私が写真が趣味になったのは、父の影響が十分にあるかと思います。
押し入れを暗室代わりにして、幻灯機でフィルムから写し出される画像を印画紙に焼いている時代です。
カメラもいくつも持っていた父です。Nikon・コンタックス・マミヤなど・・・。
あの不思議な暗闇の世界で現像液に浮き出て来る場面は、私にとって貴重な思い出でした。
やがてスキューバダイビングが趣味となり、水中写真に興味を持ちました。
最初に買い求めたのは、水中専用のカメラ「ニコノス」です。
当時のことですから、もちろんアナログのフィルム式でした。
36枚撮って、気に入ったものが1枚あれば良い方です。
次に買い求めたのは、父のカメラ(NikonのF4?)をもらって、水中用のハウジングのネクサス(カメラを箱に入れるように包む)を注文しました。受注生産ですのでカメラより高価なものでした。
スピードライト(フラッシュ)も単1電池を6本も入れるものです。
水中カメラ機器のすべてに言えますが、完全密閉にしなくてはなりません。
蓋を開けてフイルムや電池交換などをする時は、防水のためにOリングに油を塗って、砂などが付着しないよう頭からタオルなどを被って慎重な作業でした。
フイルムは36枚撮りですが、少し爪に引っかけて37枚撮れるようにセットしていました。
そして、撮り方などを雑誌や先輩から学びますが、失敗の連続です。
今のようにデジタルカメラだと何百枚も取れるのでしょうが・・・。
水中は波の動きもあり、体を固定?(動きを止める)して、被写体に向かう必要があります。
当然、呼吸もピントが合うまで止めています。
全て手動設定です。その場所場所で異なります。
深く潜れば光が届かず暗い世界になり、水面近くは明るく泳ぐ魚も多くいます。
カメラ技術はありませんが、アングルとか撮り方を実践で学びました。
浮上(水面近く)した時に、良いアングルに出会います。
そんな時のために、36枚撮りでも2~3枚は残して置きます。
水中ではフィルム交換は出来ませんからね。
今ではデジタル式カメラが主流となり、PCでAI加工も出します。
少しくらいの失敗だって、AIが何とかしてくれます。
囲碁将棋だって、プロがAIから学んだり、勝負もしている時代です。
考えて見れば、私たちの生活はAIに囲まれているのでしょう。
フイルム式で撮った画像も、スキャンして取り込めばAIとつながります。
写真だけは、なんかこにこだわりがあるんですね。
明るさやトリミングなど最低限の加工は出来ますが、なるべく撮ったままの画像にしています。
それは、日常でデジタルカメラを使っている時も同じです。私はありのままの画像で良いんです。
スキューバダイビングをされている方は、こんな画像を見てどこだか直ぐに分かるのでしょう。
あっ、これはサイパンのグロッㇳだとか・・・。
これらの画像はAI加工していません。ありのままです。
そう、水中で呼吸するためのタンクを、酸素ボンベと言う方がいます。テレビの解説者?も使っていました。(もちろん特殊作業用で酸素式ボンベもあります)
使っているボンベは空気を180~200倍くらい圧縮して入れている「空気のボンベ」です。
画像はネットより拝借知っています。
今の水中カメラですね。カニの足のような先に付いているライトも小さくて性能が良いのでしょう。もちろんデジタルですので36枚ではなく、無限にパチリできるかと思います。
そう、海の中は砂などが巻き上げられ濁っていますので、カメラ近くでライトを使うと、その濁り?が映ってしましいます。これを説明するのは難しいのですが、カメラとライトをなるべく離してパチリします。
海外の海も良く潜りました。
現在の日常生活でのカメラは全てデジタルです。しかし、トリミングと明るさ修正するくらいでAI機能はほとんど使っていません。
AI加工した写真は、きれいでもあり不思議さもありますが、何故か、バーチャルの世界に見えて私には向いていないのでしょう。
余談ですが、プロ(教室)が開催するパーティなどでは写真撮影の依頼を受けます。
暗いフロアーやスポットライト、スピードのある動きなどを撮るのはかなり難しいですね。
それでも先生方は私に撮ってくれと言ってきます。生徒さんもです。
プロよりアングルや表情をうまく撮ってくれるからと言っていました。
これからは(も)AIと上手に付き合う生活になるのでしょう。(カメラは別ですけど)
yuki76