

2020-06-15 00:00:12 | コラム

 

話をプーチン氏に戻そう。元妻は上記のような「攻撃的な女性」だったのではないかと推測する。(事実は不明。) 結婚について調べると客室乗務員だった元妻とは友人を通じて出会い、観劇デートの4回目にプロポーズをしたそうな。(交際は3年間という説もある。) 俗にいうスピード婚、しかも観劇デート。芝居を観ることが中心になり、相手をよく見ない危険性が高いとされるデート形態である。柔道に明け暮れ、法学部出(女子率低そう)、情報機関(こちらも女性率低そう)出身の20代後半の青年が客室乗務員の美人女性に舞い上がったであろうことは想像に難くない。

 

プーチン氏の生まれた環境にも注意を払うべきである。祖父はレーニン、スターリンに仕えた料理人、両親は17歳の時に結婚している。父は徴兵後ソ連海軍の潜水艦艦隊に配属され、第二次大戦で前線のドイツ軍支配地域で破壊工作に従事、負傷後は鉄道車両工場の熟練工として勤務した。兄二人は戦前に亡くなっている。両親が40代に入ってからもうけた子がプーチン氏である。両親は溺愛しただろう。家庭は貧しかったようだが当時のソ連で奇跡的に車を入手すると両親はそれをたった一人の息子に贈る。溺愛ぶりがわかるエピソードだ。

 

一方、元妻はプーチン氏より開けた家庭に育った可能性はないか。詳細は不明だが同氏より5歳年下の元夫人は哲学部卒(結婚は1983年だが大学卒業は1986年とのこと。)、客室乗務員は「女の園」である。気が強いことは十分に考えられる。元夫人の出身家庭の構成も気になるが残念ながら見つからない。年の離れた兄や弟がいて「怖い者なし」にふるまっていた可能性もなくはない…。二人の出会いは共通の友人を通してだが実際は「KGBの求める配偶者としての基準をクリアした、組織によって紹介された女性」だったか。両親に溺愛されて育った体育会系の男と気が強く譲らない女。(あくまでも想像。)衝突が多かったかもしれない。そこに娘が二人生まれる・・・たった一人の男性である父の立場は弱かったか。

 

ロシア人ジャーナリストによるとプーチン氏の女性関係は「30年間の結婚生活で『わずか』3回」という。(二重カッコは筆者による)これが多いのか少ないのかわからない。まあロシア大統領という立場を考慮すると控えめな数かもしれない。一般家庭だったら揉めるだろう。(男性の友人知人にこの数が多いのか少ないのか訊ねたく思ったものの浮気観を訊くことになりかねないので止めることにした。)

 

このロシア人ジャーナリストのコメントで興味深かったのが元妻の「リュドミラさんはとても芯が強くプーチン氏との生活を『勤務』として捉えてい」た点で、驚くには値しないが何だかとても客室乗務員らしい表現のようにも思えた。

 

プーチン氏は1983年に30歳で結婚し2年後に長女が、その翌年には次女が誕生した。2000年大統領就任に長女は15歳、次女は14歳。思春期に入る。その直前から多忙により娘たちと接する機会も極端に減ったはずである。国内外の政争に明け暮れる毎日。暗殺計画は公式発表だけでも5回とのこと。そうした日常で家族が自分を顧みず、妻は譲ったり褒めたりすることが下手で主導権を握りたいタイプだったら…。

 

「自分が圧倒的優位な立場にいることができ、自分を仰ぎ見て『すごいのね』と無邪気に言ってくれる31歳年下の女性に走っても不思議はない。」

その結論に至ったのである。

 

(「プーチンさんの胸のうち (3)」(政治でのコンプレックス編)に続く。

 

Pexelsenergepic.comによる写真



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