いろんな人の日記を見ていると、律義にどこかに出かけ、夏休み気分を満喫している人が多い。もちろん私もそのひとりなのだが。こんなにみんながでかければ、渋滞になるのも当然だと考えればわかるはずなのに、お盆真っ只中の日曜をなめていた私は、案の定渋滞に引っ掛かり、お昼には松本でそばかほうとうを食べているはずが、時間がおしてSAのうどんでお昼を済ませてしまった。翌日は美ヶ原美術館内の蕎麦屋でお昼を食べたのだが、所詮行楽地での食事は数をこなすことが一義になっていると感じる味で、どうにも地元の味を楽しまないと帰る気分にはなれず、やや遠回りをして塩尻の、民家を改造したという手打ち蕎麦屋へ寄った。執念かなって食べた蕎麦は美味しく、しかも蕎麦湯が今までに飲んだことないぐらい濃厚でまるで薄めの葛湯のようにとろりとしていて、もともと蕎麦より蕎麦湯が好きな私としては大満足で旅の終わりを迎えることができた。私にとって美味しいものなくては旅を語ることは難しく、もちろん道中楽しかったけれど、終わり良ければ全てよしというところである。
旅の疲れを引きずりつつ、とある人の時期外れな転勤の報せを聞き、この寂しさはなんなんだろうと思っている。
旅の疲れを引きずりつつ、とある人の時期外れな転勤の報せを聞き、この寂しさはなんなんだろうと思っている。