ぎょうてんの仰天日記

日々起きる仰天するような、ほっとするような出来事のあれこれ。

ごきげんになりたい 2

2023-06-11 12:52:07 | コラム

(スポーツドクター 辻秀一さんの講演会レビューです)

 

「好きなことを考える」幸いなことにこれについてはよく知っている。「自分の好き」で満ち溢れている友人が何人かいる。この友人達と話す時は完全にストレスフリーで、友人の幸せが私にも伝染してくる。知識を披露する時にも「すごいでしょう」や何のマウンティングもなく、ただ「自分の好き」を基に話してくれるので何の嫌味もない。「この人を切り刻んだらきっとどの断片からも『自分の好き』が溢れてくるに違いない」といつも思う。自分が私の頭の中で切り刻まれていることを知らぬ友人は、物静かでいつも自分の好きに歓喜しながらとても幸せそうだ。これからも幸せでいて欲しい。

 

こうしたライフスキルの思考習慣が自分という内部環境を整え、「整えたらするべきことをする」「するべきこと」?後半の「守りのメントレ」では自己存在感つまり自分らしさについて語られた。「自己肯定感」ではない。自己肯定感は自己を高めようとするものだから終わりもないし、そこには自分らしさもない。究極の自分らしさは命であり、自分の内にあるものだと辻氏はいう。自分の中にある「ある」を知り、唯一無二の自分に価値を感じるのが自己存在感だと。唯一無二の自分とは何だろう?自分の感情、自分の好き、自分のごきげんの価値、自分の目的、自分のあり方。こうしたものを感じ、見つめて気づくことだ。私はこれと同じことをどこかで何度か聞いている。

 

「自分の人生を全うすること」「ただ自分でありさえすればそれだけで良い」横田南嶺老師(鎌倉円覚寺管長)の講演から私はそうしたメッセージを汲み取った。だから「自分とは何者なのか」「何のためにそれをするのか」を考える。恐らくこの世の真理なのだろう。自分の外に何かがなくても、既に自分の中に「自分」をもっている。辻氏は「思考習慣が自分」という。自分を作るものは思考習慣。だからクヨクヨ、イライラに代表される不機嫌なことで頭と心が満たされていると「自分」が不機嫌な人間になってしまう。大変だ。不機嫌には速攻ご退出願わねばなるまい。それからSNSをある程度締め出すことが必要となりそうだ。あの中にいると時として自分を見失いそうになるから。頭で理解していても時に実現が難しくもあるけれど、それでも自分の人生を歩むためには自分でごきげんを作り出していた方が良い。選択して実行する。型から入るのでもそのうちには結果もついてきてごきげんになれるだろう。辻氏は上機嫌かつ笑顔で講演をしていた。

 

 

Sofia IivarinenによるPixabayからの画像

Brigitte WernerによるPixabayからの画像 



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